2022年2月28日月曜日

2022年 根室市議会 2月定例会議会はじまりました

2022年2月28日

根室市議会2月定例会議会が開会されました
会期は3月22日までの23日間です

初日は市長の「市政方針」、教育長の「教育行政方針」の報告、
補正予算が審議されました

一般会計の補正予算は446,945千円の増額で、畜産クラスター事業の追加や赤潮対策にともなう経費の増額などが主な内容です
  • 普通交付税 +227,396千円
    • 2021年度の普通交付税について、基準財政需要額に「臨時経済対策費」が創設されたこと、また2021年度発行の臨時財政対策債を償還する分を前倒しして交付する「臨時財政対策償還基金費」が創設されたことによって再算定、追加交付になりました
    • これによって、2021年度の普通交付税は、計5,653,905千円になりました
    • 「臨時財政対策償還基金費」分に相当する107,062千円は減債基金に積み立てています
  • 住民基本台帳システム改修業務委託料 +2,112千円
    • マイナンバーカード所有者の転入・転出手続きのワンストップ化に伴う住基システムの改修です。全国一律に回収するため、全額を国庫補助金が負担されます
    • マイナンバーカードを持っている方が、マイナポータルから「転出届」と「転入の予約」を行います
    • 引っ越しをする人は、転出するときに役所に行かなくて良いのと、転入先の役所に、氏名・生年月日・個人番号・転出入予定年月日などの転出証明書情報が行くため、手続き時間の短縮化が図られます
  • 身体障がい者知的障がい者福祉援護費 +54,993千円
    • 利用者の増、利用時間の増:短期入所などは増えているそうです
    • サービス提供単価の増:報酬改定の影響か?
  • 畜産クラスター事業補助金 200,284千円
    • 今回は1件の酪農家のフリーストール牛舎建設や搾乳ロボット等の整備の補助金(国庫補助1/2負担)
    • 2017年度以降、根室市ではこの畜産クラスターを活用して累計8件(9建物)の整備が進められています
  • 水産業競争力強化緊急施設整備事業補助金 39,847千円
    • 国の2021年度補正の「水産業競争力強化緊急事業」によって、北海道を通して1/2が交付される
    • 漁業が事業を行う貝殻島周辺の雑海藻駆除による漁場整備の経費
  • 沿岸漁業振興対策事業補助金 +5,000千円
    • 根室漁協の栽培センターと市ウニ種苗センターの海水取水施設のろ過機が、赤潮の影響により故障し、更新作業を行った
    • 地域づくり総合交付金の交付決定による補正
  • 水産研究所管理運営経費 +2,794千円
    • 水産研究所の生物顕微鏡1台、実態顕微鏡1台、カメラやモニタの購入
    • 既存の設備よりも高倍率のほか、PCモニタと接続し動画等の撮影もできる
    • 赤潮影響確認のため、水産研究所では毎日サンプリング検査を行っているが、11月以降水温の急激な低下により、カレニア・セリフォルミスは発見されていないそうです
    • 各漁協でも実施しており、顕微鏡システムをもっていない湾中漁協でも、水サンプルをとって水産研究所で検査を行っています
  • 特別支援学級用備品 200千円
    • 2022年度に成央小学校に「病弱」、柏陵中学校に「言語」の特別支援学級を開設するための備品整備
    • 根室市内の特別支援学級は2021年度は中学校で15学級(34名)、小学校で24学級(89名)が開設されています
    • 全在籍の児童生徒数の約7%程度に
  • 学校保健特別対策事業経費 小学校費 +8,100千円 中学校費 +5,850千円
    • 2021年度の国の補正予算による消毒液、不織布マスクなどの学校長の裁量で執行できる保健衛生用品等の購入経費です
    • その他、コロナによる学年閉鎖に活用されるモバイルルーターの通信料
    • また、CO2モニターは中学校39学級、小学校52学級分を購入しています
国民健康保険
  • コロナによる保険税の減免に対して国が財源補填をおこないます
  • 根室市では1月末時点の実績で、19件の3,879,100円。年度末までの見込みでは合計5,539千円の減免を見込んでいます
市立根室病院
  • 新型コロナウイルス感染症対策の病床確保料(感染症病床確保促進対策事業費補助金) +272,604千円。12月補正で+332,919千円だったので、合計605,523千円に
  • 定年延長による退職給付引当金繰入額 +26,016千円。昨年度末で定年退職予定だった技術職の管理者(2名)の方が、コロナ検査等による体制の厳しさの中で、定年を1年延長したものです
  • 注射薬品 +23,705千円。加齢黄斑変性症の注射など(抗VEGF薬の硝子体内注射)たぶん1回あたりの薬価13万円~15万円くらい。そのほか関節リウマチの注射や抗がん剤などが増えたそうです
  • 診療材料費 +18,312千円。コロナの検査試薬の増など


