2017年6月8日-11日
択捉島のビザなし訪問に参加して(つづき)
文化会館での住民交流会を終え、紗那の町中を通って郊外の「紗那日本人墓地」へ向かいます
文化会館での住民交流会を終え、紗那の町中を通って郊外の「紗那日本人墓地」へ向かいます
自然石のお墓が日本人の墓碑です
その墓碑のすぐそばに柵が張られており、ロシア人のお墓が近接して建てられている状態でした
一番下の写真の今村さんは、奥さんの実家のお墓を去年ようやく発見することが出来たとお話しされていました
このほかにすでに石に掘られた名前も読めず、墓石が倒れかけた状態のものもありました
しかしこの墓地はまだ「日ロ混住」のため、整備された墓地とのことで、四島には草木に覆われて発見するのが大変な墓地も相当数あるそうです
墓参のための道路など環境の整備はやはり必要なことと感じました
ホームビジットでは、オシキナ,ナターリヤ・フョードロヴナさんのところに伺いました
私が参加したホームビジッドのメンバーは新党大地代表の鈴木氏、北海道北方領土対策本部長の中野氏、根室振興局長の中田氏です
オシキナさんは居る時は毎回日本訪問団のホームビジッドを受け入れて下さっているそうです。ただし今回はご自宅が改装中とのことでレストランに招待をいただきました
オシキナさんの7歳のお孫さんも一緒です。お名前を聞いたのですが、すみません、長すぎで聞き取れませんでした
それにしても島の子どもたちは英語が通じると聞いていたのですが、7歳にして彼も橋本のカタコト英語にきちんと応じてくれました
とても食べきれないほどの料理が次々と運ばれてきます。ロシア流のおもてなしのすごさに圧巻です。正直に言うと、最初のスープ(ボルシチ?)だけでお腹がいっぱいになりました
20数年前にビザなし訪問か何かで鈴木氏と一緒に撮った写真を持参したオキシナさん
今は退職されて年金生活ですが、ご自分を行政府で予算を執行する立場だったと述べていました(元地区長とかでしょうか?)
過去と現在の島民の生活の様子、巨大水産企業のギドロストロイが択捉島の住民の生活の安定に大きな役割を果たしていることを的確にご説明されました
また共同経済活動についても、択捉島における観光振興に期待をもっていること、
またその一方で自然環境を守る観点からごみ処理施設の必要性を感じており、そうした施設の建設に日本の技術を期待していることを述べていました
また「私たちは日本からこれまで受けてきた人道支援に対してとても感謝している。東日本大震災のとき、少しでもそのお返しをと思い、寄付を島民から募り贈らせてもらった」とお話しされていました
心のつながりとはこういうことか、と感じたお話でした
ありがとうございます
なお、ありがたい(申し訳ない)ことに、私たちのグループには最初から最後まで通訳の方がついてくださいました
ホームビジッド件数に対して、同行された通訳さんは限られているので、大抵は通訳さんはビジッド先の家庭を廻って歩きます
中には通訳さんが到着したのは、ほとんど予定時間が終わりそうな時というグループも…
船に戻った後、開催された各グループの報告会を聞くと、みなさん配布されたロシア語の会話集を手に、身振り手振りで一生懸命コミュニケーションをはかっておられたようです
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