根室市議会2019年5月緊急議会が開催されました
主な内容は、介護保険料について10月の消費税増税分を財源にした保険料軽減の拡大です
根室市の2018年度からの第7期介護保険料は、こうなってました
なお、国の基準は、
第1段階 0.45倍
第2段階 0.75倍 (根室市 0.63倍)
第3段階 0.75倍
第4段階 0.95倍 (根室市 0.83倍)
第5段階 1.00倍 標準保険料
第6段階 1.20倍 (根室市 1.25倍)
第7段階 1.30倍
第8段階 1.50倍 (根室市 1.55倍)
第9段階 1.70倍
ですので、根室市の独自基準は、第2・第4段階(低所得層)の介護保険料を国基準より低く設定して保険料を低く抑え、その分を第6・第8段階(中間~高所得層)を高く設定していました
これは各自治体の裁量による特例の設定となっています
たとえば15段階など、もっと細かな段階に分類している市町村などもあるそうです
↓ ↓ ↓
今回の条例改正では国の政令にもとづいて、このうち所得段階の第1段階~第3段階(いわゆる低所得者層)の介護保険料を引き下げます
今回の改定によって根室市の1号被保険者8,676人のうち、3,407人(39.2%)が軽減となります
軽減額は10,917,400円ですが、減収分は国1/2・道1/4・市1/4で公費負担するそうです(市の試算では根室市負担分は約273万円)
根室市の第2段階は2019年度は国基準より低いのですが、2020年度は国基準と同率となる見込みです。
消費税が10月から増税の見込みなので、2020年の半分だけ引き下げるという考え方のようです。
ただし、国基準も2020年度がどれだけ引き下げるのかは、未だ決まっていないとのことでした
ところで、もし国基準と同じ幅だけ引き下げるとすると(-0.25倍)第2段階は0.38倍となり、年額の保険料は標準保険料51,600円×0.38倍=19,600円となるはずです
ちなみに2019年度では、仮に国基準と同率を引き下げると(-0.125倍すると)、0.505倍となり10円単位切り捨てで26,000円だったはずです
(そうすると第3段階との差が大きくなってしまいますが)
前述のとおり、根室市の特例保険料の設定は第2・第4段階を低く、その分を第6・第8段階に振り替えています
今回の改定では根室市はとりあえず、第2段階を国基準にあわせることを視野にいれているようです
しかし仮に2020年度を現時点の見込みどおりに設定するなら、来年度の条例改正時には、現在特例としている他の所得段階の保険料率をどのように設定するべきか、あわせて検討する必要があるのではないでしょうか?
つまり第2段階を国基準にあわせるなら、国基準より高くとっていた第6・第8段階を引き下げるか、もしくは第3段階など他の低所得者層の軽減対策をさらに強化するか、いろいろなパターンを検討する必要があります
つまり第2段階を国基準にあわせるなら、国基準より高くとっていた第6・第8段階を引き下げるか、もしくは第3段階など他の低所得者層の軽減対策をさらに強化するか、いろいろなパターンを検討する必要があります
とくに第6期期間中では、結局のところ当初の試算どおりにいかずに、基金を積み増ししてきました。そうした財源はきちんと活用するべきと考えます
2018年度、2019年度の決算見込みを踏まえた全体的な介護保険財政の中でしっかりとした判断が必要です
2018年度、2019年度の決算見込みを踏まえた全体的な介護保険財政の中でしっかりとした判断が必要です
というか、
そもそも消費税が増税されれば、保険料の年額軽減分などよりはるかに重い負担となります。
今回は消費税増税されてもされなくても、2019年度は保険料軽減を行いますが、やはり消費税増は何としてもストップをかけなくてはいけないと思いました
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