根室市は3月定例月議会に、今年の9月から火葬場使用料の値上げするため「火葬場条例の一部を改正する条例」を提出する予定です
根室市の火葬場である「蒼香苑」(そうこうえん)は、2001年に使用料の全面見直しをおこなった後、20年近く料金を据え置いており、
道内各市の火葬場使用料と比較しても、かなり低い状況です。(下図参照)
市民環境課の調査資料から引用 |
今回、全道の平均に近い水準に引き上げることが提案されました。
その結果、現行使用料の約2倍程度になります。
また小動物は10㎏以上の区分で約3倍の引き上げとなり、道内平均を上回ります(動物炉は道内7市の平均)。
市民が狂犬病予防の登録した犬は3000円が減額されますが、それでも高額です。
近隣地域の動物火葬は民間業者が中心で費用が3万円以上かかるそうです。
それに比べて蒼香苑は安いため近年、市外から利用者が増加していると伺いました。
公共施設等の使用料は、出来るだけ多くの市民の理解と納得のもとで決めよう
民間事業者と違い、公共の使用料等は、単純に「必要経費+利益率」から割り出すことが出来ません。
例えば市の総合文化会館は、市民から「料金が高い」という声も聞かれます。
しかし、もし必要経費を賄えるだけの料金設定にすれば、今よりもずっと高額な料金になってしまうと思います。
したがって、税金を投入して建設・維持管理される公共施設は、
その施設を「市民にどのように活用してほしいのか」、
その結果として「どんな施策効果を得ようとしているのか」という行政側としての『政策判断』によって運営されるべきと考えます。
市の説明では条例可決後に市民周知を行い、今年9月から料金を引き上げる予定です。
しかし(市議会で議論を深めることは当然ですが)、
同時に市は「なぜ使用料を引き上げる必要があるのか」「値上げしないと何が困るのか」等を、まず事前に広く市民に説明し、
出来る限り多くの市民から理解と納得を得なければならない問題であると考えます。
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