2021年10月9日
根室市は戦前に根室と国後島のケラムイをつないでいた通信のための電信線(海底ケーブル)とその施設で市内に現存する陸揚庫の発掘・調査を行いました
今年7月に政府の文化審議会は「登録有形文化財」の登録を文部科学大臣に答申しており、その保存・活用のための総合的な調査の一環として行われたものです。
北海道博物館の右代学芸員が指揮・指導し、市職員と「北方領土対策に関する専門家会議委員」、ボランティアら27名が作業を行いました。特にボランティアさんは市内だけでなく浜中や中標津町からも参加されていました
陸揚庫内の清掃や屋根の除草、そして地下に埋まっている海底ケーブルの発掘をおこないました
過去、平成27年の高潮災害時に海岸部が侵食され、海底ケーブルも露出していましたが、その後に保全のために護岸工事が行われ埋められています。ケーブルの状態を直接確認するのはそれ以降では、はじめてのことだと思います。
重機や人力で掘り起こし、地中50センチほどの深さに海底ケーブルが発見されました
また戦後、ケーブルは切断されたそうですが、記録上どの地点が切断されたのか不明だったそうですが、今回の発掘で陸揚庫から海岸方向へ2~3メートルくらい降りたところにある当時の「壁」の部分で、ケーブルが切断されていることが確認されました
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