根室市教育委員会は、今年3月に「(仮称)根室市総合体育館」整備基本方針を策定しました。
昭和45年に建設された現在の青少年センターは今年築50年になります。
体育館用の鉄筋コンクリートの法定耐用年数は47年とされています。
もちろん耐用年数を越えても使用できますが、青少年センターは老朽化も進み、かつ耐震性もありません。
また現在の様々なスポーツ競技や市民のニーズに対して、施設機能やスペースが十分に対応できないことは、長年の課題でした。
このため市は「総合体育館」として新たな建て替えに向けて市民アンケートを実施し、有識者による「整備市民委員会」で協議を重ねてきました。また財源もふるさと納税を活用して基金の積立てを行ってきました(昨年度末で5億円を積立て)。
しかし根室市は、塵芥焼却場の建て替えや、学校施設の大規模な整備を控えています。
そして市役所本庁舎の建て替えを、国の財源手当てがされる期間に間に合わせるために、急いで実施することになりました。
しかも今は新型コロナウイルス感染症への対策と経済対策のために、今後も相当な額の予算が必要になってきます。
これだけの大規模事業を連続で実施することは今の根室市の財政では大変に難しく、体育館の建設は後回しにせざるを得ない状況にあるものと思います。
ただ毎年4万人以上の市民が利用する施設です。
引き続き安全に利用するため実態の耐用年数を調べる調査等も行いながら、維持管理のための予算は十分に確保していく必要があると考えます。
整備基本方針(概要版)から一部を抜粋 |
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