2024年7月7日
根室ワイズユースの会は春国岱でウラギクの植生保護柵を設置する保護活動を実施しました。
この日はもともと「根室ワイズユースの会」主催で広く市民参加を呼びかけ外来種オニハマダイコンの駆除とウラギクの植生保護活動を一緒に行う予定でしたが、周辺にヒグマ目撃情報があったため、市民が参加するオニハマダイコン駆除は延期し、「ワイズユースの会」会員によるウラギクの保護柵の設置のみが行われました。
この日は、事務局の根室市職員を含む会員ら十数名が参加し、環境省の職員や、札幌で環境保全活動を行っているNPO-EnVision(エンビジョン)の方々の解説、指導のもと、100均の材料で作られた簡易な保護柵を組み立て、これから秋に花を咲かせようとする2年目のウラギクの周辺に小型の囲いを5か所設置しました。
保護柵は100円均一の材料で簡易に作成できます 大型の柵の方が広い範囲をカバーできますが、一方で費用や補修の労力、 見える景色への影響が大きく、このような小さな柵をつかっているそうです |
NPO職員の方の説明によると、春国岱では2005年には木道脇に秋に紫の花畑になるような景色が見られたが、今はほとんど咲いておらず、ぽつぽつと紫の花が見える程度にまで減っています。エゾシカが花が咲く直前のつぼみを好んで食べることが大きな要因で、つぼみをつけるこれからの時期に主に被害が大きくなるそうです。
エゾシカに食べられたウラギク |
昨年、設置した保護柵の内側と外側で食害で植生に大きな違いが見て取れます |
環境省等では昨年から春国岱にウラギク保護柵を設置しており、昨年13基、今年は既に5基設置しており、この日をあわせて23基設置されています
参加者からは、このような保全活動を行っていることを市民や訪れた観光客らにお知らせするための看板等を、春国岱の木道付近に設置することが必要ではないか、といった意見が出されていました
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