2018年9月25日火曜日

2018年 根室市議会臨時会

2018年9月21日
根室市議会臨時会が開催されました

根室市議会は8月31日に閉会し、10月初旬に開会の予定です(今回は市長改選があったので例年より遅くなった)
この1か月の閉会中に議会がおこなわれる「臨時議会」を開催することは、根室市議会が「ほぼ通年議会」となってから、おそらくはじめてのことではないかと思います

主な内容は補正予算です

ふるさと応援寄付金について
 歳入で寄付金を24億円追加し、今後活用していくために各種基金に積む。
 歳出で返礼品など諸経費として約13億8,000万円追加。
市は今年度(来年3月末)までの見込みを20万件、30億円と見積もっています。
(2017年度は24万2022件、約39億73百万円)
花咲線へのCF型ふるさと応援寄付金制度の活用の影響によって、前年同期で比較すると約1.3倍にのぼっているそうです

「主体的・対話的で深い学びの推進事業」について
 文科省の制度で「学力定着に課題を抱える学校・地域」に対して行われる事業とのことです
 根室市北斗小学校がモデル校として選定をうけました
 今後、道教育委員会の指導主幹による訪問指導や、教職員が先進地への視察を行い、そこで得られた成果を、これから設置する「根室市学力向上推進協議会」で検証し、市内の各学校に成果を還元・波及させていこう、というイメージのようです。
 ところでこの「主体的・対話的で深い学びの実現」(アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善)というものですが、
 国の資料を見ると、「その視点にたった授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現し、学習内容を深く理解し、資質・能力を身につけ、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすること」とあります
 なんか良さそうなことが書かれているな、と思います
 全国学力・学習状況調査では、根室の児童生徒は、特にいわゆる応用力を問う分野の問題が、全国的平均を下回っているそうです
 この「B問題」と言われるテストは、教科書の知識を覚えただけでは中々解けないような、大人から見ても「難しいな」と思える問題です
 確かにこの分野の点数を上げようとするなら、それに特化したトレーニングが必要なのかもしれません
 2019年度からは学力状況調査のA問題・B問題が統合されるとか、2020年度からはじまる新しい指導要領にアクティブ・ラーニングの視点が必要だとか、いろいろ背景があるそうですが、いずれにしても、ただ点数で量って「他の地域と比べて根室が低い、ダメだ!」とかいうことだけじゃなくて、
 新しいことを知ること覚えること、物事を多角的に深く考えていくこと、自ら学ぶこと…そういった学びが子どもたちにとって本質的に「楽しい」「うれしい」と思えるような授業により発展していくきっかけになっていくと良いと思います
また学校教育のICT化の問題について、アクティブ・ラーニングを進めていくにあたって、タブレット端末やモニター等を有効に活用していく必要性も考えられます
根室市では今年2月「情報化推進計画」を策定したところですが、市教委として大きな方向性を示したものであり、今後具体的な整備(と予算化)を図っていくにあたって、こういった新たな取り組みともしっかりと整合性を取り、学校現場と十分な意思疎通を図りながら進めていただきたいと思います

図書館ブロック塀整備工事
 今年6月18日に発生した大阪北部地震では、小学校のブロック塀が倒壊し児童が犠牲になるいたましい事故が発生しました。
 根室市でも公共施設の調査を行い、市内で唯一古いブロック塀を使用している市立図書館で、塀の改修工事が予算化されました。傾斜地のため駐車場など敷地への浸水を防ぐため基礎から上のブロック2-3段を残して、その上にアルミフェンスを設置する予定とのことです。
 なお学校施設以外の通学路については、民間の物件で古いブロック塀がある箇所があり、そのうち教職員などが目視点検して「危険」と判断される建物の近くを通らないように学校側では指導しているそうです
 鈴木一彦議員は質疑で、子どもたちの通学路の安全確保の観点から、1回限りの点検ではなく経過をみるための継続的な取り組みが必要ではないか、と求めました。
市教委は今後、通学路の安全会議を設置して検討していくこととしており、その会議の中で経過をどのような形で把握していくか検討したいという趣旨を答えています

