2022年11月5日
根室市の花咲港地区で「根室市地震・津波防災訓練」が実施されました。
内閣府・北海道・根室市の主催で根室警察署など各関係機関も関わり、花咲港地区の自主防災組織など地域住民の方々が約50名ほど参加されました。
花咲港では平成24年から避難訓練を続けているそうですが、今年は11月5日の「津波防災の日」「世界津波の日」に合わせて津波避難訓練が行われました。
ちなみに筆者は部外者ですが、須崎和樹議員(会派 紬)から「地域でこんな取り組みがあるよ」というお話を伺って、こっそりと見学させていただきました。
9時30分、発災合図のサイレンが鳴ると住民の方々は各自その場で身の安全を守る行動をとります。
その後、住民の皆さんは避難所の花咲港小学校まで歩いて向かいます。
参加された方は「下の第二町会からだけど、ここまで9分で着いたよ~」「あら、あんた足速いね」と楽しそうに感想を話し合っていました。
会場の花咲港小学校では、避難所設営訓練として避難者の受付から、ダンボールベッドの組み立てが行われました。ダンボールベッドは組み立てが難しいタイプだったようで、「これどうなってるんだ?」と頭をひねりながら、協力して作業していました。
興味深かったのは民間企業が開発したスマホアプリで津波の避難状況をリアルタイムで把握して、データ解析をするシステムの実証実験が同時に行われた点です。
アプリ登録した住民の位置情報が、花咲港小学校の体育館に設置された大型モニターに刻々と表示されます。
それにより人々が今どのルートを通って避難しているのか。どこの道路が渋滞しているのか。また避難所以外に人が集積しているような地点があるのか。その場から一目で状況を確認することが出来ます。
システム開発した企業の方によると、避難訓練として実験を行った自治体は根室市が初めてとのことです。今回の実験でアプリ登録に参加した住民はあまり多くなかったようですが、今後さらに開発が進めば、効果的なツールとなることが期待されます。
このほか大学教授の方々が防災に関する講演をされました。
その中で札幌市職員の早川直喜氏は、防災に関係した地域づくりや地区防災計画の策定の重要性について、自身の経験談を交えながらお話されていました。
最後に炊き出し訓練として、地域の方々が朝早くから準備した秋味汁を大変おいしく頂きました。
あらためて自分たちの住んでいる地域では何をしていくべきを考える貴重な体験になりました。ありがとうございました。
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