2021年11月2日火曜日

根室市 令和2年度一般会計決算審査特別委員会 ③

 2021年10月19日~22日に開催された令和2年度 一般会計決算審査特別委員会の続きです

光洋団地の後期計画の進捗状況は?


もともと毎年度、新築で木造平屋を2棟6戸、既存住宅のリフォームを1棟4戸づつ進めていく予定で2024年度までに28棟96戸を整備する予定でした
ところが社会資本整備総合交付金が当初の計画のように配分されることが難しくなり、現在では表のように新規建設と既存リフォームを交互に実施している状況になっています
当然ながら、当初予定していた戸数整備には間に合わないのですが、現在既存の光洋団地住宅にお住いの方は49世帯が残っている状況です
市としては現在、公営住宅の長寿命化計画の更新・策定作業を進めており、その中で今後必要とする建築戸数を再度検討していく形になるものと考えられます

春国岱の木道・木橋の整備はどうなっているのか?

春国岱の木橋部分が今年2月ごろから風連湖の結氷により橋げた部分が持ち上がったためか破損しており、通行止めとなっています

通行止めから8か月以上経過していますが、現在施工方法について検討中とのことでした
春国岱の木道は、2017年度にクラウドファンディング型ふるさと応援寄付金によって全国から応援をいただいて修復したものです
かなりの予算が
また、入り口の駐車場から木橋までの木道は北海道が管理している部分ですが、ここも板材の破損がひどく、上からコンパネを何十枚を張り付けて補修していたり、側面の丸太も破損して落ちている箇所もあります
また駐車場の柵についても朽ちてぼろぼろの状態です
観光の観点からも、市と北海道が連携して、しっかりとした対策をとっていくよう強く求めました








根室市 令和2年度一般会計決算審査特別委員会 ②

2021年10月19日~22日に開催された令和2年度 一般会計決算審査特別委員会の続きです

ひとり親家庭等医療費の拡充を

2020年度のひとり親家庭等の医療費支給額は、新型コロナによる受診控えやインフルエンザ流行が発生しなかったことなどの要因から約870万円と前年度対比で減少しています
ちなみに根室市では北海道の基準に上乗せして、3歳未満児の入院外来(初診時一部負担)と非課税世帯の父母の入院費について助成を拡大しています。が金額としては昨年度31万円程度にすぎません
道内では小樽や帯広市など7市で父・母の外来分の自己負担まで何らかの形で助成を拡充しており、根室市としてもそうした方向性で拡充していくよう求めました

子どもの貧困対策にむけた実態の再調査を

昨年度はコロナ禍の中で国のひとり親対策とあわせて、根室市でも独自に児童扶養手当の上乗せなどの対応をおこなってきました。
コロナ禍のような社会環境の変化が、特にひとり親世帯のような家庭に対して大きな影響を及ぼしていることを市としても考えていたものと思います
根室市では2017年に「子どもの生活実態調査」を実施しています
あらためてその後の再調査を行い、ひとり親世帯をふくむ子どものいる世帯の生活の実情を把握することとあわせて、市としての総合的な対策について検討していくよう求めました。

医師、医療従事者などの「奨学生」の市内就労状況は?

根室市では不足する専門職の確保対策のため、医師、医療従事者や介護従事者に対して就学資金の貸し付けを実施しています。
卒業後の就労状況として市内の事業所へ就職される方の割合は年度によって違いはありますが、6割~8割ほどです。
本人の希望により市外に就労する場合には一括返済となりますが、中には市内に資格取得した職種の応募が無く、市外で就労するケースもあります(この場合返済は2年間猶予するように制度改正されている)
現時点で不足している職種はまだまだ多く、引き続き必要とされているところです
ただ市内の事業所が希望する職種と借り受ける段階における奨学生のマッチングや、就学期間における学生とのコンタクト、また就労後の若手職員の定着の状況について、市内の事業所と様々に協議検討していく必要があるのではないかと考えます。

根室市 令和2年度一般会計決算審査特別委員会 ①

2021年10月19日~22日までの4日間の日程で、
根室市議会は「令和2年度一般会計決算審査特別委員会」を開催しました
2020年度の期間中における根室市の予算の執行状況や事業内容等を中心に審査を行い、
決算は全会一致で認定されました

橋本の主な質疑内容についてご報告いたします

じん芥焼却場の建設等にむけて、一般財源を確保するために基金などの準備が必要では?

