2022年10月25日
根室市議会10月定例月議会で代表質問を行いました
その質問内容と答弁を要約してお知らせします(つづき)
4.子育て支援・医療・福祉の充実について
(1)障がい者支援施設をはじめとする福祉関連施設の整備の方向性について
① 施設の建設整備に対する市の財政負担について
根室すずらん学園が施設建て替えに向け昨年基本設計を実施し、現在は国の補助申請を進めているところと伺っている。社会福祉法人の施設整備に対する国の補助制度は基本的に補助対象経費に対して国1/2、道1/4、法人1/4の負担率。ところが国の設定する補助単価の低さなど様々な要因から、実際の補助額はそれよりもかなり低い水準になる。
それでも当該施設は市内で唯一の入所施設として重要な事業所であり、現在の社会情勢として当然求められている個室化ばかりでなく災害への対応や感染症対策など入所者・利用者の安全確保の観点から建て替え工事の実施は必要。障害者施策における「地域移行」は国の方針ですが、それは単に施設や病院を出て、元々住んでいた家に戻るということでは無く、「障害者個々人が市民として、自ら選んだ住まいで安心して、自分らしい暮らしを実現することを意味する」とされている。この施設は厚床の地域に根付き、地域の方々や学校等と結びついた施設。
今回の所信表明で「障がい者支援施設の整備に対する財政支援を行い地域福祉を充実します」と表明されていることから、あらためて市長の考えを伺う。
【市長 答弁】根室すずらん学園の園舎は、昭和59年に建築され老朽化、現設備基準への対応、感染症対策や防災設備の整備を伴う建て替えが急務であり、これまで検討・協議を続けてきた。
市として、根室市障がい者計画で障がい福祉サービス事業を行う法人に対し、施設整備費等の支援を行い、地域福祉の充実を図ることとしており、その財政負担については、社会福祉法および根室市社会福祉法人の助成に関する条例等にもとづき、市内唯一の障がい者支援施設に対し、財政視線をおこなっていきたい。
② 老朽化する各施設への対応について
所信表明では「老人福祉センター」の移転新築を構想とされている。
同時に昭和40年代に建設された福祉会館、児童デイサービスセンター、旧こうよう保育所(放課後等デイサービスの施設)等について、それぞれ市の指定管理者であったり、また施設の無償貸与を受けているなど運営形態は異なるが、市の重要な福祉事業を担う拠点として一体に将来的な構想を検討していく必要がある。
複合・集約化は時代の趨勢だが、その一方でそれぞれの施設は地域の福祉における重要な活動拠点であり、どの地域に配置することが望ましいのか、あるいはどの機能とどの機能を複合化することでより高い効果を発揮するか、それとも単独施設のまま維持されるべき施設があるのかどうか。
市、事業者、あるいは地域住民の方々と十分な議論の機会を設けながら検討していくべき。
【市長 答弁】3施設についてはいずれも昭和40年代に建設され、築年数も50年以上経過していることから利用者の安全性の確保や利便性の向上の観点からも新たな対応が急務。
また将来構想の検討については、各施設の立地や利用実態等を踏まえ、複合化・集約化を含め総合的に判断するとともに、各施設の整備にあたって事業者や地域住民のほか、施設利用者等からもご意見をいただきながら進める。
0 件のコメント:
コメントを投稿