2022年11月24日木曜日

2022年 根室市議会 11月緊急議会

2022年11月24日

根室市議会11月緊急議会が開催され、2022年8月に「人事院勧告」に基づき職員給与等を改定する条例改正とそれに伴う補正予算、また北斗小学校の外壁などを緊急的に補修する経費の補正予算を可決しました
内容について、もう少し報告いたします

人事院勧告にもとづく、職員給与等の改定
若年世代を中心に給与の号棒表の改定を行い、根室市の場合、一般行政職では平均改定率0.348%、平均改定額1,057円の引き上げとなっています

なお、これまで国の特別給の改定は、引き上げるときは勤勉手当で、引き下げる時は期末手当で調整されてきました
その方針に従うと、勤勉手当が支給されていない会計年度任用職員のボーナスは、下がる一方で上がることがないという矛盾を抱え、この立場で働く職員の方々の生活に大きな影響を与えてきました
国の非常勤職員には勤勉手当が支給されているにも関わらず、現行の地方自治法や地方公務員法ではパートタイム会計年度任用職員には支給できないとされているそうです。
またフルタイム会計年度任用職員については法律上は支給することが出来ますが、総務省の通知によって、ほとんどの自治体で支給がされていないそうです。
ただし今後、国の方では法改正も含めて改善が検討がされているとの情報もあります。
勤勉手当が支給される場合、会計年度任用職員に対する人事評価をどのように実施するのかという課題はありますが。

いずれにしても今回の根室市の条例改正および補正予算では、会計年度任用職員についても、期末手当で0.1か月を引き上げすることとなりました
会計年度任用職員の分だけ抜き出すと、一般会計と特別会計(国保、介護)、企業会計(港湾、病院)あわせて580万5,000円の増額になりますが、私たち日本共産党の会派も議会でこの問題について繰り返し述べてきましたので、市の対応としては一定評価が出来ます

学校管理費 803万円
北斗小学校外壁等補修工事 631万4,000円
浸水対策を目的に緊急的な措置として、外壁等のシーリング、屋上のウレタン吹付を行います
この間、文教厚生常任委員会の学校視察を踏まえ、議会でも論議されてきたことにより、市としても緊急的な対策をとったものです
ただ雨漏りは実際問題、どこからの浸水なのか原因が不明な場合が多く、今回の措置についても、実際のところ工事をしてみなければ、どれくらい効果が上がるのか、やってみないと分からない部分もあるとは思います。場合によっては今後、大規模な工事が必要になることも考えられます

石綿含有調査委託料 171万6,000円
今後の学校施設のあり方に関する検討につなげるため北斗小学校の校舎のアスベスト含有調査を実施します。
北斗小学校は昭和39年に建築された校舎ですが、その後改築など進められており、どこの部分の建材にどの程度アスベストが使用されているのかを調査するそうです。外壁14検体、廊下や床タイルを7検体、天井タイル8検体 計29検体を調査。
この結果を踏まえ、今後さらに詳細な調査が必要となることも想定されます
11月24日 根室市卓越技能者・中小企業勤労者永年勤続表彰式


2022年11月22日火曜日

飯田三郎資料展示室 総合文化会館へ  11/26から移転リニューアルオープン!

2022年11月22日

根室市は「飯田三郎資料展示室」を図書館から総合文化会館に移転、リニューアルオープンしました。
11月26日に開催されるオープンセレモニーに先立って、内覧会が開催されました。

根室市出身の作曲家「飯田三郎資料展示室」はこれまで図書館の2階に設置されていましたが、人目に付きにくい場所であり、飯田氏の功績を広く伝えるためにも文化の発信拠点である総合文化会館に設置するべきと、本田俊治議員(市民クラブ)は市議会で繰り返し訴えていました。
そうした論議を経て市は今年度の当初予算に約1106万円を計上し、文化会館内の旧喫茶店跡へ移転する工事等に着手。
飯田三郎生誕110周年記念事業として11月26日に記念音楽会を開催し、それと合わせて新たな資料展示室のオープンセレモニーが同日10時から行われます。