改修されることになった根室市立図書館のブロック塀

2018年9月16日日曜日

2018年 青空まつり

2018年9月16日
日本共産党釧根地区委員会と講演会による青空まつりが今年も釧路町の別保公園で開催されました

2018年9月14日金曜日

根室いきいき芸能まつり 敬老セレモニー

2018年9月14日
根室いきいき芸能まつり・敬老セレモニーが市総合文化会館大ホールで開催されました
午前中から老人福祉センターのサークルや老人クラブによる芸能発表が行われ、日ごろの練習の成果を発表していました
午後に敬老セレモニーとして老人福祉功労者への感謝状の贈呈、おじいいちゃん・おばあちゃん似顔絵最優秀賞の賞状授与が行われました
根室振興局長さんのあいさつによると、根室管内では今年度14人の方が100歳を超えておられるとのことです
これまでの日本や根室の発展を支えてこられた皆様のご尽力に心から感謝を申し上げます

ところがいま政府では、社会保障を削減するための改革が再び検討されているところです
後期高齢者の医療費の窓口負担を2割に引き上げる、
「かかりつけ医」以外に受診すると100円以上の定額負担を求める「受信時定額負担」制度の導入検討、
湿布やかぜ薬などを保険診療から外す、などの大幅な患者負担増です
また介護保険でも、今年度は根室市も保険料が引きあがりましたが、今後についても、
利用料の自己負担引上げ、
要介護1・2のデイやヘルパーを介護保険から外す、
ケアプランを有料化にするなど
高い介護保険料を負担させながら、いざ必要な時に高齢者から「介護」を奪う内容が次々と検討されています

政府はこれまでも長い間、上記のような内容を検討してきました
それに対して多くの国民が怒りの声をあげ、これまでは実施を押しとどめてきました
黙っていては、どんどん負担が増すばかりです
ぜひ皆さん、国の責任でお金の心配なく安心して医療や介護を受けられるよう、大きな声を上げ続けていきましょう

2018年9月8日土曜日

北海道胆振東部地震と全道規模の停電


9月6日の深夜3時ころに発生した北海道胆振東部地震では、北海道全域の停電のため、十分な情報を得ることができてきませんでしたが、電気が回復したのちに入ってきたテレビや新聞報道から厚真町をはじめとした被害の大きさを知り愕然としました
亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。いまもなお自衛隊をはじめたくさんの方が懸命な救助活動をづつけておられます。
また現地の共産党としても対策にあたっていると伺っています。

根室市では7日夜9時すぎに、市内全域の停電が回復されました
今回は根室では停電のみの影響でした
それでも、産業、経済はおろか暮らしの隅々までに電気に大きく依存した我々の社会のもろさが露呈したものと思います
冷蔵、冷凍庫が使えないことによる水産加工業への影響、搾乳・出荷できなかったことによる酪農業への影響、流通、小売業、交通、医療、福祉などさまざまな業種への影響…その経済的な損失や場合によっては市民の健康への被害などは今後の調査の中で明らかになってくるものと思いますが、相当なものであることは想像できます
この停電がさらに長引いていた場合、どういった影響となってくるのか、恐ろしいことですが、今後はそうした観点も含めて検証が必要と思います

それでも市職員や警察など公的機関のみなさん、コンビニ・スーパーやガソリンスタンドや各民間団体の方々がさまざまに創意工夫されて、対応に懸命に取り組まれている姿が印象的でした
住民の皆さんは多くは、とてつもない被害が生じている地域があるなかで、水道やプロパンガスが使えただけでも良かった。今度のことを教訓にして備えをしっかりとしていきたいという決意をお話しされていました
もっとも中には「原発を再稼働しないからダメなんだ」などという主張を繰り返し述べている方もいましたが。

