2021年12月9日木曜日

第2回「みんなのサロン」

 2021年12月9日

根室市社会福祉協議会は「第2回 みんなのサロン」を開催し、地域でボランティア活動などに携わる市民など12名が参加しました
根室市の生活支援体制整備業(根室市のHPへ)の委託を受諾しており、今年度から孤立を防ぐ地域の居場所づくりや誰もが安心して自分らしく暮らせる地域づくりをめざして「みんなのサロン」を実施しているそうです
2回目の開催となる今回は、車いすで理学療法士として働いておられる方を講師として「障害をもって働くということ」をテーマに懇談が行われました

講師の村上さんは、24歳の時に事故で脊髄損傷に。
「理学療法士としてはもう働けない」と思ったけれども何か自分にできることをと、アロマハンドセラピストやパステル和(NAGOMI)アートのインストラクターなど、座って出来る仕事の資格を取得。
現在は子育てをしながら、厚岸町のデイケアに勤務。週2回、JRで通勤しています。
それでも理学療法士として「患者さんに触れることはできない」と思っていたけれど、あるとき職場の上司から「肩のリハビリなら出来るのでは?」と言われ、自分の能力を活かして働く道が開けたそうです
村上さんが勤務する厚岸町の医療法人(医療法人社団田中医院)は、そのほかにもコンブ漁の繁忙期に午後だけ勤務するスタッフがいるなど、多様な働き方の職員が多く在籍しているそうです
個人の事情に職場があわせる、いろいろな働き方を認めてもらえることで、より多くの人が自分のスキルを活かすことができる。
根室市でもそうした職場が地域にあると良い、と語っておられました

また、根室市内のとあるスーパーマーケットのスロープの勾配がきついことなど、地域で暮らすことの様々な難しさを指摘。
だれかが何かあったときに悲しくならない地域、また自分らしさを無くさずに暮らせる地域になれたらと良い、と述べていました

講演後の懇談では、地域で暮らす中での様々な課題や困難などが意見交換されました
様々な意見の中でも印象に残ったことは、地域で多様な事情を抱えた方々が安心して暮らし続けるには、当事者の方々の声を聞く、そのための場所や機会をより多くもうける
そうしたまちづくりが必要なんだろうな、と思いました


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