2018年11月21日水曜日

根室市 総合教育会議

2018年11月21日

5回目となる根室市の総合教育会議が開催されましたので、傍聴してきました
大きな議題は、小中学校の適正配置計画の「見直し」です

平成28年に市教委は市街地の小学校を4校→3校に、中学校を3校→1校にする案を示していました
しかしPTA、地域、また市議会の意見では、通学距離などの問題から「反対」という意見が多く示され、
9月に新たに当選した石垣雅敏市長は、教職員の市の独自加配もふくめて、中学校2校体制にすることを、教育委員会と協議していくことを施政方針に掲げていました

今回示された適正配置計画の「素案」では、
小学校は4校→3校にという案はそのままに(花咲港小学校と成央小学校の統合、花咲小学校を啓雲中学校の後校舎に移転)
中学校は3校→2校(啓雲中と光洋中の統合、柏陵中は校舎が老朽化のため、根室西高校の後を利用)という方針になっています
小学校はこの方針で地域住民・学校関係者との協議を継続していくとしています
また中学校では2021年(平成33年)4月のスタートをめざし、2年間かけてそのための準備をすすめていくとしています

総合教育会議の中でも、教育委員から意見や質問がだされていましたが、特に近年の教職員の不足状況から、市が独自に加配しようとしても、人員をしっかりと確保できるのかどうかが課題です
また、小学校では統合される地域の意見を十分に踏まえた対応としていくことが出来るのかどうか、
中学校でも統合によって通学距離が遠くなる学区の地域の子どもたちの通学の安全性の確保など

市教委として学校・地域など、丁寧な対応により目指していくとしています
いずれにしても児童・生徒が安心して学ぶための環境整備のため、まだまだ課題はあると思いますので、私たちも今後ともしっかりと議論・検討をすすめていきたいと考えます
11/21に示された根室市立小中学校適正配置計画(改訂版)の「素案」から抜粋
また、総合教育会議では、教育行政におけるその他の課題として
教職員住宅の環境整備の問題(古い教員住宅を壊し、教員専用アパートとして民間が建築するアパートのために土地を無償貸与する)
青少年を対象とした事業について、現在市教委では「若ものの学園」として各種講座の開催や「青年サークル連絡協議会」の活動支援を行っているが、若者の参加者や活動サークルが減少している課題がある
歴史と自然の資料館について、昨年に北構氏から13万点にもおよぶ貴重な北方資料の寄贈をうけたところだが、今後はその展示や公開のために、新たな展示・収蔵スペースの確保など課題がある
総合体育館の建設。現在約3億円の積立基金を造成し、また市民委員会で基本方針の策定の議論を進めている。今年度末までに「基本方針」を策定する
などが議論されていました

2018年11月6日火曜日

珸瑤瑁地区合同津波避難訓練を視察しました

2018年11月6日
根室市議会総務常任委員会(壺田委員長)は、珸瑤瑁自主防災組織連合会(約140世帯)が主催する合同の津波避難訓練の様子を見学しました
同時に根室高校の防災棟、また友知や浜松地区の急傾斜地など課題となっている個所の視察を行いました

今回は珸瑤瑁第一町会から第四町会までが合同で実施する避難訓練は初めての試みとのことです。朝9時の防災行政無線のサイレンを合図に、津波を避けるために一斉に高台となっている2か所の避難場所をめざして車で避難を開始します
その訓練の様子を見学するため総務常任委員会の各委員は避難場所の一つに集合しました
避難場所は根室市が設置した青い大きな「防災コンテナ」がおかれている広場です

 この場所は草が伸びており「ちゃんと車が入れるのか?」という住民の方からの意見も事前にあったそうです
(実は年2回ほど市が草刈りしていますが、再び伸びてきたので、この日は事前に草刈りした、とのことでした
日常的にだれが、どのように管理していくのか、という点で今後の検討課題かもしれません

