2024年11月28日木曜日

歴史と自然の資料館の下に埋もれた地下壕?

2024年11月28日

床などの改装工事のため今年度いっぱい休館中となっている「根室市歴史と自然の資料館」。
その展示室側の床下にコンクリート製の大きな構造物が埋まっています。

地中にあるため、その構造物の高さは分かりませんが、面積は現展示室の隣室の半分くらいでしょうか。
下に降りる階段があり、さらに廊下から玄関につづく箇所の床下にも通路みたいのが伸びています。
資料館の猪熊学芸員の話によると、元々の建物である「大湊海軍通信隊根室分遣所」(隊舎)の地下室ではないか、とのこと。

ずっと土に埋まっているためか「陸揚庫」に比べ、はるかに良い状態で残っているように見えます。
「当時の記録があまり無いので、この機会に色々と計測など記録しておきたい」と猪熊学芸員は話しておられました。

花咲港小学校の旧校舎の時代に教員として勤務していた神忠志氏によると、「当時のグラウンド奥の方に『掩体壕』があり、また校舎から地下通路がどこかに伸びていた」とのこと。
そのほか当時、港小旧校舎の周辺にはアンテナの鉄塔など様々な「戦跡」が残っていたそうですが、現校舎の建設時には取り壊されたと考えられています。

取り壊されたのは仕方ないですが、当時のそうした記録がきちんと残っていたらと少し残念に思いました。

なお猪熊学芸員に教えて頂きましたが、当時の大湊海軍通信隊根室分遣所についてのまとまった記録は根室空襲研究会が発行した「根室空襲」に記載されている内容が一番わかりやすいそうです。




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