2025年5月28日水曜日

根室市議会 令和7年度「議会報告会」を開催

2025年5月28日

根室市議会は毎年度開催している議会報告会を市総合文化会館で開催
市民など約30名近くの方々がご参加いただきました

前年度の各常任委員会や特別委員会等の報告に続いて行われた質疑や意見交換の中では
  • 北斗小学校と柏陵中学校の統合で、保護者の送迎の車両が近隣に駐車し交通安全上で心配がある。こうした保護者や関係者などからの様々な意見を反映させる機会を設けて欲しい
  • 街中におけるフリーWi-Fiの促進。
  • 毎年12月1日に行われている「北方領土返還要求中央アピール行動」は全国規模のマスコミには大きく取り扱われず、他地域の方々にあまり知られていない。新聞社やテレビ局等への働きかけをすすめる必要があるのではないか。
  • 看護師など医療・介護の専門職の不足によるサービス提供体制の今後が心配。
  • 観光地における老朽化した施設等への対応を図るべきではないか。
など多くのご意見、質問などを頂きました
また会場で記載して頂いたアンケートなども含めて参考に、それぞれの所管する常任委員会・特別委員会として今後の議会活動で取り組む形になります

ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。



2025年5月22日木曜日

根室市議会 根室すずらん学園の新園舎の視察

2025年5月22日

根室市議会は今年度5月17日に竣工式が行われた「社会福祉法人根室明郷会 障害者支援施設 根室すずらん学園」の新園舎の視察を行いました

現在男性25名、女性15名おられる入所者の方々は、5月26日から順次引っ越しが進められるとのことです

4階建てとなり延べ床面積は2490㎡と旧園舎から902㎡拡大
3階が男性棟、2階が女性棟に分かれ、これまで2~3人の多床室から、現代の基準にそった完全に個室化し一人当たりの面積も10.53㎡に拡大されました
全室にエアコン設置されています
4階は日常的には映画やカラオケ、軽運動が行える多目的ホールがありますが、災害時には福祉避難所として防災備蓄倉庫やシャワー室、トイレなどを備えています
給水機能も概ね3日分の水量を常時確保し、自家発電機は連続40時間運転可能な燃油を保管しています










 

2025年5月16日金曜日

根室市議会 総務経済常任委員会 根室市酪農の課題について懇談

2025年5月16日

根室市議会総務経済常任委員会(足立委員長)は道東あさひ農業協同組合根室支所で「根室市酪農の現状と基幹産業の発展の在り方」について懇談を行いました
JA道東あさひ根室支所の田中俊彦統括理事、田中輝義統括代理理事、佐藤支所長が対応してくださいました

飼料代など生産コストの高騰により引き続き厳しい状況にあることや担い手確保の困難さによる生産者の減少の実態についてあらためて考え直す機会となりました

はじめに佐藤支所長が全国・全道的な情勢を含めた根室市の酪農の現状について説明
主な内容としては、

根室市の酪農の生産高は令和6年で約72億円
しかし経費の半分近くを占める飼料代など年々高騰を続け、平成30年から令和5年までの5か年の平均では農業収入を支出が大きく上回る赤字状態、とのこと
乳価が上がり令和6年の収支は改善傾向だそうですが、飼料以外に機械類等も含めたコスト増や融資返済が経営を圧迫し続けているようです

今年度の根室支所における生乳生産農家は68戸(4月に67戸)で、うち60歳代以上が45・6%、また後継者がいる農家は約26%

根室支所の生乳出荷者の耕作面積は約6784㏊で、一戸あたり平均所有面積は103㏊に上ります。現在、遊休農地は無いそうですが限界に来ていると支所長は指摘します
長年JAや国・道・市が新規就農者受け入れの取り組みを進めていますが厳しい状況が続いています。道内で生乳出荷する戸数は約4600戸
令和6年は249戸が生乳出荷を停止の一方で新規戸数は25戸程度です

酪農家の減少は生産量の減少のみならず、将来的に基盤産業の衰退、地域コミュニティの衰退、農業・農村が培ってきた伝統文化や生物多様性など地域の多面的機能の衰退につながると懸念を示していました

続く意見交換では、
新規就農は小規模であっても土地や機械・設備など初期投資に1億数千万円もの費用がかかる問題、
また引退・廃業する牧場を受け継ぐ「第三者経営継承」でもマッチングが難しいことや受け継ぐ家屋や設備の補修に多額の経費を要する場合もあるなど、
様々な実情について説明がされました。

特に田中代理統括理事は市行政や地域として産業の担い手を確保していくためには、
学校教育や産業体験など短期・中期・長期の各視点で取り組みを推進していく必要があるとし、
さらに保育や教育、医療など地域に暮らしやすい生活環境を整備していく必要があると述べられていました

各産業で抱える課題は異なるとは思いますが、共通する視点として住みよい地域をどう作るのかが大切と私も認識をあらたにしました


2025年5月11日日曜日

2025年 原水爆禁止国民平和大行進 根室コース出発式

2025年5月11日

原水爆禁止国民平和大行進「根室コース」出発式が行われ、市内各団体から十数名が参加しました。納沙布岬の出発式のあと、一行は市街地を行進して「核兵器のない世界を」と道行く市民らに呼びかけました。

