2019年5月30日木曜日

丸山衆議院議員の問題に対して根室市議会が抗議の「決議」を採択

2019年5月30日
根室市議会5月緊急議会において、丸山穂高衆議院議員の一連の問題に対する抗議の「決議」が全会一致で可決されました
 

根室市議会の議長と北方領土対策特別委員会は翌5月31日に、丸山衆議院議員をふくめ、沖北担当の宮腰大臣、衆議院議長や衆参の沖北委員長などを訪問する予定になっています

根室市議会 2019年5月緊急議会

2019年5月30日
根室市議会2019年5月緊急議会が開催されました
主な内容は、介護保険料について10月の消費税増税分を財源にした保険料軽減の拡大です

根室市の2018年度からの第7期介護保険料は、こうなってました

なお、国の基準は、

  第1段階 0.45倍
  第2段階 0.75倍 (根室市 0.63倍)
  第3段階 0.75倍
  第4段階 0.95倍 (根室市 0.83倍)
  第5段階 1.00倍  標準保険料
  第6段階 1.20倍 (根室市 1.25倍)
  第7段階 1.30倍
  第8段階 1.50倍 (根室市 1.55倍)
  第9段階 1.70倍

ですので、根室市の独自基準は、第2・第4段階(低所得層)の介護保険料を国基準より低く設定して保険料を低く抑え、その分を第6・第8段階(中間~高所得層)を高く設定していました
これは各自治体の裁量による特例の設定となっています
たとえば15段階など、もっと細かな段階に分類している市町村などもあるそうです

  ↓ ↓ ↓
今回の条例改正では国の政令にもとづいて、このうち所得段階の第1段階~第3段階(いわゆる低所得者層)の介護保険料を引き下げます

今回の改定によって根室市の1号被保険者8,676人のうち、3,407人(39.2%)が軽減となります
軽減額は10,917,400円ですが、減収分は国1/2・道1/4・市1/4で公費負担するそうです(市の試算では根室市負担分は約273万円)
根室市の第2段階は2019年度は国基準より低いのですが、2020年度は国基準と同率となる見込みです。
消費税が10月から増税の見込みなので、2020年の半分だけ引き下げるという考え方のようです。
ただし、国基準も2020年度がどれだけ引き下げるのかは、未だ決まっていないとのことでした

ところで、もし国基準と同じ幅だけ引き下げるとすると(-0.25倍)第2段階は0.38倍となり、年額の保険料は標準保険料51,600円×0.38倍=19,600円となるはずです
ちなみに2019年度では、仮に国基準と同率を引き下げると(-0.125倍すると)、0.505倍となり10円単位切り捨てで26,000円だったはずです
(そうすると第3段階との差が大きくなってしまいますが)

前述のとおり、根室市の特例保険料の設定は第2・第4段階を低く、その分を第6・第8段階に振り替えています
今回の改定では根室市はとりあえず、第2段階を国基準にあわせることを視野にいれているようです
しかし仮に2020年度を現時点の見込みどおりに設定するなら、来年度の条例改正時には、現在特例としている他の所得段階の保険料率をどのように設定するべきか、あわせて検討する必要があるのではないでしょうか?
つまり第2段階を国基準にあわせるなら、国基準より高くとっていた第6・第8段階を引き下げるか、もしくは第3段階など他の低所得者層の軽減対策をさらに強化するか、いろいろなパターンを検討する必要があります
とくに第6期期間中では、結局のところ当初の試算どおりにいかずに、基金を積み増ししてきました。そうした財源はきちんと活用するべきと考えます
2018年度、2019年度の決算見込みを踏まえた全体的な介護保険財政の中でしっかりとした判断が必要です

というか、
そもそも消費税が増税されれば、保険料の年額軽減分などよりはるかに重い負担となります。
今回は消費税増税されてもされなくても、2019年度は保険料軽減を行いますが、やはり消費税増は何としてもストップをかけなくてはいけないと思いました

2019年5月27日月曜日

第25回根室市植樹祭

2019年5月26日(日)

根室市植樹祭が根室市民の森で行われました
子どもから大人まで市民ら150人が参加し、植樹を行いました
市民の森は風やエゾシカ食害等により、これまで植樹してきたサクラ等がなかなか生育しない問題を抱えていました
昨年度から、風よけのためハンノキの植樹と、これまで植樹してきたサクラのなかで壁に囲われてシカ食害などから比較的守られてきた一群の樹木の下草刈りと追肥を行うことが、植樹祭の主な取り組み内容となっています

この日は5月としては信じられないほど全道的な猛暑日で、冷涼を売りにしている根室市でも34℃と観測史上最高を記録したそうです
少し動いただけで汗がしたたり落ちる中、元気に育ってほしいと願いをこめて参加された方々は、植樹や育樹の作業に取り組んでいました
この日はニトリザクラ5苗、エゾヤマザクラ7苗、ヤマハンノキ100苗を植樹したそうです

2019年5月14日火曜日

今年のビザなし四島交流がスタート

2019年5月10日

今年の北方四島へのビザなし交流事業がスタートしました
日本からの第1陣訪問団は国後島へ
出発時と帰港時は素晴らしい晴天となっていました





全国的なニュースとなりました。
結局のところ翌5月14日には、丸山穂高衆議院議員は日本維新の会に離党届を提出したと報道されています
酒に酔った中での発言、そして根室市内での記者会見の記事を見ると、これらの発言は丸山議員の本音であり、また何が問題なのかも理解していないものと思われます

