2018年2月6日火曜日

就学援助の入学準備金 入学前支給が開始

 経済的に就学が困難な児童・生徒の家庭に支給されていた「就学援助」のうち「新入学学用品費」は、これまで入学した後に支給されていました。
 しかし学生服など様々な入学に必要な経費は入学する前に必要であり、入学準備金(新入学学用品費)を、前倒して実施する自治体が増えてきました。
 根室市でも、2018年度に入学する予定のお子さんから、申請により2月20日に支給できるように制度が見直され、現在その手続きが進められています。
 この問題では共産党だけでなく、市議会の他会派からも強く要望が出されてきました。
市教育委員会としても積極的に受け止め、対応したものと思います。
より使いやすい制度にしていけるよう、今後も様々な検討を進めていただきたいと思います。

生活保護基準の削減は 就学援助にも大きな影響が
政府は社会保障抑制のために、来年度の生活保護の見直しを表明しています。
根室市は生活保護基準額の1.5倍までの年収が就学援助の準要保護の対象としていますが、仮に対象となる子育て世帯の保護基準が引き下げられた場合、連動して就学援助の対象から外れる家庭が出てくる恐れがあります。
この問題については、根室市教育委員会としても独自の対策を行う必要があると考えます。
子どもの貧困が大きな問題として認識されるようになってきました。
根室市では昨年、子どもの貧困に関する生活実態調査を行いました。
実態の中で明らかにされた実態は、まだ一部分かもしれませんが、それでもやはり深刻な状況が伺えます。
そうしたなか、この就学援助が果たす役割は今後ともますます重要なものとなります。
貧困と格差を広げる国の政策に対し、市民の世論と運動を広げながら、子どもたちのくらしと教育機会をまもる制度としてしっかりと充実させていく必要があります。

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