2022年2月22日火曜日

根室市 2022年度一般会計の予算 防災、子育て支援、みらいの活力へつながる施策に

 2022年2月22日

根室市の2022年度一般会計の予算規模は、新庁舎建設や新型コロナウイルス対策などにより、総額210億4,500万円となりました。
当初予算としては最大規模になります。

前年度から2億2,100万円の増額となった新年度予算。
根室市は重点施策として、災害対応拠点施設となる新庁舎建設や津波防災の計画づくり等の防災対策、0歳児のおむつ無償化など子育て世帯を応援する施策充実、また陸上養殖研究や内水面の増養殖利活用の可能性を調査する等、みらいの活力へつながる施策・事業の予算化につとめた、としています。
その財源として重要な「ふるさと応援寄付金」から約42億6,356万円を活用する形ですが、これは昨年度の当初予算より約1・6倍に増えています。

【新型コロナ対策】

  • 感染拡大防止のため医療機関や介護福祉施設に、マスク・消毒等、抗原検査キットを配布 : 約2,118万円
  • プレミアム付き商品券の発行や商店街等への活動支援 : 1億6,060万円
  • プレミアム付き乗車回数券等の発行 : 3,200万円
  • 市内に宿泊した観光客などにクーポン券を発行 : 4,164万円
  • 住民票等の証明書を、コンビニ交付やLINEで申請して郵送で交付できるシステムを導入。また市役所の窓口で、マイナンバーカードや運転免許証により申請手続きを簡便化するシステムの導入 : 約4,772万円

【子育て支援・学習環境】

  • 赤ちゃんの紙おむつ支給券を配布。満1歳まで、月7,500円まで支給 : 約883万円
  • 新事業のファミリー・サポート・センターを市内の事業者に委託する : 360万円
  • 産後ケアを拡充し、宿泊型・デイケア型の利用料にも補助する : 約551万円
  • 落石小の改修と、落石中の耐震化のため移転して落石小に併置する工事の設計(着工は2023年度) : 合計で約2,415万円
  • コミュニティスクールのアドバイザーを新たに採用。また市内のスクールカウンセリング体制を強化する : 約5,621万円
  • 老朽化した青少年相談室・ふれあいクラブ弥生を移転(旧札幌銀行跡に) : 約343万円

【産業活性化】

  • 市内の水産加工業者等による陸上養殖参入にむけた取り組みを支援 : 約1,450万円
  • 長節湖などを調査して内水面を活用した増養殖事業の可能性を研究 : 1,320万円
  • 水産加工業者の生産機器導入を支援 : 6,000万円
  • 観光プロモーション動画の作成 : 1,573万円

【地域福祉関連】

  • 補聴器や車いす、たん吸引器などの購入費用の一部と医師意見書の費用を助成。 : 約221万円
  • 初任者研修と実務者研修という介護・福祉の研修の費用助成。介護事業所だけでなく、障がい者福祉関係に就業した方も対象に拡充 : 1,236万円
  • 道東特有の自然環境等による交通事故を防止するため、70歳以上の免許更新時に、市独自の講習を実施。また希望者に認知機能検査も随時実施する : 約551万円
  • 老人福祉センターのトイレを洋式化 : 約579万円
  • 介護事業者の協議会が実施する介護従事者奨励金を一定の節目に支給。ほか研修の助成など : 294万円 等

【防災・減災対策】

  • 新庁舎の建設工事を開始(2024年に開設予定)。総事業費は約58億円の見込み : 6億6,264万円
  • 千島開校沿い巨大地震の浸水・被害想定により「津波防災地域づくり推進計画」を作成 : 約954万円
  • 高規格救急車の更新 : 約4,580万円
  • 消防団員の年額報酬と出動経費を国が示した基準に合わせて引き上げ : 約1,905万円 等

【まちづくり関連】

  • 老朽化し浸水予測区域内にある花咲港会館を「花咲港ふるさと館」として高台(資料館の隣)に移転 : 3億5,393万円 
  • 持続可能な公共交通の確保にむけ「公共交通基本計画」を策定 : 約722万円
  • 図書館2階の飯田三郎資料室を市総合文化会館内に移転。生誕110年記念事業も開催 : 合計1,177万円
  • 海底電信線陸揚庫の現況調査と記録・プロモーション動画の作成 : 1,925万円
  • 歯舞高層湿原の保護のため用地を購入。また日本遺産の情報発信を推進 : 約1,705万円
  • ボランティア清掃活動のゴミ袋の配布や用具の貸し出し 等


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