2022年2月27日日曜日

ロシアのウクライナ侵攻への抗議宣伝を行いました

2022年2月27日

ロシアのウクライナ侵攻に対する抗議の街頭宣伝をおこないました
ねむろ「九条の会」が呼び掛ける「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動根室実行委員会」による急遽の呼びかけでしたが、関係者ら15名が参加し、次々にマイクを握って訴えました

原油価格高騰などばかりでなく、根室においては、ロシアとの領土問題、そして北方四島海域、ロシア海域での漁業交渉、ウニをはじめとした海産物などの輸入など、地域としての影響は計り知れません

しかし国際紛争を武力行使によって思い通りにさせることは、けっして許されません
私には連日のニュース報道等の映像でしか現地の様子をうかがうことはできませんが、多くの方々が泣いていました
子ども達も、おとなも、高齢の方も、苦しんでいました
仮にプーチン大統領にいかなる理由があろうとも、その行為を正当化することは出来ません
いかなる国であろうとも、このような非道を許してはなりません

2022年2月22日火曜日

根室市 2022年度一般会計の予算 防災、子育て支援、みらいの活力へつながる施策に

 2022年2月22日

根室市の2022年度一般会計の予算規模は、新庁舎建設や新型コロナウイルス対策などにより、総額210億4,500万円となりました。
当初予算としては最大規模になります。

前年度から2億2,100万円の増額となった新年度予算。
根室市は重点施策として、災害対応拠点施設となる新庁舎建設や津波防災の計画づくり等の防災対策、0歳児のおむつ無償化など子育て世帯を応援する施策充実、また陸上養殖研究や内水面の増養殖利活用の可能性を調査する等、みらいの活力へつながる施策・事業の予算化につとめた、としています。
その財源として重要な「ふるさと応援寄付金」から約42億6,356万円を活用する形ですが、これは昨年度の当初予算より約1・6倍に増えています。

【新型コロナ対策】

  • 感染拡大防止のため医療機関や介護福祉施設に、マスク・消毒等、抗原検査キットを配布 : 約2,118万円
  • プレミアム付き商品券の発行や商店街等への活動支援 : 1億6,060万円
  • プレミアム付き乗車回数券等の発行 : 3,200万円
  • 市内に宿泊した観光客などにクーポン券を発行 : 4,164万円
  • 住民票等の証明書を、コンビニ交付やLINEで申請して郵送で交付できるシステムを導入。また市役所の窓口で、マイナンバーカードや運転免許証により申請手続きを簡便化するシステムの導入 : 約4,772万円

【子育て支援・学習環境】

  • 赤ちゃんの紙おむつ支給券を配布。満1歳まで、月7,500円まで支給 : 約883万円
  • 新事業のファミリー・サポート・センターを市内の事業者に委託する : 360万円
  • 産後ケアを拡充し、宿泊型・デイケア型の利用料にも補助する : 約551万円
  • 落石小の改修と、落石中の耐震化のため移転して落石小に併置する工事の設計(着工は2023年度) : 合計で約2,415万円
  • コミュニティスクールのアドバイザーを新たに採用。また市内のスクールカウンセリング体制を強化する : 約5,621万円
  • 老朽化した青少年相談室・ふれあいクラブ弥生を移転(旧札幌銀行跡に) : 約343万円

【産業活性化】

  • 市内の水産加工業者等による陸上養殖参入にむけた取り組みを支援 : 約1,450万円
  • 長節湖などを調査して内水面を活用した増養殖事業の可能性を研究 : 1,320万円
  • 水産加工業者の生産機器導入を支援 : 6,000万円
  • 観光プロモーション動画の作成 : 1,573万円