「根室市防災対策基金」の残高は、2020年度末で約11億5,040万円となっています
市役所本庁舎の建設(2022~23年度に建設工事、2024年度に供用開始)に向けて、市の一般財源を確保するために、基金積み立てを行ってきました。
事業費のすべてを起債に頼ることが出来ないためです
ところで今後、根室市では大型の建設事業として塵芥焼却場の建設が控えています。
現時点ではまだ建設予定地も処理方式なども内容は何も決まっていませんので事業費がどうなるのかわかりません。
ただ現在策定中の「廃棄物処理施設基本構想(案)」では、処理方式ごとに概算事業費を55億円・63億円・95億円の3パターンで検討しているようです。
詳しい内容については私たちも新聞報道でしか示されていませんが、それに伴い一般財源は約15億円・17億円・23億円程度を要するそうです
本体の建設期間が令和7年~9年の3年間の予定ですので、単純に割っても単年度5億円~7億円程度の一般財源を要する勘定になります
そのほか、様々な調査費用や旧施設の解体費用なども要するものと考えられます
市役所本庁舎と同じように、基金などの何らかの事前準備をしていく必要があるのではないかと質しました。
また、同様に今後老朽化する施設などをどうしていくのか、根室市としてのまちづくりの将来像を描く「グランドデザイン」を策定しながら、そうした構想を詰めている最中です。
現在の公共施設についても、改築・建て替え・統合・移転など様々なパターンが考えられますが、いずれにしても相応の一般財源が必要とされる可能性があり、そうした将来構想にむけて公共施設の新規建設に活用できる基金の必要性を質しました。
  • 根室市の新庁舎建設における概算事業費:基本計画段階では、建設工事費4,200百万円、外構工事費255百万円、解体・改修工事費380百万円、その他(設計費、ネットワーク、車庫、備品など)845百万円の計5,680百万円となっている。
  • 市町村役場機能緊急保全事業(H29年度~H32年度):これまで、庁舎の建替事業に係る国の補助事業などが無く、また起債も原則として一般単独事業債で交付税措置もなかった。しかし国が庁舎耐震化が未実施の市町村に対して対策を促進するため実施。地方債の充当率は起債対象経費の 90%以内。交付税措置は起債対象経費の 75%を上限に、この範囲で充当した市町村役場機能緊急保全事業債の元利償還金の 30%を基準財政需要額に算入される。根室市はこの事業にのっかるために作業を前倒しして、R2年度中に実施設計の発注まで着手した。

聴覚障がい者等へ貸与する「文字表示機能付き戸別受信機」が余っている!

 根室市ではデジタル防災行政無線の整備によって新たに文字情報の配信が可能となり、聴覚に障がいのある方の世帯等を対象に「文字表示機能付き戸別受信機」を1台ずつ無償貸与しました。防災行政無線(スピーカー)からの音声情報を把握しにくい方にとって、とても大切な取り組みだと思います
ところが、市内で聴覚障害の認定を受けている方と同じ数の87台を購入したものの、利用が48台にとどまっています。
対象者の全員に案内を出して、申し込みの無い方へ直接訪問して意向を確認したところ、補聴器などを利用しているので支障が無い方や手帳所持者が幼児なので不要という方や家族が同居しているので不用という方などがいたそうです
1台当たり約34万円もする高価な機体です。
受信機を取り付けた家庭の方からありがたいという声も聞かれており、取り組みとしては素晴らしい施策だと思いますが、今後は発注前に利用者の意向確認を行うなど無駄の無い予算執行となるよう対策を求めました
また新たな聴覚障害の認定を受けられたに対しては、市福祉課と連携しながら運用を図っていくことや、現在は不要としている方についても今後状況が変わる恐れがあるので年1回程度は対象者に確認していきたい、としています

市役所の分散勤務・テレワークの実証結果はどうだったのか?

