2023年7月27日木曜日

根室市議会文教厚生常任委員会 視察報告 「一般社団法人 いーくつ」

 2023年7月27日(木)
根室市議会の文教厚生常任委員会は、一般社団法人いーくつが運営する施設を視察しました

市街地域の中に施設を構えるいーくつは2019年も開設しました。
生活介護と短期入所、相談支援事業所を担っています。
障害者の日中活動を支援する生活介護では、家庭的な雰囲気の中で、ドライフラワー作りなど様々な作業活動等も本人の意思を尊重しながらの支援を心掛けているそうです。
生活介護と短期入所はともにほぼ一杯の利用状況となっているそうです。

また、市内唯一の相談支援事業所として専門員1名体制で、子どもを含め84名もの利用計画等を担当しているそうです。
こうした専門職の体制は市内でも本当に少なく大きな課題と思います。
また新たなグループホーム開設へは市民からの要望が高く、施設としても取り組んでいきたい考えですが、自己資金面や人材確保など、実現に向けてはまだハードルがあるとのことでした。



根室市議会文教厚生常任委員会 視察報告 「障がい者支援施設 根室すずらん学園」

2023年7月27日(木)
根室市議会の文教厚生常任委員会は、社会福祉法人根室明郷会が運営する「障がい者支援施設 根室すずらん学園」(以下、根室すずらん学園と記載します)を視察しました

昭和59年に開設した根室すずらん学園では建物の老朽化だけでなく、約40名の入所者の居室は4人部屋のためプライバシー保護や感染対策の面から課題があり、施設の建て替えは長年の課題でした。

昨年、すずらん学園は新園舎建設の実施設計を行いました。
現在のグラウンド側に4階建て、全室個室の新園舎を建設する計画です。
また大規模災害に備えて非常用の給排水・電力機能を確保し、福祉避難所としても稼働する構想です。
根室市は、すずらん学園に対して今年度6億5000万円の補助金を予算計上していましたが、近年の建築資材等の高騰により総工事費が実施設計では約14億円となっています(一昨年の基本設計の時点から約2億6300万円増額)

問題は国の施設整備に対する補助金が内示で不採択とされたことです。
厚労省が公表した「令和5年度社会福祉施設等施設整備費補助金」は北海道内で札幌市内含めて三か所しか採択されていません。
全国各地からの補助金の申請に対して、国の予算規模があまりにも少な過ぎます。その拡充を強く国へ求めていく必要があります。
また根室市としても今後すずらん学園の建設に向けての支援をどうしていくのか十分に検討する必要があります。

障害者の「地域移行」は単純に施設や病院から移行するのではなく、障害者自身の意思や選択が尊重されるよう、地域としての受け皿をしっかりと準備する必要があります。
根室すずらん学園は市内唯一の入所施設です。
ご本人もご両親等も高齢化する中で市民ニーズは高く、こうした地域の施設はしっかりと守っていかなければならないと思いました。





2023年7月25日火曜日

ゴミ拾いをしました

根室にしては信じられないくらい暑い日、須崎和貴市議に連れられて道々花咲線から宝林パークゴルフ場方面に抜ける市道沿いのゴミ拾いをしました。

なんか「誰か宴会でもしたの?」と思うくらい空缶などゴミが大量に散乱しており、すぐ2袋に一杯拾い集めました。

市担当課によると、この付近や跨線橋の周辺がいつも酷く、市民ボランティアの方などが、よくゴミ拾いをして下さっているそうです。

「街をきれいに!」というだけでなく、この近くはクマ目撃の看板もあり、人間のゴミの味をクマが覚えたら大変です。






2023年7月19日水曜日

根室市議会文教厚生常任委員会 視察報告 放課後児童デイサービスくれよん

2023年7月19日(水)

根室市議会の文教厚生常任委員会は、特定非営利活動法人あいの手が運営する「放課後児童デイサービスくれよん」(以下、くれよんと記載します)を視察しました
くれよんは放課後等デイサービス事業を実施する施設で、2013年4月に事業を開始し、今年で10年目を迎えます
当初は利用登録者6名、職員4名からスタートして、現在は登録者48名、職員は管理者1名、児童発達支援管理者1名、常勤指導員3名、非常勤職員8名の体制となっているそうです

施設の建物は根室市の旧こうよう保育所を改築したものを市から無償貸与を受けています
ただ昭和47年建設で築51年になる建物で老朽化が進んでおり、雨漏りや床が落ちる等、理事長のお話ではその都度最低限の修繕をしながら事業を進めているそうです
一方で、コロナ禍による利用者減の影響やサービス報酬がマイナス改定されたことによる影響、そして子どもたちへの安全対策から基準よりも多い人員で対応するため、経営的にも体験に苦しい状況が続いています

こうした中、あいの手では、今後のくれよんの老朽化対策をどのようにしていくのかが大きな課題となっており、現在、法人内部で検討が進められているそうです
根室市内では唯一の施設であり、決して無くすわけにはいかないと思います
今後の市の福祉施設の建て替えの動向も見据えた中で、どのような方策が望ましいのか。
議会としてもしっかりと検討していきたいと思います