今回「通し平和行進者」として愛知県から参加した三浦コト子さんは
「稚内と根室でそれぞれロシアとの関わりを聞いた。これからも行く先々でみなさんと出会って、対話しながら、みんなの戦争は嫌だ、平和って何だという思いを学び、頑張っていきたい」と挨拶されました。

※原水爆禁止国民平和大行進。1958年6月20日に広島の宗教者や被爆者、市民たちが「核武装阻止」などを訴え、第4回原水爆禁止世界大会が開かれる東京をめざして行進したことがはじまり。今年で68回目。原水爆禁止世界大会が開催される広島・長崎に向けて、核兵器のない平和で公正な世界の実現を呼びかけながら、全国を分担しながら行進する。








2025年5月1日木曜日

第96回メーデー根室市集会が開催される

2025年5月1日

根室地区労働組合総連合(根労連、中山裕一議長)などでつくる実行委員会は、「第96回メーデー根室市集会」を市内のときわ台公園で開催しました。
加盟する15団体約70人は集会に続いて、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」との基本スローガンを掲げ、市街地をシュプレヒコールを上げながらデモ行進を行いました

実行委員長の根労連中山議長は、物価高騰で国民生活が困窮しているとして「ガソリンなど燃料費の高騰は運送業を中心とする産業全体に大打撃を与えている」
「春闘で一定の成果を上げたとはいえ、大企業の利益は過去最高を記録する中で、賃金はいまだにマイナスのまま」
そして大企業優遇の税制、消費税の問題、突出した防衛予算の伸び率の問題を指摘しながら、
「私たち労働者にとって、こんな社会の仕組みや政治はもう我慢の限界。 今すぐ消費税減税廃止を行って、物価高騰による国民生活を支える。 財源は法人税減税の優遇措置をやめ、軍事費の大幅削減で賄う。 さらに大企業は速やかに内部留保を一部活用して、非正規雇用の正規化と、労働者への賃上げを実現するよう求めてよう。賃上げ実現を求めてよう」
と訴えました。
また、「市労連や根教組など結集する組合の新規加入者が増えている。これまでの組合運動に確信をもって運動をアピールしていこう」と参加者に呼び掛けました。

来賓の挨拶として、
根室市の石垣市長の代理の藤田水産経済部長が
「根室高校の新規卒業者の就職内定率が6年連続で100%になったが、一方で建設業、水産加工業をはじめ医療介護分野を含めたあらゆる業種で人材確保が困難な状況。加えて早期離職の問題もあり、地域経済活動の停滞につながる」と懸念を述べ、
奨学金返済制度の拡充や新規学卒者の市内就職を奨励する交付金制度、事業所の新築改装やバリアフリーを行う事業所への支援など根室市の取り組みを紹介。
「将来にわたり活力ある地域社会を維持、発展させるため、安定した雇用、人材の確保育成が求められる。関係機関と連携し、雇用環境の改善、人材の確保、育成、地元定着、勤労者の福祉の向上、安定した社会生活の実現に全力を尽くす」と述べました。

日本共産党根室市議会議員団の鈴木一彦団長は
異常な物価高騰と物価上昇に追いつかない低賃金で、多くの国民が苦しんでいるなか、今年の防衛予算が過去最高の87兆円となっていることに、「これだけの防衛予算が本当に必要なのか」と指摘。
せめて2022年度時点の54兆円にもどせば、33兆円の財源がうまれ、その財源で例えば7年間学校給食費の無償化が実現できるとして「石破政権の大軍拡路線にストップをかけ、軍事費を削り、国民の命と暮らしを守る政治に転換させよう」と訴えました
また7月の参議院選挙、9月に根室市議会議員選挙があることに触れながら
「市民が声を上げ、大きなうねりとなれば政治は変わる。市民の暮らし最優先の政治の実現のために、皆さんと共に奮闘する」と述べました





根室市パークゴルフ場新管理棟 オープンセレモニー

2025年5月1日

根室市パークゴルフ場の今年度のオープンにあわせて、新しい管理棟のオープンセレモニーが開催されました

昨年5月に着工し、12月13日に竣工。
建設費用9372万円(道の地域づくり総合交付金3320万円が交付)
床面積は186m²(旧管理棟およそ3倍の面積)
利用者休憩や食事、また利用者同士のコミュニケーションの場としてゆったりと過ごせる。

道産木材製品を多く使用し、木材の温かみや香りなどを感じられる魅力ある構造で「HOKKAIDO WOOD BUILDING制度」へ登録(根室管内では6施設目)

館内には真夏の熱中症対策としてルームエアコン4機、春夏の冷涼期間用で電気ヒーターを設置。シーズン期間を通じて快適な室温を保つ。
トイレはすべて温水洗浄機付きトイレ。新たに多目的トイレを完備。プレー中でも屋外から直接出入りできる構造。

石垣市長は「パークゴルフは幅広い世代が気軽に楽しめるスポーツで、適度な運動で健康同士にも大きな効果が期待できる。自然豊かな根室の地で心身のリフレッシュを図りながら、世代を超えた交流の場として親しむことを願う」と挨拶しました