昨年5月に根室市役所は、新型コロナのクラスター対策として、業務の継続性を維持することを目的にした「分散勤務」の試行実施を、旧根室西高校の校舎を活用して行いました
事後の職員アンケート調査では「窓口業務対応による本庁に残った職員の業務負担増」や「決済にこれまで以上に時間を要する」「職員間のコミュニケーションの難しさ」などの課題もあったそうです
そのほかに職員からの希望として「時差出勤」への意見も多く、現在試行的に実施しているところです
また、国が行う「自治体テレワーク推進実証実験事業」にも参加しており、これまで12名の職員が使用しているそうです
いずれにしても感染拡大は急速に発生することが懸念されます
職場における集団感染にどのように対応していくか、様々な方策を事前に十分に準備・検討していくことが求められるものと思います

消防団員の報酬など処遇改善について検討している

根室市内の消防団員数は2020年度で326名、2021年9月時点で322名となっており、条例の定数335名から13名の欠員となっています
全国的には消防団員は減少傾向にあるそうで2020年4月時点で81.8万人が所属していますが、前年対比で1.3万人以上も減少しているとのことでした
こうした中、国は「消防団員の処遇等に関する検討会」において対策を検討し、今年4月に消防庁は「消防団員の報酬等の基準の策定等について」通知を発しました
それによると報酬は「団員」階級では年額36,500円と標準とされていますが、根室市では年額27,500円となっており差が生じています
このほか出動報酬のあり方など、他地域の状況を踏まえながら検討し、必要な条例改正を行っていきたいとしています

2021年10月9日土曜日

「根室国後間海底電信線陸揚庫」海底ケーブル発掘調査が行われました

 2021年10月9日

根室市は戦前に根室と国後島のケラムイをつないでいた通信のための電信線(海底ケーブル)とその施設で市内に現存する陸揚庫の発掘・調査を行いました
今年7月に政府の文化審議会は「登録有形文化財」の登録を文部科学大臣に答申しており、その保存・活用のための総合的な調査の一環として行われたものです。
北海道博物館の右代学芸員が指揮・指導し、市職員と「北方領土対策に関する専門家会議委員」、ボランティアら27名が作業を行いました。特にボランティアさんは市内だけでなく浜中や中標津町からも参加されていました

陸揚庫内の清掃や屋根の除草、そして地下に埋まっている海底ケーブルの発掘をおこないました
過去、平成27年の高潮災害時に海岸部が侵食され、海底ケーブルも露出していましたが、その後に保全のために護岸工事が行われ埋められています。ケーブルの状態を直接確認するのはそれ以降では、はじめてのことだと思います。
重機や人力で掘り起こし、地中50センチほどの深さに海底ケーブルが発見されました
また戦後、ケーブルは切断されたそうですが、記録上どの地点が切断されたのか不明だったそうですが、今回の発掘で陸揚庫から海岸方向へ2~3メートルくらい降りたところにある当時の「壁」の部分で、ケーブルが切断されていることが確認されました


2021年10月8日金曜日

日高・十勝・釧路・根室管内の各首長が北海道などに、赤潮被害を緊急要望

2021年10月8日

石垣市長が7日におこなった赤潮被害の緊急要望の取り組みについて、根室市議会に行政報告を行いました
行政報告の内容は以下の通りです
  • 9月20日以降の太平洋岸の赤潮による影響が根室市においても懸念されたため、歯舞沖、歯舞漁港、温根元漁港、落石岬東、落石岬西の5地点で、道中央水産試験場が海水採取して検査したところ、カレニア属のプランクトン含有が判明
  • 9月30日ごろから各漁協からウニ・貝類・タコ・魚類等の死骸が打ち寄せられていることが報告される。
  • 10月4日に根室振興局、市、市内4漁協、漁連による被害情報を共有したところ、約6000個のウニのへい死、市で実施している水産研究所の水槽(海水を使用)で飼育中のベニザケの約8割がへい死が報告される
  • 日高・十勝・釧路・根室管内の首長ら16名が北海道等に緊急要望活動を実施
  • 要望内容は、大規模な赤潮被害は過去に例がなく、個々の漁業者の経営努力や関係市町からの支援だけでは地域漁業の存続も危うくなるとして、
    • 赤潮被害の原因究明
    • 持続可能な漁業経営に向けた支援 の2項目を要望した
  • 石垣市長からは、北海道が実施している「海水のモニタリング調査の継続」と「調査地点の拡大」を求めた
  • 市内では4漁協による潜水調査が実施されているが、太平洋から根室半島のオホーツク海側まで相当量のウニの死骸が確認されており、引き続き被害状況の把握に努める

