水産業講演会「水産関係者との意見交換会」

 2023年8月7日

サンマやマイワシ、サバについての漁況予報や資源の見通し等について情報発信をおこなう、一般社団法人漁業情報サービスセンターが主催する水産業講演会「水産関係者との意見交換会」が、ニ・ホ・ロで開催されました

水産研究・教育機構水産資源研究所の黒田氏は、「近年の日本周辺太平洋の海洋環境」として、2010年代中盤以降親潮の道東以南への南下が弱まっていること、また黒潮は大蛇行期間が続いているが、北側に寄っていることを報告されていました

同研究所の宮本氏は「2023年度サンマ長期漁海況予報」を説明、6-7月に実施した調査結果から、今年の漁期の来遊量は、上記の海洋環境等の状況もあって昨年と同水準の低水準で、漁場は漁期を通じて公海が中心となる見込みであることを説明していました

同研究所の由上氏は「マイワシ・マサバの資源動向」について、マイワシの資源量は緩やかな増加傾向、マサバについては資源量は横ばいだが海洋環境の影響から昨年から日本近海での漁場形成が不調であることについて説明していました