2020年11月18日水曜日

VRで認知症を体験する

 2020年11月18日

根室市在宅医療介護連携推進協議会(根室で在宅医療・介護連携推進事業を担うところ)が実施した「VR認知症」の体験会に参加しました。
根室市では昨年からサービス事業者の職員さん向けに何回か実施されていて、とても興味があったのですが、今回は一般市民向けに実施していただいたので、参加できました
株式会社シルバーウッドという企業が運営する「VR認知症体験プロジェクト」というだそうです

これまで認知症について、本や講演会で学ぶ機会は何度かありましたが、実際のところ「なんとなく」でしか理解していませんでした
この研修会では、認知症の方がどのような世界を見ているのか、どのように考えているのかを、VRで体験します
講師の方の言う「共感」とはこういうことか、と驚きました
車から降りてと言われても、それがビルの高さのように思えて、本当に怖くて、足が踏み出せません
幻視とわかっていても、見た目は現実なのか、幻覚なのか、区別がつきません
自分が今どこにいるのか分からなくて困っているとき、優しく声をかけられたら、どれほど安心するのか

その疑似体験を経たことで、続けて講師の方がされる説明がストンと落ちました
認知症の方がどう感じているのか?
どのように接してほしいのか?
認知症の方自身から、どのように見えているのか、どうしてほしいのか、自分がどうしたいのか、きちんと話を聞いてほしい、
と講師の方は言います

これからも出来るだけ多くの市民の方にも、体験してほしい研修だったと思います

VR認知症とは
認知症ではない人が、バーチャルリアリティ(VR)の技術を活用し、認知症の中核症状を体験するものです。認知症を文字で学ぶのではなく、その症状を自分ごととして体験することを通じて社会に広まっている認知症に対する誤った理解や偏見を溶かしていくことを目的としたプロジェクトです。認知症の症状は「物忘れ」だけではありません。人それぞれ様々な症状があることを体験を通じて理解していくプロジェクトです。
(引用元:VR認知症体験プロジェクトから)




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