今後の部分も含めて今回の経験をしっかりと教訓化して行く必要があります。
  • 市民一人一人の日常的な備え。電池。ライト。ラジオ。水。モバイルバッテリー。保存の利く食糧(料)。
  • 冬季間の対応。ストーブ、灯油の確保。防寒。
  • ガソリン等の供給体制。
  • 公共施設における発電機、自家発電など非常電源の確保。燃料の確保。
  • 加工場や酪農家や各事業所、また町会単位での独自の発電機などの確保。またそのための行政的な支援のあり方。
  • 公共施設における再生可能エネルギー設備の検討。
  • 民間施設や家庭での再生可能エネルギー導入への促進や支援。市としてアンケート段階でストップしているが今後どうしていくか。
  • 携帯の充電スポットの確保。市役所や民間でも各所で開設したが。
  • 中継基地の電源の問題なのかどうかはわからないが、昨夜の段階で数時間、携帯電話の通信が途絶えた。
  • 情報伝達。FMねむろのラジオが頼り。SNSでの情報発信がさかんに交流されていた。一方で口頭のうわさなどで途中「根室市も断水する」という誤情報が広く流れた。
  • 高齢者、障がい者など地域の安否確認のあり方。一部の地域で民生委員や町会が安否確認で回っている。また社会福祉協議会や各介護福祉の事業所なども安否確認でまわっている。行政、医療介護福祉の機関、地域との連携のあり方
  • 特に在宅酸素、吸引、在宅レスピ、等の在宅における医療管理度の高い方については、当然ながら市立をはじめとした医療機関が中心的に取り組むが、それらの情報共有と連携のあり方
  • 今回は避難所を解説しなかったが、長期化した場合にコミュニティや情報伝達などさまざまな観点からなんらかの「集いの場」を各地位に拠点的に設ける必要があったのではないか。
  • 長引いた場合の影響についての想定。産業、商工業、物流、エネルギーへの影響、医療福祉、市民生活、あるいは心のケアまで含めて。
  • 大型の公営住宅などにおける停電時の水確保のありかた。大型になるため困難とされている発電機対応の再検討。高齢者など4階~5階まで水をもって上がれない。手助けする市職員の人員も不足する場合もある。助け合いの範囲を広げて取り組めないのか。
  • 最後に災害時に議会としての役割はどうだったのか?
これらは、今の時点の私の個人的なメモ程度の話ですが、
これからも様々な立場の人々が様々な角度から意見をだしあって、同時に科学的な根拠をもって十分な議論をおこない、短期的・長期的な視点で計画的に、そして出来るものから順に速やかに、しっかりと進めていく必要があるのではないでしょうか

2018年9月5日水曜日

根室市総合防災訓練

2018年8月30日
9月1日を前にして、根室市総合防災訓練が花咲港の特設会場で開催されました
今年も地震や豪雨による災害が西日本を中心に全国各地で相次いでいます
9月に入ってからも、台風21号によって四国や関西で大変な被害となっています
心からお見舞いを申し上げます

根室では、今年は地震や台風による大きな被害は今のところ出ていません
しかしいつ、どこで、何が起きてもおかしくない、というのが近年の災害被害ではないかと思います
まして根室では、
「千島海溝沿いの色丹島沖及び択捉島沖」および「根室沖地震」が予想されています。特に「根室沖地震」は、今後30年以内の発生確率が80%を上回ると予想されています。
ということです。
2018年に示された予測では、震度6弱以上の発生確率は78%と上がり続けています。
しっかりと家庭や地域で日ごろからの備えを進めながら、市行政としても最新の知見を取り入れながら、対策を進めていく必要があります

北海道議会北方領土対策特別委員会との意見交換会

2018年8月30日
北海道議会の北方領土対策特別委員会と根室市議会の北方領土対策特別委員会との意見交換会が北方四島交流センター「ニホロ」で開催されました
根室市議会の共産党の北特委員は鈴木議員ですが、用務のため出席できなかったため、代わりに傍聴させていただきました
根室市議会の各委員からは、改正された北特法によって北方基金の取り崩しが可能になったことから、その運用については隣接地域の意見を十分にききながら、補助金の運用としてより使い勝手の良い制度にしていくよう求めていました
また、共同経済活動については、基金を取り崩した財源とは別な形で、国が財源保障をしていく必要がある点で一致していました
12月1日に東京で行われている中央アピール行進では、道議会としてもせめて北特委員会委員だけでも、積極的に参加していくことを求める発言が相次いていました
また北対協融資制度について、法改正されたもののまだ対象が限定的であり不十分として、二世から四世の時代になっていくため、広く後継者が対象となるような制度としていくよう求める発言がありました。
道議会側からは共同経済活動について、いったいどういう状況になっているのか国等からの情報が一切示されていないことについて、苦慮している様子などが説明されていました