根室市議会 10月定例月議会 補正予算・人事案件など

 2021年10月8日

根室市議会は補正予算を全会一致で可決しました
-2,304万7,000円の減額補正で、予算審査特別委員会には鈴木一彦議員が委員として審議にあたりました
今回は新型コロナウイルス感染症の影響によって、オリンピックのホストタウン受け入れなど当初予定していた事業が中止となっており、その減額が主な内容です。

鈴木委員が質疑した内容についてご紹介します
〇生活物資等支援経費 54万円
コロナ感染した患者さんや濃厚接触者に対して、生活必需品支援セットを市独自で給付する事業で45世帯分を追加補正したものです。
鈴木委員は質疑で、支給される食料品に内容にカップ麵等が含まれているが、アレルギーや持病など内容について、より配慮した品物となるよう求めました。
市は、療養者にとって食事は大変重要であり、受け取る市民の要望に応じて内容物を変更したケースがあったことを報告しながらも、一方で今後、患者数等が増えると市職員が個別の要望に対応しきれないケースもあるかもしれないと懸念を示しました。

〇中小企業等応援臨時助成金事業費 -4,560万円
市内の全業種を対象として、売り上げなどが30%以上減少した事業者に対して、10万円の助成金を支給したもので、法人からの申請151件、個人からの申請593件の計744件(7,440万円)支給されました。
昨年5月に同様の事業を実施した時には、1166事業所から申請がありましたが、今回はそれより申請数が減少しました。売上幅の減少率を20%から30%に引き上げたことや、申請期間が前回より短かったこと、経営状況が前年度と変化が生じた点など様々な要因があると思います。
それでも答弁では、申請者のうち売上、50%以上の減少となった法人・個人は全体の6割以上にも及んだことが報告されていました。

〇総合文化会館の施設整備 255万6千円
コロナ禍が続く中、市民の文化・芸術活動なども中止・延期が余儀なくされてきました。今回、国の補助金を活用して大小ホールにネット映像配信のためのカメラやPCなどの設備購入やLANケーブル設置工事が行われます。また市の単費で視聴覚室等でもネット環境を活用できるようLAN工事を行います。
今後については、市民も設備を利用できるように料金設定など環境を整えていきたい、としています

8日本会議では人事案件が議決されました
市教育委員会教育長には、これまで7年間勤められた寺脇教育長が10月31日に任期満了となり、新たに波岸克泰教育長が任命されました。波岸氏は旭川市立光陽中学校教諭などを歴任された後、道教育局に勤務。現在は道立教育研究所長として勤務されている方とのことです。
また教育委員には10月17日に任期満了となる天神氏に代わって、あらたに兒玉歩氏が任命されました
そのほか、市公平委員会委員、市職員懲戒審査委員会委員は留任となっています。

2021年10月6日水曜日

根室市議会 10月定例月議会 一般質問

 2021年10月5日

根室市議会10月定例月議会が開催され、一般質問を行いました
その質問内容と答弁を要約してお知らせします

1. 新型コロナウイルス感染症対策について

(1)自宅療養者等の支援について 
 自宅療養について、個々の生活環境が異なる中で、療養生活上の課題把握や困りごとへの対応などを、市として保健所や医療機関と連携しながら取り組んでいく必要がある。
【市長 答弁】 市独自の取り組みとして罹患者や家族の世帯へ生活必需品の配布など必要な支援を行ってきた。今後について感染拡大に備えて事業を継続し、保健所と連携を図り、療養者によりそった対応に努める。

【再質問】 感染が落ち着いている谷間の時期に当たって、感染者特に自宅療養された世帯に対してアンケート調査などにより実情や課題を把握し、今後の感染拡大に備えてどのような準備が必要か検討することが必要ではないか?
【部長 答弁】 コロナ感染のフォローアップなど全般的な対応は北海道が担っており、自宅療養者へは道独自の「自宅療養支援マニュアル」にもとづき対応している。個人情報取り扱いは慎重とされるべきで、感染者の情報の提供や共有には課題がある。ただ感染者や家族は不安の中の生活となっており、(市としては)「何ができるのか、何が必要とされているのか」、今後の感染拡大に備え、保健所・医療機関と協議していきたい。

