2016年10月11日(火)
根室市議会の水産対策特別委員会と産業経済常任委員会による視察で、厚岸町にある研究施設を訪問させていただきました
当研究所ではロシア海域のサケマス流し網の禁止への対策の一環として、2016年度から水産庁の事業で、ベニザケの養殖に向けた研究をしています
説明して下さった生産環境部の黒川部長さんによると、養殖でこれまでのいわゆる本チャンベニをつくることは難しいが、身は小さくても近年のサーモン生食の普及への対応を目指しているそうです
現在、産業ベースで稼働している宮崎のギンザケ養殖事業を参考に、ベニザケに適した20℃以下の水温で推移する夏に育てて、サケの生魚が品薄になる年末に出荷することを考えているそうです
そのために①種苗の安定供給、②夏を越せる飼育方法、③身色向上の配合飼料、といった課題解決が必要とのことです
特にベニザケの特徴的な赤い身色にするためのエサの研究が大変そうです
現在、同研究所では春から冬前までにかけて施設内の水槽で天然の海水を使い、海面飼育に近い環境で育成の研究をすすめているそうです
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