2023年7月14日金曜日

根室市議会 文教厚生常任委員会 視察報告(北海道科学大学・千歳市立北進小中学校・安平町立早来学園)

 根室市議会の文教厚生常任委員会は7月12日、13日に道内の先進地等における行政視察を行いました。

北海道科学大学
北海道科学大学は2019年に根室市と地域振興等に関する包括連携協定を締結。
市民公開講座や市の地方創生有識者会議等への参加、また市立根室病院で薬学生の実習を実施してきました。
今回の視察では医療福祉等の人材確保や育成に関する意見交換を目的に訪問しました。
大学側の説明では、どちらかと言えば医療系の学生は実習等により地方で数か月単位で一定期間を過ごす間に地元からもアピールができ、結果として地方に就職する方も多いそうです。
一方で工学系の学生の場合はそうした経験も少ないため、給与等の面の差も大きく都会に多く人が流れてしまうとのことでした。
地方の町と学生など若い方との関わりをどのように作るのか難しい課題です。

また道科学大の連携協定による研究として、ボルシチ等に使う根菜として知られる赤ビーツの栽培普及の研究やガンコウランを食用目的に栽培する研究等について、根室市行政や産業クラスター等の関係者との間で話を進めてきた経過なども説明されました。
実用化に至るまでには難しい課題があるとは思いますが、外部の専門家の視点からこうした新しい着想が得られることは大切だと思いました。
これまで根室市でも行政や産業団体等が様々な大学等の研究機関と共同した取り組みを行っています。
「ぜひ地域の課題について教えて欲しい。いろいろな課題について取り組んでいきたい」と、対応して下さった教授はお話されていました。

千歳市立 北進小中学校
根室市では花咲港小学校でイエナプランの考え方も取り入れインクルーシブ教育を進める新しい教育スタイルを目指そうとしています。
あらためて特別支援教育の状況について学ぶため視察しました。
北進小中学校は全国でも珍しい「特別支援学級」だけで構成された公立学校です。
現在は小学校と中学校あわせて約50名が在籍。千歳市全域からスクールバスや保護者の送迎で通学しており、下校後は放課後等デイサービスを利用する児童生徒が多いそうです。
まず体育館でのクラス合同の体を動かす授業では他校との交流で披露するヨサコイの練習を見学し、その後は全てのクラスの授業を参観しました。
タブレット端末などICT機器も活用しながら、落ち着きながらも元気よく授業をうける子ども達の様子や、また先生方だけでなく、子ども達同士の関わり合いも多く、とてもいきいきと過ごしている様子が印象的でした。
「お客さんが来て、いつもよりもはりきってるね」と先生方が笑ってました。
また特に体育の授業では、児童につきそう職員の数が多い様子に驚きました。
教員や支援員以外に市が独自に「児童生徒ヘルパー」という職を置き、北進だけで13名、千歳市全体では百名ほど配置されているそうです。

千歳の特別支援教育はこれまで対象児童は地域ごとの拠点校に通うという形でしたが近年、全校に特別支援学級を配置する方式に転換。
その中で北進小中学校がセンター校として位置付けられました。
また各中学校区に知識のある教員を配置し、「特別支援教育専門家チーム」として各校の巡回や相談を受けながら、教職員全体の意識向上と専門性向上にむけた取り組みを進めているそうです。

安平町立 早来学園
2018年の胆振東部地震で被害を受けた早来中学校の再建にあたり、近接の小学校と統合した義務教育学校として今年度から開校しました。
学校施設と地域の図書館や公民館の機能を統合した施設として注目されていましたが、特徴的な点はそれだけではありません。
「新しい学校を考える会」では、行政側が今までの考え方だけで建設を進めるのではなく、町民や子ども達自身も参画して「使い手側」の意向を取り入れる議論を3年ほど進めてきました。
また「教育環境計画」「チームラボ」「アトリエブンク」といった教育に造詣の深い専門企業が関わり、(当時としては実験的な要素が強かったのかもしれませんが)既存の学校施設とは大きく異なる着想とデザインになっています。
例えば教室は従来の1.5倍~2倍近い広さがあり、形状も全て異なっています。
学習机やホワイトボード、ラック等を自由に稼働させて、学習の内容に応じた柔軟なレイアウトが可能です。
低学年の教室からは直接校庭に出ることもできます。
また中学校に相当する後期課程ではクラスの教室が無く、時間割にそって国語や理数科目、英語など教科ごとの専用の教室に生徒が移動します。
地域の図書館が併設された以外も、音楽室は「スタジオ」、家庭科室は「キッチン」、体育館は大・中の「アリーナ」等と命名され、予約制で町民の方々が利用できます。
その予約もスマホアプリから町民が直接、学校が授業等で使わない空き時間を予約登録できるシステムで学校側や教員に新たな管理負担を生じさせない仕組みとなっています。
公立の学校づくりにおいて、これほど自由な発想を取り入れることが出来るのだと衝撃をうけました。

学校と一体になったまちの図書館。
学校側との出入り口には機械式のセキュリティロックが配備されている

写真は「理数室」。理数系の授業のとき生徒はこの教室に移動する。
従来の理科室に相当する「実験室」は別にある。


中アリーナ

アリーナのステージと一体化したスタジオ(音楽室)