(2)市立根室病院におけるPCR検査費用について 
①市立根室病院ではこの8月から「全額自己負担によるPCR検査」を実施しておりますが、検査料金が高額であり引き下げが必要と考える。
【答弁】 市立根室病院ではこれまで国内外用として検査証明書を14件発行している。国外用としては、国が運営する海外渡航者新型ウイルス検査センター「テコット」にも検査証明機関として登録している。検査及び証明書発行費用は大量機関の状況からも妥当な料金設定と捉えている。

②またはこのPCR検査費用について、市として何らかの形で助成を行うことについて見解を伺う。
【答弁】 PCR検査費用の助成では抗原検査キットを軸とした検査助成について検討する。

(3)国民健康保険税の減免について 
 令和3年度も引き続き、コロナに関連した国民健康保険税の減免制度が継続されたが、が減免の対象は、事業収入等が前年対比で3割以上減少する見込でなければならない。国保行政として個々の生活実態に即した対応が必要と考える。
【市長答弁】 国保の減免は昨年度で84件11,294,300円の減免(2か年分)、今年度は17件3,479,900円の減免になっている。減免の対象とならない世帯については、生活実態を十分に考慮し、当市の減免制度の措置を行うなど、被保険者に寄り添った対応に努める。

2. 市立根室病院の看護体制等の課題について

①コロナ禍が続く中、特に看護体制については、夜勤や当直の確保など病棟・外来ともにこれまで以上に厳しい状況にあると聞くが現状についての課題は何か。
【市長 答弁】 休暇取得や出産・育児等に配慮した体制として病棟76名、外来44名の120名体制を目標としている。ここ5か年の平均職員数は助産師、准看護師を含めて約97名。不足する人員は会計年度任用職員やパートタイム、期限付き応援ナースにより体制を構築しているが、全国的に新型コロナワクチンの集団接種業務が増えており、当院への応援ナースが少なく厳しい状況。看護学校への訪問や各地の合同就職説明会へ積極的に参加するなど人材確保を図りたい。

②とりわけ若手職員の長期定着に向けて、より働きやすい環境づくりにむけた取り組みを進めることが重要。
【市長 答弁】 市立根室病院の看護職の離職率は定年退職を含めて毎年度10%前後で推移。20代の離職率が高く、大半がスキルアップを目的に硬度医療を提供する病院がある都市部へ移っている。看護協会が推奨する研修プログラムを導入し、1年目の新人職員にはブリセプター制度によりマンツーマン指導により、業務の習得と精神面のサポートを行っている。またスキルアップ支援制度など当院で働き続けられる環境づくりに努めている。人員体制が整うことでさらなる効果が期待できるため、より働きやすい環境づくりにむけて、人材確保と定着対策に取り組む。

【再質問】 離職率10%だと、毎年、新卒・既卒・中途採用など10人くらい採用しないと体制が厳しくなっていく。来年度の新卒採用の見込みは?
【事務長 答弁】 これまで3回の採用試験を行い、現時点で内定者4名。うち2名は市外出身者であり、これまでの学校訪問の効果が少しづつ表われていると考えている。今年度中にあと2回採用試験を予定している。

【再質問】 20代の離職率が高いとの答弁だったが、その実情は?
【事務長 答弁】    

 

H28年度

H29年度

H30年度

R0年度

R2年度

退職人数

4名

3名

5名

2名

3名

平均勤続年数

4年2か月

3年2か月

3年2か月

3年11か月

4年0か月


【意見として】 新卒から3年~4年勤めて独り立ちをして、戦力として期待される世代が離職されるのは現場としても苦しいと想像する。全国各地でも同様だが、根室でも奨学資金貸付けを受けていた方が、返済免除される期間を務めた後離職されるケースはあると思う。市立根室病院や市内の状況を分析して、何らかの対策を取ることが出来るのかどうか、検討する必要がある。

3. 労働施策について

(1)新年度の雇用に関する市内の動向について 
長引く不漁とコロナ禍において市中経済の停滞・縮小の中、市内各事業所が新年度の雇用と新規採用に対して全体的にどのような傾向にあるのか。
【市長 答弁】 先行きが不透明な状況下においても市内事業者の新規高卒者をはじめ若年労働者の採用意欲は高い。若年人口の減少が続く中で、その傾向は今後も続くものとみている。

