2021年9月7日
根室市は「市総合防災訓練」に合わせて福祉避難所を開設する訓練を実施しました。
根室市では初めての試みとなり、実際に福祉避難所としての設営等を行うことで、あらためて様々な課題も見えてきたとのことでした。
今回、福祉避難所の開設訓練を実施したのは「福祉交流館」(旧昭和児童館)です。
市担当課によると、今回の訓練には市職員の他、福祉交流館で活動している地域活支援センターの利用者さんとスタッフさん等が参加し、また地域の方々も見学に訪れました。
敷地内に昨年設置された防災倉庫から資機材を施設に運び入れ、感染防止のためのパーティションの設置や仕切りテント、簡易ベッドや段ボールベッド等の避難所を設営するための訓練を実施しました。
パーテーションを設置すると12人分のベッドを配置できたそうです。
今後も避難訓練の継続と内容のさらなる充実を期待します
災害時に何らかの支援を必要とする方の受け入れ先として、根室市では民間の介護施設など含めて、福祉避難所の指定を進めていますが、これまで実際の災害時に運用されたケースはありません。
福祉避難所の運営マニュアルの整備や避難訓練の実施などが課題と思っていました。
今回、市として初めて福祉避難所の訓練が実施されたことは画期的な取り組みだと思います。
市担当課によると実際に訓練を実施したことで、「当初準備していた簡易ベッドが使いづらく、段ボールベッドを増やすこと」や、「施設の出入口のスロープに手すりが無いため新たに設置が必要」など、書面上では分からない様々な課題が浮き彫りになったそうです。
また「こうした避難訓練は毎年、実施していきたい」との抱負も述べていました。
今後について、災害時要支援者を実際に移送する手順や、避難者を具体的に想定した資機材の準備、また他の民間施設の福祉避難所と連携した運営など、さらなる充実が図られることを期待しています。
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