2018年11月6日
根室市議会総務常任委員会(壺田委員長)は、珸瑤瑁自主防災組織連合会(約140世帯)が主催する合同の津波避難訓練の様子を見学しました
同時に根室高校の防災棟、また友知や浜松地区の急傾斜地など課題となっている個所の視察を行いました
今回は珸瑤瑁第一町会から第四町会までが合同で実施する避難訓練は初めての試みとのことです。朝9時の防災行政無線のサイレンを合図に、津波を避けるために一斉に高台となっている2か所の避難場所をめざして車で避難を開始します
その訓練の様子を見学するため総務常任委員会の各委員は避難場所の一つに集合しました
避難場所は根室市が設置した青い大きな「防災コンテナ」がおかれている広場です。
この場所は草が伸びており「ちゃんと車が入れるのか?」という住民の方からの意見も事前にあったそうです
(実は年2回ほど市が草刈りしていますが、再び伸びてきたので、この日は事前に市の方で草刈りした、とのことでした)
日常的にだれが、どのように管理していくのか、という点で今後の検討課題かもしれません
朝9時に防災無線のサイレンが…、あれ、鳴らない?
4分ほど遅れて避難訓練開始の合図のサイレンが鳴り響きます
程なくしてぞくぞくと避難する方の車が避難場所に集まってきます
今回見学した側の避難場所には、約50台ほどの車が集合しました。
この場所はもっと多くの車が停められるとは思いますが、その後の防災講座で市の担当者の説明では、災害時には車を停める際に「奥から順番に停める」等の一定のルールを事前に確認しておくことが重要と指摘していました。
防災コンテナは市内の各避難場所に計7基設置されています(今年中にもう一基を追加)。小型の発電機、投光器、アルミブランケット、カイロなどが備蓄されています。
実は私たちもそうですが、多くの地域住民の方もはじめてコンテナの中身を見ました。「アレ? これだけしかないの。大丈夫?」というのがみなさんの正直な感想だったように思います。
避難場所という性質上、海沿いの道が遮断された場合には丸1日程度をこの場所で(主に車の中で)過ごすことも想定していると思います。
水や食料など必要な非常用持出品は自分で準備することが原則とはいえ、その時にそれらを持って避難できる人ばかりではないでしょう(そもそも災害発生時に家にいるとは限らない!)。「車の中にあらかじめ防災グッズを準備しておくことも重要」と市担当者は説明します。
いずれにしても、今後どのような備蓄が必要とされるのか、市と地域で話し合いながら検討していくとしています。
今回の避難訓練では2か所の避難場所にあわせて76世帯ほどが参加していたとされています。
シミュレーションによる津波第一波到達予測は約24分。今回の避難訓練でサイレンから避難場所まで皆さんが避難完了した時間はそれぞれ約15分と約18分とのことでした。はじめてとしては良い成績だったのではないでしょうか。
半島の道路沿いはかなりの部分が浸水域となっており、避難している最中に津波におそわれる危険性もあります。
また、とても歩いて避難できるような距離ではないため車の移動になりますが、災害時に今回のようにスムーズな避難ができるのかどうか。実際には車がどのように渋滞するのか、電柱などの倒壊で避難場所までの道路が通行止めになったらどうするのか、まだ課題はたくさんあると思います。
これからもこのような避難訓練を繰り返しながら、その経験をもとに、今後市行政として地域とともにどのような防災・減災対策をすすめていくのか、しっかりと考えていく必要があることを、我々としても認識を新たにする機会になりました。
この後、会場場所を珸瑤瑁小学校に移して、市の担当者が防災講座と消防による初期消火訓練を実施しました
根室高校の防災棟を見学しました
3年前に建設されたそうです。発電機を装備しており、停電時もトイレやシャワーがしようできるため避難所に避難された方が使用できるようになっているそうです
今回のブラックアウトの時も、トイレが問題なく使用できたそうです
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