2026年3月5日木曜日

2026年 根室市議会 2月定例月議会 一般質問 ③/6

2026年3月5日

根室市議会2月定例月議会で代表質問を行いました

その質問内容と答弁を要約してお知らせします(続き)

3.市立根室病院について
(1)今後の病院経営の見通しについて 
① 令和7年度の現計予算および令和8年度当初予算では一般会計繰入金の総額が約25億円。令和6年度の決算が約20億円に比べ、ここまで膨らんでいる主な要因を伺う。人事院勧告等の影響による人件費増が約2億円と大きな要因に見えるが実情を伺う。

【市長 答弁】
令和8年度病院事業会計予算案における一般会計繰入金は、約25億6千9百万円で、令和7年度当初予算対比で約2億9百万円の増、現計予算対比でも約4千8百万円の増。
内訳は基準内繰入金で小児医療や医師確保対策に要する経費などが増額となり令和7年度当初予算対比約8千万円の増、基準外繰入金では収支均衡に要する補助金の増額で約1億2千9百万円の増となった。
予算編成過程で収入確保や経費節減に努めたが、人事院勧告に伴う人件費の増額や最低賃金の改定、物価高騰等の影響による委託料など、各種経費の増加が主な要因。

② 市立根室病院経営強化プランの「点検・評価・公表」について、市立根室病院財政再建対策特別委員会の令和6年度の評価はこれから行われるが、経営強化プランに掲げる各年度の収支計画では2026年度の医業費用49億7,400万円に対して、実際の令和8年度当初予算案は約54億9,600万円と約5億2,200万円増加している。内訳は与費+2億円、材料費+1億円、委託料を含む経費が+2億円と、経営強化プランに比べて全ての費用が大幅に乖離している。経営強化プラン策定時の予測精度がどうだったのかという疑問はあるが、新年度の予算編成にあたり何を「目標とする指標」としながら予算を組み立てているのか伺う。

【市長 答弁】
令和8年度病院事業会計予算案、現在計画期間中の市立根室病院経営強化プランに掲げる各種取り組みを項目を基本に、当院の医師や看護師など医療従事者の体制を見据えながら、市立病院が今後とも根室地域の中核的な医療機関としての役割を果たし、持続可能な病院運営が可能となるよう予算編成に当たった。
しかし近年、人事院勧告によるプラス改定が続く人件費や医薬品の高額化、原材料価格の上昇などを起因とした物価高騰など、主に外的要因の影響に伴う各種経費の増加傾向が著しく、経費節減に努めたものの、経営強化プランと比較し増額となった。今後も医療を取り巻く環境が厳しさを増す中、当院の病院運営についても大変厳しい状況が続く。

【再質問】
非常に大変厳しい経営状態が続くという見通し。こうした状況の中で新年度は「地方公共団体の経営財務マネジメント強化事業」を導入されるというこうが、どういうものか、そしてどういう効果を期待をされているのか。

【病院事務長 答弁】
総務省および地方公共団体金融機構が共同で地方公共団体などにかかる経営財務マネジメントを強化し、財政運営、経営の質の向上を図るための支援事業。
公営企業、第三セクターなどの経営改革に関することなど、10項目の各支援分野に応じ、これら課題に対する専門的な知識を有する地方公共団体職員、また公認会計士、学識経験者、経営コンサルタントなどからアドバイザーとして原則1回につき1名の派遣、年5回以内で、これらに要する費用は、機構側で負担をし、団体に派遣いただけるもの。
当院は人件費高騰等による厳しい運営が続く。喫緊の課題として当該事業メニューに応募し、アドバイザーの派遣がされた場合には、専門的知見から経営改善などに向けた具体的各種アドバイスなど受け、収入支出の面から経営の見直しを進め、今後とも安定的な医療サービスの提供が継続できるよう努めたい。

【再質問】
どういう経営改善のアドバイスをいただけるのかということを見た中で、経営強化プランは2027年度、令和9年度まで。
これほど経営強化プランとの乖離している状況を踏まえると、多分国の方針がどうなっているか不明だが、おそらく2028年度以降、また「なんとかプランを作りなさい」と総務省から出されると思う。そこに向けてですね、少し時間をかけてしっかりとした市立病院と地域医療の在り方を立て直すプランを作成していきませんか。
令和8年度から令和9年度まで1年、2年かけて、内部でも検討をされているとは思うが、その他外部の有識者の方々、あるいは既存の経営再建対策特別委員会、そして必要に応じて市民ともそうした実情をしっかりと共有しながら、どういう医療をつくっていくのか、そういうオープンな場での論議を進めていく時間をしっかりと取りながら進めていきませんか。

【市長 答弁】
経営立て直しに向けたオープンな議論の場の設置等の話だが、これまでも病院経営に関わる情報の提供は市議会への定例月一回ごとの状況報告、また市広報紙やホームページなどでお知らせをしてきた。また経営の健全化なども経験者や市民で構成する市立根室病院財政再建特別委員会での議論とともに関係機関との連携を図りながら取り組んできた。
地域医療講演会はかなり(多くの)方々に来て頂く。病院と市民が身近に取り合う機会が図られて、その回数をもっと増やしてもいいのかなと思っている。病院情報紙も発行しております。また、ホームページの情報発信、さらにねむろ医心伝心ネットワークを通じた事業などを実施してきた。
今後においても、まずは経営アドバイザーなどに意見をいただき、将来にわたる地域医療サービスの健全的な提供を行っていく上では、市民の皆さんに広く知っていただくということが大切。地域に入って地域医療講演会などをやって身近に感じていただくことが必要であり、その積み重ねが大切と思っている。

(2)医療従事者等の体制について 
新年度の看護師および医療従事者の採用見通し、年度末の退職者数の見通し、必要としている人数に対して現状がどの程度まで充足しているのか伺う。今年度の採用では、市の「看護師等確保総合対策事業」による効果を実感されていたが、近年の傾向とあわせて伺う。

【市長 答弁】
市立病院は今年度の定年、休職を含め18名が退職する見通し。医療従事者の確保対策として看護師養成校への訪問や民間企業主催の合同就職説明会に積極的に参加する中、今年度は看護師7名を含む11名の医療従事者を採用する見通し。
また市立根室病院経営強化プランにおける経営の安定性に関わる数値目標として掲げる職員数に対する状況として、本年3月末見込みで看護師13名のほか、助産師、薬剤師などを含め21名の不足が見込まれる。
市立病院が将来にわたり持続可能な病院運営を行っていくためには、医療従事者の確保が重要であり、また良質な医療提供体制の確保・充実に向けて重要な課題。職員アンケートの実施による意見聴取や個々の事情に即した勤務形態の導入など、ハード、ソフト両面で職員が働きやすい環境づくりの取り組みを進め、引き続き医療従事者の確保、定着対策を進める。



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