新たな展示室内の壁や天井、イスなどは黒と赤を基調とした色合に統一され、狭いながらも落ち着いた雰囲気です。飯田氏の功績をたたえるパネルや当時のレコード盤、また飯田氏が使用していたカメラや指揮棒、ピアノ等も展示されていました。
新たに設置された大型モニターでは当時の映像を放映しているほか、楽曲を試聴できるコーナーも機材やコンテンツが更新されています。

入館料は無料。開館時間は午前9時~午後7時まで。ただしイベント等がある場合はそれに合わせて開館時間を延長することもあるそうです。定休日は総合文化会館と同じく毎月第1月曜日となっています。





2022年11月8日火曜日

2022年 根室市議会 10月定例月議会 意見書案など

2022年11月8日

根室市議会10月定例月議会を開催し、根室市の各事業会計・特別会計の2021年度の剰余金の処分および決算について全会一致または賛成多数で可決されました
11月3日 根室市文化賞・文化奨励賞贈呈式

この他、10月定例月議会で審議された「意見書案」については、
『国土強靭化に資する道路の整備等に関する意見書』が全会一致で可決されました。
また『道教委「これからの学校づくりに関する指針」を抜本的に見直し全ての子どもにゆたかな学びを保障する高校教育を求める意見書』と、日本共産党根室市議団が提出した『世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の霊感商法などによる被害者を救済するとともに、政治との癒着を究明することを求める意見書』が賛成多数で可決されました。
なお、この他に日本共産党市議団が提出した『急激な物価高騰からくらしと営業を守る緊急の経済対策を求める意見書』『高齢者の医療費窓口負担の2割化を中止し、「原則1割」に戻すことを求める意見書』『政府の「難民」認定を国際水準まで高め、支援強化を求める意見書』『防衛費を対GDP2%以上に大幅増額することに反対する意見書』については、残念ながら反対多数のため議会運営委員会で取り下げになりました


2022年11月5日土曜日

花咲港地区で「地震・津波防災訓練」が行われました

2022年11月5日

根室市の花咲港地区で「根室市地震・津波防災訓練」が実施されました。
内閣府・北海道・根室市の主催で根室警察署など各関係機関も関わり、花咲港地区の自主防災組織など地域住民の方々が約50名ほど参加されました。
花咲港では平成24年から避難訓練を続けているそうですが、今年は11月5日の「津波防災の日」「世界津波の日」に合わせて津波避難訓練が行われました。
ちなみに筆者は部外者ですが、須崎和樹議員(会派 紬)から「地域でこんな取り組みがあるよ」というお話を伺って、こっそりと見学させていただきました。

9時30分、発災合図のサイレンが鳴ると住民の方々は各自その場で身の安全を守る行動をとります。
その後、住民の皆さんは避難所の花咲港小学校まで歩いて向かいます。
参加された方は「下の第二町会からだけど、ここまで9分で着いたよ~」「あら、あんた足速いね」と楽しそうに感想を話し合っていました。
会場の花咲港小学校では、避難所設営訓練として避難者の受付から、ダンボールベッドの組み立てが行われました。ダンボールベッドは組み立てが難しいタイプだったようで、「これどうなってるんだ?」と頭をひねりながら、協力して作業していました。



興味深かったのは民間企業が開発したスマホアプリで津波の避難状況をリアルタイムで把握して、データ解析をするシステムの実証実験が同時に行われた点です。
アプリ登録した住民の位置情報が、花咲港小学校の体育館に設置された大型モニターに刻々と表示されます。
それにより人々が今どのルートを通って避難しているのか。どこの道路が渋滞しているのか。また避難所以外に人が集積しているような地点があるのか。その場から一目で状況を確認することが出来ます。
システム開発した企業の方によると、避難訓練として実験を行った自治体は根室市が初めてとのことです。今回の実験でアプリ登録に参加した住民はあまり多くなかったようですが、今後さらに開発が進めば、効果的なツールとなることが期待されます。
このほか大学教授の方々が防災に関する講演をされました。
その中で札幌市職員の早川直喜氏は、防災に関係した地域づくりや地区防災計画の策定の重要性について、自身の経験談を交えながらお話されていました。

最後に炊き出し訓練として、地域の方々が朝早くから準備した秋味汁を大変おいしく頂きました。

あらためて自分たちの住んでいる地域では何をしていくべきを考える貴重な体験になりました。ありがとうございました。