今年も根室市民大学が開催されています。
10月4日、11日、18日の全三回で、今年の総合テーマは「根室の海の豊かさとその将来」とされています。
「30by30目標」(※環境省のホームページの解説ページ)に向けて環境省は「野付半島・風蓮湖・根室半島」を国定公園への新規指定候補に挙げています。
昨年の根室市民大学のテーマが「湿原」だったので、今年は「海」がテーマになったそうです。
第2回目の10月11日は、国立環境研究所の阿部博哉博士が「道東の海洋環境と生態系:気候変動に備える」をテーマに講演されました。
阿部博士は根室の平均気温の上昇はこの100年で+0.9℃だが、近年の気温上昇が特に高く、新たな段階に入ったと指摘。この気候変動による海水温の上昇、集中豪雨や海洋の酸性化が生態系にどのような影響を与えるのか。阿部博士らは厚岸湖など道東の汽水湖の調査を行い、コンピューター上で漁業資源への影響がどうなるかシミュレーションができたという研究結果が報告されました。
また参加者からは近年のコンブ不漁があり、沿岸海域における海洋調査の充実が必要との質問も挙げられていました。
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