介護福祉の人手不足が深刻な状況が続く中、根室市内の介護事業所等に勤務する職員さん達が、市街地の沿道に立って市民へアピールをされていました。
11月11日の「介護の日」にちなんで、「介護のサービスは人手不足です」、「根室の未来のために一緒に働きませんか」「根室の介護現場を一緒に守ろう!」などのプラカードを持って、通行するドライバー等に呼びかけていました。
市内のデイサービスに勤務する方が、市内の各サービス事業所で働く方々参加を呼びかけ、当日は7事業所から20名以上が参加しました。
「初めてのことで参加してもらえるか不安でしたが、思った以上に多くの人が集まってくれて良かった。一人でも介護で働く人が根室に増えてくれれば、と思います」と、感想を述べていました。
人手不足に加えて、いまコロナ禍で大変な苦労をしている介護現場で実際に働いている方々が、自らこうして声を上げていくことは、大変にすごいこと、と思いました。
全国の各地域と同様に、この根室市でも介護福祉に携わる人材確保が大変に厳しい状況です。
昨年は市内デイサービスの休業・閉鎖がありました。ショートステイなども利用が難しいとも聞きます。
特に現在では、訪問入浴サービスが看護職員の確保困難などから休止となっています。その間は清拭等で対応しているそうですが、長い間入浴できないことは、つらいことと思います。
事業者側だけの対応でなく、市行政としてもこの状況に対して、何らかの対策を緊急的に行う必要があると考えます。
また、いま根室市では市内の事業所との協議の場を設け、独自の新たな人材確保対策を検討しています。
市担当課は、それを次期介護保険計画に施策として反映させていきたいと、考えているそうです。
ただし、介護や福祉事業所への介護報酬等が低すぎることが、人材困難の大きな原因です。
国に対して、介護報酬等の抜本的な改善を強く求め、必要な介護サービスや福祉が受けられない今の状態を何としても改善させていかなければならない、と思います。
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