(2)若年者雇用への支援について 
 コロナ禍において市内企業の事業継続と当面の雇用状況がどのようになっていくか大変に難しいが、長期的にみれば人口減少と高齢化の中、地域として労働力不足が深刻化している状況にあることは変わりない。これまで取り組んできた若年者雇用促進の施策に対する評価と、さらなるUIターン支援および高校生の地元定着に向けた支援を。
【市長 答弁】 若年者等正規雇用奨励補助金はR2年度まで9名の実績。介護職員初任者研修は高校生の資格取得者のうち27名が市内介護施設等に就職。市雇用対策協議会は、企業訪問や地元産業説明会の開催、合同就職説明会の参加を実施している。引き続き関係団体との連携を図り、さらなる支援策を検討する。

【再質問】 市雇用対策協議会は、昨年は都市部での合同就職説明会はできなかった。コロナ禍だからこそ、求職者のニーズをとらえた採用活動を企業側が行っていくにあたって、雇用対策協議会としても必要な支援対策が求められる。
【部長 答弁】 R3年度は都市部での合同就職説明会は、年明けに大阪で開催される説明会への参加を予定している。働き方改革が進められている中、企業側も求職者のニーズに応えられる条件提示やスタンスが重要視されるため、「採用力アップ」を目的とした企業向けセミナーを引き続き開催する。奨学金返済支援の制度についても引き続き、検討していきたい。

(3)高齢者の就業促進について 
 人口減少社会において、年齢に関わらず、あるいは女性・障がい者の社会参加を含め、地域に暮らす多くの方々が、その能力に応じた役割を発揮できるような地域づくりは重要な課題。高年齢者雇用安定法の改正がされ、多様な就業機会の確保や働き方をすすめるための支援策を、市としても企業や関係機関・団体と連携して取り組んでいく必要がある。
【市長 答弁】 ハローワークと連携して国の高齢者促進に向けた助成制度の周知と、経営者の理解を深めるセミナーを開催し、高齢者の就労促進や就業機会の確保につながる支援を行う。

4. 介護・福祉施策の充実について

(1)補聴器購入にあたっての費用助成について 
 加齢性難聴などによる聴力低下に対して、早期に対応することで、生活の質を落とさず心身とも健やかに過ごすことができ、社会参加への意欲が高まること、介護予防とりわけ認知症の進行を遅らせることにも大きな効果が期待される。こうしたことから65歳以上の高齢者等に対して、独自の補助を行う自治体も広がっており根室市でもこうした制度の導入を早期に検討するべき。
【市長 答弁】 障がい者総合支援法による補助制度では令和2年度は9名の方が補聴器購入しており、うち7名が65歳以上。
 経度・中等度難聴者に対する(独自の)助成制度は、聴覚障害といった特定分野のみならず生活の質を確保するための支援策など、政策会議等で総合的・体系的に検討したい。

(2)介護者や障がい者家族への支援について 
①市が昨年実施した「在宅介護実態調査」では老々介護への対応や就労世帯への支援が課題とされているが、第8期計画期間における市として介護者への支援対策として、どういった点を中心に取り組んでいこうとしているのか。
【市長 答弁】 今年度は新たに訪問理美容サービスを行い在宅支援の充実を図っている。今後も社協の生活支援コーディネーターと連携を図りながらニーズの把握に努め、効果的な家族介護者への支援や負担軽減のための施策の充実に取り組みたい。

②障がい者(児)とその家族について、昨年市が実施したアンケートでは、相談する窓口の不足や情報の入手の困難さが課題として挙げられていた。民間事業所および市の相談支援体制がまだまだ少なく、専門人材の育成支援に対する見解を伺う。
あわせて、特に発達障害の分野において、家族支援としても重要と位置付けられている取り組みに「ペアレント・プログラム」がある。継続的な家族支援を進めていくため、こうした「ペアレント・プログラム」を実施できる人材を、市および地域で育成していくことも必要。
【市長 答弁】 関係事業所と連携し相談支援専門員の増やサービスの質の向上に向けた取り組みを進める。市役所の相談支援体制の強化を図るため職員を研修に派遣する。
 ペアレント・プログラムを実施できる人材の育成は、運営手法について先進事例など参考に調査研究を進める。