2025年9月9日火曜日

運動公園付近に大規模な太陽光発電の建設計画

2025年9月9日

新聞など報道されているとおり、市総合運動公園の近くに大規模なメガソーラー発電所の計画が進んでいます
9月9日に2回目の住民説明会が市総合文化会館で開催され、参加した市民から次々と異論や疑問の声が出されました


事前にいただいていた根室市からの報告によると、この発電施設の概要は
 事業区域面積 178,639㎡
 発電出力 約24,000kW(パネル枚数 約37,800枚)

根室市内に急増しているメガソーラー発電所の中でも、おそらく最大規模の施設です
事業者の説明によると市総合運動公園のスケートリンク南側の高台(民有地・下図)に今年11月から約2年かけて建設工事を行う予定とされています

9日の説明会には約45名ほどの市民らが参加されていました
事業者側はこれまで関係法令や根室市の指導要綱にもとづいて専門家等と調査をすすめてきたと説明しました
しかし参加者からは鳥など動植物、景観への影響を心配する声、火災発生時の対応への不安、また運営する事業者の実態を訝しむ意見をはじめ次々と懸念を表明する意見が相次ぎました

事業者はこうした疑問の声に対して十分に回答し市民合意を得ていきたいと答えていますが、今後どのように市民合意を進めていくのか不透明と感じました

根室市はこうした大規模発電施設を規制する条例が無く、今年中に条例を作る作業をしているところです。

この会社だけでなく、これまで東京などの企業により次々と市内の各地に再生可能エネルギーの大型発電施設が建設されてきました
これらは一般的な企業誘致と異なり市民の生活向上や地域経済への効果が全く無い施設です
(固定資産税の収入や建設工事はありますが)

開発行為により景観と自然環境を破壊して、地元には火災や災害時の二次被害のリスクばかり残されます
また最悪倒産などした場合には廃棄された発電施設がそのまま現地に取り残されていく危険性もあります

引き続き、市民の皆さんや専門家などの意見も含め、私たちとしても対応を検討していきたいと思います

2025年9月8日月曜日

切実な国民要求の実現に向け 全力でがんばります

2025年9月7日に行われた根室市議会議員選挙は、定数16に対して新人3名の方を含む18名が立候補する激戦となりました
日本共産党根室市議団は鈴木一彦議員が412票で7期目、橋本竜一は804票で5期目の再選をさせていただきました

選挙期間中の皆さんのご支援とご協力に心より感謝申し上げます


この間、燃油や食料品など物価高による生活苦、病院や介護など受けたくても受けられない、後継者不足に苦しむ漁業や酪農の先行きへの心配、北方墓参に行けないなど悲鳴のような声が多く聞かれました
そうした困難に直面する市民生活に寄り添った市行政が今後も求められます

「海の激変と漁獲の低迷に国の責任ある対策強化を」「医療・介護・福祉サービスの担い手確保、体制充実を」など選挙戦で私たちが訴えてきた政策について新しい議会で論議を進めてまいります

同時にこれらの課題の多くは国や道の政治のあり方と密接に結びついています
消費税減税や社会保障充実、漁業・農業振興、領土問題の外交推進など切実な国民要求の実現に向け、一致する課題ではこれまでの立場の違いを超えて、市議会や市行政はじめ地域全体で力を合わせて国等を動かしていくために私達も全力を尽くします

今回の市議選は投票率50・80%と 前回(2021年)から4・65%も減少しました
市議選の投票率が過去最低を更新し続けていることは市民の厳しい評価と受け止めています

いまの根室市内の課題やその課題に向けてどのような論議が市議会でなされているのか等、市民皆さんへの分かりやすい説明をはじめ、市民の負託に応える市議会・議員活動のあり方を追求します

7月に行われた参議院選挙では政権与党が少数に追い込まれました。裏金問題など政治不信が続き、物価高に国民生活が苦境に追い込まれている一方で大企業の利益を優先する政治、アメリカから大量に武器を購入する大軍拡を推し進めてきたことに対する国民の怒りです
しかし排外主義、社会保障削減や憲法改悪を主張する野党勢力が大きく議席を増やしたことは重大な危機感を覚えています

石破首相が退陣を表明し、その後の新首相のもとで早期の解散・総選挙の可能性がありますが、私たちはくらしと平和、民主主義を守り発展させる「新しい国民的・民主的共同」を広げるため力を尽くします

今後とも市民皆さんの大きなご支援を心からお願い申し上げます