2017年6月28日
根室市議会は6月緊急議会を開催し、「北方四島における共同経済活動調査団に根室市長が参加できないことへの抗議と北方領土隣接地域の確実な関与を求める決議」を全会一致で採択しました
この北方四島での日ロ共同経済活動に関する官民調査団が6月27日根室港より出発しました
はじめは国や道からの要請もあり、根室市の長谷川市長も参加することで申し込みしていましたが、出発の直前となった26日外務省から参加メンバーから長谷川市長が外れたことが、正式に明らかとなりました
しかもその理由については、現時点でも明らかとされていません
道副知事や中標津町長は予定通り参加しているにもかかわらず、です。
ロシア側からの要請ではないか、という報道もあります。
それが事実ならば、同じ新聞記事にあるように「共同経済活動と領土問題は別だというロシア側からのメッセージ」に対し共同経済活動で成果を急ぐ日本側が譲歩した、ととられかねない主権に関わる問題です
旧ソ連により不当に北海道の一部である歯舞・色丹と国後島や択捉島など千島列島と侵略されたあと、土地や財産、漁業といった生活基盤を奪われた元島民の方々
そして戦前は産業交易で一体の経済圏を立ちきられたこの北方四島の隣接地域は、国境が確定しないことから漁業水産への影響を含め正常な発展を阻害され、長い間苦しめられて来た地域です
そして現在まで北方四島との交流や医療支援などの活動を積極的に行ってきた地域です
そのまちの市長がこのような待遇を受ける。しかも理由については全く明かされない。到底、理解や納得できるものではありません。
決議では「この調査団に根室市長が参加できなかったことに対する説明を国に求めるとともに、今後の北方四島における共同経済活動の事業推進にあたっては、北方領土隣接地域の役割と立場を十分に認識され、根室市長が確実に関与していくことができるよう要望する」としています
根室市議会議員18名のうち参加可能な14名は、政務活動費を使ってその日のうちに上京し、
翌日の29日は「決議文」をもって、外務省や内閣府などの関係省庁と北海道選出の国会議員や沖北委員を訪問する予定です
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