朝9時に防災無線のサイレンが…、あれ、鳴らない?
4分ほど遅れて避難訓練開始の合図のサイレンが鳴り響きます
程なくしてぞくぞくと避難する方の車が避難場所に集まってきます
今回見学した側の避難場所には、約50ほどの車が集合しました。

 この場所はもっと多くの車が停められると思いますが、その後の防災講座で市担当者の説明では、災害には車を停める際に「奥から順番に停める」等の一定のルールを事前に確認しておくことが重要と指摘していました。
防災コンテナは市内の各避難場所に計7基設置されています(今年中にもう一基を追加)。小型の発電機、投光器、アルミブランケット、カイロなどが備蓄されています。
 実は私たちもそうですが、多くの地域住民の方もはじめてコンテナの中身を見ました。「アレ? これだけしかない大丈夫」というのがみなさんの正直な感想だったように思います。
 
 避難場所という性質上、海沿いの道が遮断された場合には丸1日程度をこの場所(主に車の中で)過ごすことも想定していると思います。

 水食料など必要な非常用持出品は自分準備することが原則とはいえ、その時にそれらを持って避難できる人ばかりではないでしょう(そもそも災害発生時に家にいるとは限らない!)。「車の中にあらかじめ防災グッズを準備しておくことも重要」と市担当者は説明します。
いずれにしても、今後どのような備蓄が必要とされるのか、市と地域話し合いながら検討していくとしています。

今回の避難訓練では2か所の避難場所にあわせて76世帯ほどが参加していたとされています。
 シミュレーションによる津波第一波到達予測は約24。今回の避難訓練でサイレンから避難場所まで皆さん避難完了した時間はそれぞれ約15分と約18分とのことでした。はじめてとしては良い成績だったのではないでしょうか。
 
 半島の道路沿いはかなりの部分が浸水域となっており、避難している最中に津波におそわれる危険性もあります。
 また、とても歩いて避難できるような距離ではないため車の移動なりますが、災害に今回のようにスムーズな避難ができるのかどうか。実際には車がどのように渋滞するのか、電柱などの倒壊避難場所までの道路通行止めになったらどうするのか、まだ課題はたくさんあると思います。

 これからもこのような避難訓練繰り返しながら、その経験をもとに、今後市行政として地域とともにどのような防災・減災対策をすすめていくのか、しっかりと考えていく必要があることを、我々としても認識を新たにする機会になりました。

この後、会場場所を珸瑤瑁小学校に移して、市の担当者が防災講座と消防による初期消火訓練を実施しました

根室高校の防災棟を見学しました
3年前に建設されたそうです。発電機を装備しており、停電時もトイレやシャワーがしようできるため避難所に避難された方が使用できるようになっているそうです
今回のブラックアウトの時も、トイレが問題なく使用できたそうです

2018年11月4日日曜日

日本共産党後援会 「春国岱 野鳥観察会」を開催しました

2018年11月4日
日本共産党根室市後援会が春国岱の野鳥観察会を開催し、市民ら16名が参加しました
雲一つない穏やかな秋晴れのもと、民宿風蓮を営む松尾氏を講師に、春国岱の木道を散策しました
ちょうど潮が満ちる時間帯だったのですが、オオワシ、シロカモメ、ハクチョウ、オオアカゲラ、ウミアイサ、ハシビロガモが見られました
キタキツネ、エゾシカ、赤トンボも!
といっても、ガイドの松尾さんが教えてくれなければ、私には野鳥の名前どころかその姿すら絶対に見つけられなかったでしょう
まるで宝探しのような楽しい時間でした
キタキツネ。食欲の秋だからか、すごく太っている。
エサをねだるようにすぐ周りを廻っていましたが、やがて諦めていきました
枯れたアカエゾマツ?の林。
林が減少するスピードが近年速くなっているのでは? とのことでした
春国岱に集まる野鳥の特徴を説明する松尾氏
見つけられたかな?
11月とは思えないような暖かい秋の一日でした