2020年12月3日木曜日

風連湖・春国岱の「ハマナス群落再生プロジェクト」に参加しました

2020年12月3日

根室ワイズユースの会が実施している「ハマナス群落再生プロジェクト」に参加しました
エゾシカの食害から風連湖・春国岱のハマナス群落を保護するため、根室ワイズユースの会と根室市春国岱現勢野鳥公園ネイチャーセンター、そして根室市歴史と自然の資料館の方々が活動を続けていることは、これまでも講演などで聞いていましたが、その現場を今回はじめて見させていただきました

20m?四方の区画を、全5区画。打ち付けた2㍍くらいの単管に、シカよけのための金属製の網(防御柵?)が貼られています
柵は太い針金のような素材のネットですが、毎年の雪や、またシカが柵の中のハマナスを食べようとして網を強引に押すなどしたそうで、ところどころ伸びきっています
2014年の秋に設置してから6年間、毎年、傷んだ個所の整備を続けているそうです

歴史と自然の資料館の外山学芸員さんのお話では、かつてこの春国岱の第一砂丘では2㎞にわたって、ハマナスの群落があったそうです
柵を建設した当時の様子は存じませんが、設置から6年が経過した今、柵で囲った中にしかハマナスが育っていない様子をみれば、エゾシカによる食害の影響がとても大きいことが理解できます
「根本的にはエゾシカの問題を何とかしないと解決にはならない」と学芸員さんは言います

どういう理屈なのか、狩猟が禁止されているエリアに、ちゃんとエゾシカは逃げ込むそうです
結果として、自然保護の区域になっている春国岱には、シカの密度が高くなります
エゾシカの個体管理には長い間、多くの方々が頭を悩ませていますが、未だその解決策は見つけられていません





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