2023年2月9日
現在、根室市では、バスやタクシー、鉄道などの交通インフラを一体のものと考え、将来にわたって持続可能な公共交通を確保できるよう、「根室市地域公共交通計画」の策定に取り組んでいます。
計画は今年度中の策定をめざし、今後5年間の市内の公共交通施策の基本となるものです
現状の課題や要望などについて市民との意見交換会が、市総合文化会館で開催されました
この意見交換会は落石地区と歯舞地区でも既に実施され、最終日に市街地を対象に開催。市民ら11名が参加していました
市担当課はこのほか、厚床地区や高齢者、高校生からも意見を聞く機会も予定しているそうです。
計画策定を担っている市担当課や専門事業者等から、昨年実施された実施されたバスの乗降調査や根室市の公共交通についてアンケートの結果を含め、市内の公共交通についての現状が報告されました。報告によると市内バスでは市街地域の路線は平均10名程度の乗車があるものの、厚床や納沙布線など郊外の路線は利用者が0人の便もあるそうです。
そうした状況を踏まえた今後の施策検討として、
- 落石地区における高校・病院バス直通バス運行による利便性向上実験
- オンデマンド交通による市街地移動の利便性向上実験
- 18歳以下の公共交通無償化による利用促進
- 遠距離通学費の助成 等
の事業が検討されているそうです
参加者からは、
花咲港地域では高台の方に公共施設(港小学校・資料館・地域会館)が集約されてきていることから、そうした施設前を通るバスルートを実施してほしい
昭和町の緑ヶ丘団地ではバス停まで遠く利用することが困難であり、バス路線を通ることが出来ないか
等の意見が出されていました
公共交通とその施策は「まちづくり」のための大切な土台です
市計画の策定を通じて、市民との意見交換の機会を設けることが出来たこと、そしてそうした意見を集約して、交通事業者もふくめ十分に多角的に検討しながら今後の施策展開に繋げていくための仕組みが作られつつあることを歓迎します
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