2022年12月21日
根室市の「総合教育会議」が開催され、市長と教育委員会が地域の教育に関する課題や今後の方向性について協議しました。
「根室市の学校教育がめざすところ」を報告
はじめに波岸教育長が根室市の学校教育がめざす内容を説明しました。
根室人の誇りや愛郷心等を学校教育でどのように育むのかを大きな命題に掲げ、学校の使命として、ふるさとキャリア教育やインクルーシブ教育の実現を進めることが重要としています。日常的な授業では、子どもが各自の関心のもと自ら学び、また子ども同士で教え合う等お互いに頼ることの出来る人間関係を築く指導に変えていく必要がある、と言います。
この大きな目標に市全体で到達するためには、それぞれの学校や地域で特色ある学校づくりを進めて行く必要がある、と話していました。
こうした教育の先行的な実践として、花咲港小学校では小規模校の特色を活かして昨年から、3・4年生の国語と算数で学習内容を自分で計画して進めることや、教室のレイアウトも自分たちが学習しやすいように話し合って変えてきたこと。また異年齢集団として、上級生が下級生を教える活動を取り入れた取り組みの様子について校長先生がお話をされていました
子ども達には学習への主体性や意欲の向上がみられたそうです。
その他、総合教育会議では今後の取り組みについても報告がされましたので、そのうち何点かを紹介します。
義務教育学校化をさらに進める
2023年度に海星小中学校が義務教育学校となります。
今後は、中学校校舎の大規模改修が必要な厚床小中学校と、中学校の校舎移転を計画している落石小学校・中学校についても義務教育学校への取り組みを進めるとしています。
その他の市街地の各校について、まだ方向性は定まっていませんが、決して統廃合を急いで進めるような計画にならないよう十分に注意していく必要があると思いました。
放課後教室等では、土曜と夏休みなどの開館時間の前倒しを検討
放課後教室等では土曜日や夏休み等の長期休業中の開館時間が、現在は8時30分から(歯舞・花咲港児童教室は12時~)です。保護者から開館時間を早めて欲しいと要望があり、市教委は新年度に利用者ニーズ調査を行うとのことです。
ところで放課後教室は登録児童数が多く、また近年は特別な支援の必要な児童も増えていると聞きます。そうした対応も含め今後の人員体制等のあり方についても総合的な検討が必要ではないかと思います。
(仮称)根室市総合体育館の基本構想を2023年度に着手する方向
老朽化する青少年センターに代わる総合体育館の建設に向け、市はこれまで基金を造成し、整備基本方針を策定してきました。その後は市役所本庁舎や塵芥焼却場の建替えもありストップしていましたが、来年度に市教委は基本構想を策定する考えを示しました。また市民・団体、有識者等による検討組織の市民委員会を設立します。
ただ近年は建設費が高騰しています。地域としてスポーツ振興に資する適切な規模や機能のあり方と建設費や維持管理コストとのバランスをどうとるのか難しい判断と思います。
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