【地域福祉関連】

  • 補聴器や車いす、たん吸引器などの購入費用の一部と医師意見書の費用を助成。 : 約221万円
  • 初任者研修と実務者研修という介護・福祉の研修の費用助成。介護事業所だけでなく、障がい者福祉関係に就業した方も対象に拡充 : 1,236万円
  • 道東特有の自然環境等による交通事故を防止するため、70歳以上の免許更新時に、市独自の講習を実施。また希望者に認知機能検査も随時実施する : 約551万円
  • 老人福祉センターのトイレを洋式化 : 約579万円
  • 介護事業者の協議会が実施する介護従事者奨励金を一定の節目に支給。ほか研修の助成など : 294万円 等

【防災・減災対策】

  • 新庁舎の建設工事を開始(2024年に開設予定)。総事業費は約58億円の見込み : 6億6,264万円
  • 千島開校沿い巨大地震の浸水・被害想定により「津波防災地域づくり推進計画」を作成 : 約954万円
  • 高規格救急車の更新 : 約4,580万円
  • 消防団員の年額報酬と出動経費を国が示した基準に合わせて引き上げ : 約1,905万円 等

【まちづくり関連】

  • 老朽化し浸水予測区域内にある花咲港会館を「花咲港ふるさと館」として高台(資料館の隣)に移転 : 3億5,393万円 
  • 持続可能な公共交通の確保にむけ「公共交通基本計画」を策定 : 約722万円
  • 図書館2階の飯田三郎資料室を市総合文化会館内に移転。生誕110年記念事業も開催 : 合計1,177万円
  • 海底電信線陸揚庫の現況調査と記録・プロモーション動画の作成 : 1,925万円
  • 歯舞高層湿原の保護のため用地を購入。また日本遺産の情報発信を推進 : 約1,705万円
  • ボランティア清掃活動のゴミ袋の配布や用具の貸し出し 等


2022年2月21日月曜日

2022年 根室市議会 2月定例月議会 日程

2022年根室市議会2月定例月議会の日程は次の通りです
余談ですが、例年3月議会と言っていましたが、今回は2月28日の月末に開会なので、「2月定例会議会」という名称になりました


02月28日(月)10時~ 本会議
 「市政方針」・「教育行政方針」の報告
 補正予算の審議

03月10日(木)10時~ 本会議
 代表質問 〇会派(日本共産党からは、鈴木議員が行う予定です)

03月11日(金)10時~ 本会議
 一般質問 〇人(日本共産党からは、橋本が行う予定です)

03月14日(月)
 10時~ 総務経済常任委員会(鈴木議員が所属)
 14時~ 文教厚生常任委員会(橋本が所属)
 
03月15日(火)10時~ 予算審査特別委員会
 一般会計(議会、総務、消防)
 各事業・特別会計(港湾、流通加工、水道、下水道、農業用水)

03月16日(水)10時~ 予算審査特別委員会
 一般会計(民生、衛生、土木)
 各事業・特別会計(病院)

03月17日(木)10時~ 予算審査特別委員会
 一般会計(労働、農林水産業、商工)
 各事業・特別会計(交通共済、国保、介護保険、後期高齢者医療)

03月18日(金)10時~ 予算審査特別委員会
 一般会計(教育、公債費~予備費、歳入)

03月22日(火)15時~ 本会議
 各議案などの採決
 意見書案の採決


2022年2月15日火曜日

2022年 根室市議会2月緊急議会

 2022年2月15日

根室市議会は「2月緊急議会」を開催し、根室市の「新型コロナウイルス関連緊急経済対策展開計画(第10版)」にもとづく、感染症拡大防止対策や除雪対策経費の増額など71,080千円の総額について、全会一致で可決しました
全国的な第6波の感染拡大のもと根室市でも1月だけで154名の感染が確認され、現在は落ち着きを取り戻しているものの、道内、そして釧路・根室管内でも新たな感染の広がりが続いています

主な内容は、
  • 生活物資等支援経費 2,280千円
    • 感染症罹患者と濃厚接触者に対する市独自の生活必需品等支援セット(食料品や水、マスク、消毒液等の詰め合わせ)の増額。
    • 2020年度から始まり、昨年4月~12月までの市独自の生活支援物資の配布世帯数は20世帯でしたが、今年1月だけで105世帯114件(5人以上の多人数世帯には2セット)の配布となっています
    • 1/14に政府が外出自粛を要請する期間が14日から10日に短縮されたため、当初の設定単価を1.2万円→1万円にしています