ロシア側は「第二次世界大戦の結果、北方四島をロシアが支配することになった」という見解を日本に認めさせようと強硬に主張しています
それは1941年の太平洋憲章や1943年のカイロ宣言で示されている第2次大戦の連合国側における領土不拡大の基本原則から外れたものです
この間の日ロ首脳会談や外相会談で具体的にどのようなやり取りがなされているのか明らかとなっていませんが、なおも双方の意見に隔たりがあるという以上、ロシアが武力で北方四島を侵略したことを日本は許していないものと思われます。
丸山議員の「戦争をしないと島は取り戻せない」という発言は、ロシアの言い分を完全に認めることになります

・・・というか、それ以前の問題ですが、
そもそも丸山議員が訪問団長にした質問は「戦争で領土問題を解決しよう」と言ったに等しいものです。
しかも周りから非難されてもなお、その発言の何が問題なのか理解できない。
思想信条は個人の自由ですが、公の場でそれを口にすることは国会議員として最悪だと私は思います。
今日、根室市内で私がある方に言われた言葉が、強く印象に残っています。
「憲法を変えようという人たちの本音は、戦争をしたいということなのか?」

2019年5月6日月曜日

2019年 原水爆禁止国民平和大行進

2019年5月6日

2019年原水爆禁止国民平和大行進の道東コースにおける出発式が納沙布岬で行われました
前日までと変わって冷たい風が強き、ガスがかかって島は見えませんでしたが、市民ら30名近い方々が出発式に参加しました
今年の通し更新者は、原水爆禁止江戸川協議会会長の丸宗市さんで、元小学校教員の方だそうです
「私たちの活動の原点は教え子を戦場に送らない。その思いを一番実現するのは最悪な核兵器を無くすことだ。核兵器のない世界を実現するために、日本政府が(核兵器禁止条約に)批准するよう世論をもっていけるよう頑張りたい」と決意を語りました。
出発式のあと、根室市街地をアピール行進しました

5月1日 第90回メーデー根室市集会

2019年5月1日

第90回メーデー根室市集会が開催されました
あいにくの雨でデモ行進が中止となりましたが、室内の会場には根室市内の労働者ら約50名が参加しました
水産業の低迷からいま市中経済は深刻な状況です。人口減少に歯止めがかからず、市内の企業などでは採用に苦慮する事業所なども少なくありません
このような時だからこそ、メーデー集会のスローガン、「働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」という日本の政治・社会の実現が真に求められているのだと思います



根室市下水終末処理場に新たな汚水処理共同施設が稼働

2019年4月26日
MICS事業で整備された新たな「汚水処理共同施設」が今年4月から稼働しています
根室市議会の産業経済常任委員会は、その施設の見学をおこないました

根室市のし尿処理場は老朽化のため、新たな建て替えが必要でしたが、国の制度によりし尿処理の機能を下水終末処理場に合体させる
これによって国からの補助により市が負担する建設コストが大幅に抑えられ、また運営経費も縮減されていく見通しだそうです



消防新車両、女性消防士の専用施設の見学、消防・防災対応の研修会

2019年4月17日

根室市議会総務常任委員会は、
昨年12月に導入された「災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車」と、
今年3月に完成した消防庁舎における女性消防士の仮眠室等の専用施設を見学しました

その後、「消防が保有する防災力と初動対応について」をテーマに、消防本部の方から現状についての説明をうけました
2018年度の火災発生件数は9件となり3年連続で過去最低数、そして3,000日以上火災焼死者0人を更新しているそうです

なお根室市の消防職員は70名ですが、国の定める基準は103名であり、充足率68%に過ぎません
財政や全体的な労働力不足の中、小規模な消防組織ほど充足率を高めることには苦慮しているそうです
近年は老朽化した車両更新や防火水槽などの設置は比較的計画通りに進んでいますが、
市財政が今よりもさらに厳しい過去の時期には、必要な更新が先送りとなってきた経過もあります

この道東地域も巨大地震の危険性は年々高まっており、消防職員の増員や消防水利の整備など、消防力を強化することは地域の防災力にとって不可欠です



2019年 根室市議会4月緊急議会

2019年4月17日
根室市議会4月緊急議会が開会されました
主な内容についてご紹介します

【国民健康保険税の改正】

軽減対象世帯の軽減判定所得基準額の改正
国の税制改正にもとづき、5割軽減・2割軽減対象世帯の判定となる所得基準額が引きあがりました
現行
7割軽減 33万円以下の世帯
5割軽減 33万円+(被保険者数*27.5万円)以下の世帯
2割軽減 33万円+(被保険者数*50万円)以下の世帯
 ↓
改正後
7割軽減 同じ
5割軽減 33万円+(被保険者数*28万円)以下の世帯
 5,000円の引き上げ
2割軽減 33万円+(被保険者数*51万円)以下の世帯
 10,000円の引き上げ

これによって、H30年度課税ベースにあてはめると
 新たなに2割軽減になる世帯数 13世帯(37名) 軽減額401,120円
 2割軽減から5割軽減になる世帯数 12世帯(32名) 軽減額509,880円

※国の税制改正上では2019年度は課税限度額について
医療58万円→61万円に3万円引き上げることなっていますが、
消費税増税などの影響を踏まえて、根室市では2020年度まで限度額の引き上げを1年据え置くこととしています

【臨時職員の雇用】

補正予算として、一般会計8,876千円、介護保険会計2,638千円が計上されました
市内の労働者の不足が影響しています。市の職員も例外ではありません
2019年度は34名の採用が必要でしたが、新規採用ができたのは13名
のこり9名を再任用などで補充したものの、引き続き12名が不足しているとのことでした
2018年度では10名、2017年度は7名が欠員の状態です

北海道職員は6割が内定辞退と報道されていましたが、
根室市でも1次試験で合格者46名中12名が辞退、2次試験で合格者17名中4名が辞退する状態だったそうです