2017年3月16日-22日
根室市議会3月定例月議会の予算審査特別委員会(各事業・特別会計)の報告(続き)
【介護保険事業会計】
2017年度は「第6期介護保険事業計画・高齢者福祉計画」の最終年度です
また、地域包括ケアシステムにむけた準備がすすめられていきます
地域支援事業に関わるいくつかの問題について
新しい総合事業の実施に関する基本チェックリストの活用について
根室市の対応として、窓口の新規相談に対して、チェックリストでなく「要介護申請」を基本とするとの答弁でした。
またこれまで新たに65歳以上となる方に郵送で基本チェックリストを送付していましたが、全国的に捕捉率が低いことなどから国の方針が変わったことにより、そうしたやり方は行わないそうです
窓口相談で、チェックリストの実施を望むケース以外では、市の健康祭りや高齢者の体力測定などの機会を通じて実施するそうです
包括的支援事業の新たな事業について
2015年の法改正により、各自治体で必ず取り組まなければならない包括的支援事業に追加された新たな事業について、根室市では猶予期間の最終年度2018年度に実施する予定です。したがって2017年度はその準備に向け具体化を図っていく必要があります
その準備状況や現在構想している内容について、質問しました
〇在宅医療・介護の連携推進事業について
厚労省からは8事業が示されていますが、根室市としてとりあえず、医療系・介護系が集い合同で協議検討する「場づくり」を構想しているそうです
具体的には、現在根室保健所が主催している「根室地域在宅医療他職種連携協議会」の枠組みを活用できるかどうか、協議検討していきたいとしています
〇認知症への総合支援事業について
認知症初期集中支援チームについて。サポート医の資格を持った医師が市内に2名いるそうです。また支援チームは医療機能と介護機能を備えた民間事業所に委託できるかどうかを検討しているところ、とのことです
〇生活支援体制整備事業について
生活支援コーディネーターは社会福祉協議会に委託する予定で、根室市ではいわゆる大一層コーディネーターのみを配置するところからはじめる構想とのことでした
また「協議体」については、現在の地域包括ケア会議における実務者レベルの会議を想定しているという話でした
根室市としての構想はまだ途中段階にあります。なるべく早い段階で市としての考える構想を示していただきながら、関係機関や市民がしっかりと議論し、意見を出し合えるようにしていくことが重要と考えます
基金積立金について
第6期計画では基金を取り崩す予定でしたが、さまざまな理由により、基金は2016年度3月補正予算で2718万円積み増しており、結果として2億4764万7千円の残額にのぼります
第7期に向けて保険料の引き上げ抑制に活用することはもちろんですが、市町村の任意事業として、これまで実施してきたヘルパー利用料の軽減措置(低所得者に3%に減免)や住宅改修の上乗せ助成、第6期計画で実施した訪問理容や家族介護者への給付のような独自給付は大変喜ばれている制度であり、こうした取り組みの継続とあわせてさらなる制度の拡充についても、しっかりと目を向けていく必要があると考えます
住民主体のサービス実施に向けて
根室市の現在のボランティア団体やNPOをはじめとした市民活動の状況から、急に総合事業のサービスBを実施していくことは困難と考えます
しかしながら将来に向けて地域資源を育てていくために行政としても、ゆっくりと、しかし着実に市民活動を育てていく必要があります
根室市でも、文化サークルやスポーツサークル、またふまねっと運動など健康づくりや福祉など市民が主体的に行う活動はさまざまに実施されています。こうした取り組みをしっかりと活かして、どこで、どういう団体が、どんな活動をやっているのか。例えばマップにまとめる等、だれもがわかりやすい形でまとめながら、興味をもった高齢者が市民がさらに気軽に参加しやすい状況を育てていく必要があると思います
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