  • 感染症拡大防止対策事業経費 18,800千円
    • 抗原定性検査キットを新たに2万キット購入する経費
    • 学校、保育所・幼稚園、社会福祉施設などに事前に配布
    • 1/28に道(保健所)が積極的疫学調査の対象をしぼり、これまで濃厚接触者としていた陽性患者の知人・友人、職場の同僚などが「感染の可能性がある方」という位置づけてPCR検査等の対象から外したため、市独自に「感染の可能性がある方」に配布することにしています
  • 除雪対策経費 40,000千円
    • 民間の重機借り上げ料の不足分を増額補正する
    • 当初予算45,000千円とあわせて85,000千円になる見込み
    • なお市のタイヤショベルが故障したため、直営で除雪していた部分も民間への委託が増えています


  • 予備費 10,000千円
    • 新型コロナウイルス対策に備えて当初2,000万円を計上していたが、生活必需品等支援セットや抗原定性検査キット(1万セット購入)の不足分等を購入し、残額が770万円程度になったため、さらなる対策に備えて計上しました





2022年2月8日火曜日

コロナ禍の休校中でもオンライン授業で学びを継続

2022年2月8日

第6波の感染拡大の中、1月末頃より市内の複数の学校でも感染が確認されました。
相次ぐ学年閉鎖、学校閉鎖に対して、根室市内では初めて本格的なオンライン授業が実施されました。
今月7日には、全ての学校で登校、対面授業が再開されましたが、その間の取り組みはどのような様子だったのでしょうか?


2020年の春ごろにコロナのため道内の学校が一か月以上も一斉休校になりました。
その後、国の方針によって全国全ての小・中学生に一人一台のタブレット端末が配置されました。
通常時は学校授業で活用しながら、感染拡大など非常時には在宅で学びを継続できる環境整備が進められてきました。
根室市でも学校内のWi-Fi環境の整備を行い、また事前調査をして自宅にWi-Fi環境の無い家庭には、モバイルルーターを貸出す等の準備がされました。

そうした中、今回の学校閉鎖、学年閉鎖によって、根室市内では初めて本格的なオンラインによる授業が実施されました。

市教育委員会によると、児童生徒の集中力や健康への影響等も考慮して、ライブ配信形式で授業を行う方式、先生の授業動画を視聴する方式、タブレット端末を通じて課題に回答・提出する等、様々な方法を組み合わせて実施されたそうです。
また子ども達の健康観察や保護者への連絡等もタブレット端末を通じて行われるなど、多面的に活用されました。

とはいえ、感染はある日突然発生するわけで、学校現場では大変に苦慮しながら試行錯誤してきたものと思います。
「オンラインだと授業中の子ども達の反応が判りづらい」という先生の意見や、
また子ども達からは「あまり勉強に身が入らなかった」という声もあったと聞きます。
学校が再開されましたが、北海道教育委員会はしばらくの期間、学校に対して部活動の休止や、児童生徒同士が近距離で活動する内容の授業を行わないように求めています。
なお、放課後教室では従前から利用児童数が多く、子ども達が密集する環境だったため、学年ごとにスペースを分ける等、出来るだけ分散させるように対応しているそうです。

また市教委では長引くコロナ禍で、子ども達の「こころ」への影響や体力低下についても懸念しているそうです。
子ども達が感染等の心配なくのびのびと学校生活を過ごせる日々が戻ってくることを切に願っていますが、非常事態においても学びを止めないための学校現場の挑戦はこれからもまだ続くものと思います。

2022年2月7日月曜日

2022「北方領土の日」根室管内住民大会

 2022年2月7日

北方領土の日に根室管内住民大会が開催されました。
新型コロナの影響により昨年に続いて、北隣協のYouTubeチャンネルでライブ配信されました。

岸田首相は「2018年以降の首脳間のやり取りを引き継ぐ」等と述べていましたが、そういう問題以前に新型コロナの下で領土交渉が全く行われない状況が続く一方、ロシア側は免税特区の設置など実効支配をさらに強めようとしています。
何よりも今年こそは墓参等で安心・安全に四島への訪問再開することが強く求められます。

 壇上で「決意表明」を行った武隈氏は、
「政府に対し、返還を本当に喜ぶ元島民達が一人でも多く生きている間に、返還への道筋をつける具体的かつ実質的な成果が見える外交交渉を強く求める。原点の地の住民である我々は、身体を張って残された力を振り絞り全力を尽くす」
と宣言されていました。