2025年11月25日火曜日

市内に新たなメガソーラー建設計画 住民説明会 参加した市民から不安や反対意見などが続出する

2025年11月25日

大規模な太陽光発電所を月岡町に建設する計画している「自然電力グループ」が住民説明会を市総合文化会館で開催。
市民ら約70名が参加しました。

44㏊という広大な敷地に総出力30メガワット(送電線接続出力19メガワット)と隣接地に建設を計画している根室西浜太陽光発電の約1・25倍。
根室市内の発電所としては最大規模です。
参加者からは景観やパネル処理、反射光の影響など不安や反対の意見が相次いで出されました。

ただ今回の事業者側が地域の理解を得るために丁寧な説明を、また事業実施のためには市民合意を得ることを前提として今後も繰り返し説明や懇談の場を作ろうとしている姿勢は評価できます。
筆者がこれまで再エネ施設について住民合意を求める署名や自治体独自の課税制度の創設を求める署名活動などに取り組んできた経験から、多くの市民の反応としてメガソーラー等に対するアレルギー的な拒否反応が強くなっていると実感しています。

それはこれまで市内に再エネ発電所を建設してきた事業者が、自分達の知らないところでいつの間にか次から次と大規模発電所を建設し、景観を壊してきたことに対する怒りの感情なのだろうと思います。
ましてや巨大な施設が2つも立て続けに建設される計画です。

こうした中で事業者だけでなく、市行政・議会を含め、地域・市民との「合意」とはそもそも何か、そのあり方が問われていると思います。



深夜帯の市民の足の確保の課題など意見交換 市議会総務経済常任委員会と市内飲食店組合

2025年11月25日

根室市議会総務経済常任委員会(委員長・橋本)は、運転士不足などから深夜帯でタクシーが運行されていない現状が続いていることの影響や商店街における街路灯の課題等について、北海道社交飲食生活衛生同業組合根室支部(千葉支部長)と意見交換をおこないました。

深夜にタクシーが無いことの影響

市内3社の各タクシー会社はコロナ禍より深夜帯の運行は縮小傾向でしたが、2年ほど前より平日の24時間営業が出来なくなり、現在は平日は1社が2時まで、2社が12時で営業終了となっています。
主な原因は運転士不足などによるもので、また年齢層も40代50代の方が少なく、60歳代以上の従業員が中心となっていると聞きます。
こうした状況で市民は飲みに出ても2軒目など遅い時間の人出が厳しくなっていること、また店主が深夜の営業後に帰れずお店で朝まで待つなど飲食業への影響や、また自家用車の無い高齢者等が救急車を呼ぶほどでないが救急外来を受診するときなど、深夜の急用が必要な場合、市民生活への影響が生じています。
飲食店組合の千葉智人支部長は観光客への影響や飲酒運転が増えるのではないかと懸念しています。

今年度は市が助成事業を実施するも深夜運行の再開は見通せない

市は今年度「運転手確保対策補助金」を制度化し、タクシー会社・バス会社が実施する運転手確保対策や深夜運行に要する経費などの支援を行いました。
こうした補助事業も活用してバス会社の運転手確保など取り組みが進んでいるものの、タクシー運行体制の確保は見通しがたっていません。
新年度に向けて事業内容を検証していく必要があります。

飲食店組合側から例えば「地域おこし協力隊」の制度を活用して、運転手確保につなげる取り組みを検討してはどうか等の提案もだされました。
またバス・タクシー以外にも代行運転業者への支援策を行っていく必要性についても言及されました。

今後とも交通事業社、行政、飲食店など関係機関が十分に協議を深めながら、地域全体として深夜の交通手段の確保対策に取り組んでいく必要があります。

商店街の街路灯や防犯対策も課題

また飲食店組合から商店街で管理運用している街路灯の電気代について、加盟店の減少によって負担が重くなっていること。
市が管理している路地の街灯が暗い場所があること。防犯カメラが一か所も無いこと等の課題が示されました。
これらは市民や観光客など夜間の歩行者の安全確保として必要な対策であり、私たちとしても市行政に対応を求めていきたいと考えます。



2025年11月10日月曜日

北海道市議会議長会道東支部議員研修会

2025年11月10日

北海道市議会議長会道東支部議員研修会が北見市内で開催され、道東6市の市議会議員さん方が参加しました
研修会では一般社団法人ロコ・ソラーレ代表理事の本橋麻里氏が「スポーツと地域活性化」をテーマに講演されました

スポーツを通じて地域を元気にする、長年にわたる活動
それを推進する本橋氏のバイタリティと能力に感銘を受けました




2025年11月8日土曜日

「春国岱・風連湖」ラムサール条約湿地登録20周年記念事業に参加しました

2025年11月8日

春国岱風蓮湖のラムサール条約湿地登録20周年記念事業に参加しました。
市民の方など約40名ほど参加されていました。

午前中は根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターで講演会。
根室市歴史と自然の資料館の外山氏が「春国岱ハマナス群落再生プロジェクトについて」と
環境省釧路自然環境事務所野生生物課の奥野氏が「春国岱の植生保全・エゾシカ対策に関する取り組み」を講演。
これまでの活動内容や成果について報告されました。

午後からはネイチャーセンターでレンジャーの掛下氏から春国岱についての解説をしていただいた後、
一行はバスでハマナスを保護するシカ柵を設営している現場に向かいました。

これまで5箇所(20メートル四方)に設置していたシカ防除柵を、今年度は連結するような形で大きな柵に更新する作業が行われていました。
これまでは関係者の皆さんが手作業でシカ柵を設置、補修を行っていましたが、今回は建設事業者さんによる立派な囲いが作られていました。

建設事業者さんの指導のもと参加者は柵の設置作業を少し体験したり、
午前中の講演会で聞いていたシカ柵の効果を実際に見て実感したり、
鳥獣保護区である春国岱の中で、環境省が実験として行っているエゾシカの囲いわなについて解説を受けました

ちょうど満潮の時刻で、遊歩道の内側にまで湖の水が広がる様子は初めて見ました
オオハクチョウや多くの鳥の姿が見られました

途中、参加者が乗車したバスが埋まるハプニングもあり、
また朝から雪が降って、春国岱でも冷たい風が吹いていましたが、
大変に勉強になる講演・見学会でした

企画運営された根室市や環境省はじめ関係機関の皆様、貴重な機会をありがとうございました