2026年3月30日月曜日

根室市ウニ種苗センター

 新年度、根室市ウニ種苗センターは取水管の改築工事を約1億7200万円で実施します。

ウニ種苗センターは平成3年に市が建設し、市と各漁協で組織する運営委員会で管理されている公設民営の施設です。管理組合は歯舞漁協が担っています。
当初は年間500万粒の種苗生産を計画していましたが、技術力等の向上や、2021年に発生した赤潮被害からの資源回復に向けて種苗の増産を進め、現在は安定的にエゾバフンウニを約780万粒、さらに種苗の大きさも当初の計画時点(5㎜)よりも大きなサイズで出荷できるようになっているそうです。

また同施設では「キートセラス」というウニ幼生のエサも自賄いで生産しています。
これは珍しい取り組みで、他地域の種苗センター等では飼料は購入しているそうです。

2014年に発生した爆弾低気圧に伴う高潮ではウニ種苗センターも被害を受けました。施設内に1mを超える浸水があり、取水ポンプやボイラー等が破損。
その後、センターは様々な高潮対策を進めてきました。
しかし、それでも根室半島が年々地盤沈下している影響なのか、近年は大潮時に温根元漁港内の道路が冠水する事態が増えています。歯舞漁協の記録では昨年12月から2月までの約3か月間で計11回もウニ種苗センター前の漁港道路が冠水したとのこと。
職員の話では車も通れない状況になるそうです。
3月の予算委員会で市担当課は「従来よりも高潮の被災リスクは高まっている」と説明します。

市公共施設総合管理計画では「高台移転も含めた施設のあり方を検討する必要がある」としています。
高台移転か、漁港内の高潮対策を強化するのか、いずれにしても大きな予算が必要な課題です。
市と漁協、漁港を管理する道で十分な検討を進めて欲しいと求めました。

今後も地域のウニ資源の維持増大のために重要な施設です。
一方で築35年経過し老朽化や、潮風など過酷な環境から今後も多くの補修費用が見込まれてます。
市担当課は(施設規模のあり方含め)「10年・20年先のウニ漁業の将来展望を見据え、高台移転や建て替えなど今後の方向性について漁協と議論を深めたい」と答えていました。








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