2014年12月27日土曜日

2014年 根室市議会 12月緊急議会

2014年12月27日

根室市議会は12月緊急議会を開催しました
12月16日~18日にかけての急速に発達した低気圧の被害に対して、
年内に緊急に対応すべき経費を補正予算21,480千円が審議、可決されました
また根室港の水産上屋のシャッター破損の修繕は、今回の緊急議会では間に合わなかったため、
5,383千円が専決処分されています

会議冒頭、長谷川市長の行政報告によると、
今回の災害の被害総額はまだとりまとめの最中と前置きしながらも、
これまでの積み重ねによる現時点の推計では、20億円を超える被害が推計されるそうです。
今回の補正予算はあくまでも年内に対応するための緊急的な措置であり、
年明け以降も、必要に応じて追加の補正予算措置が出てくるものと考えられます

今回の補正予算の主な内容は、
  • 災害見舞金 8,000千円 → 根室市災害見舞金支給条例に基づき被害区分や世帯構成に応じて今回は1世帯1万円~5万円の支給。被災地域を市の職員さんが1件1件訪問して対象を把握し、現時点で65件が確定しているそうです(今予算は予備分含めて80件分を計上)。年内の交付支給に間に合うように対応していくそうです。
  • 中小企業振興施設補助金 4,392千円 → 緑町の広小路街路灯の配電盤など修繕、緑町振興組合事務所の備品
  • 商工業者高潮災害救済一時金 8,000千円 → 今回の高潮災害に限定した新しく策定した要綱に基づく支給。1事業者につき一律10万円の支給。災害見舞金と同じく市の職員さんが訪問して対象を把握し、現時点で53件が確定しているそうです(今予算は予備分含めて80件分を計上)。年内の交付支給に間に合うように対応していくそうです。
  • 市営住宅維持管理経費 1,800千円 → 住宅被災のため一時避難的に市営住宅に入居されている方は現在3世帯ですが、その後の対応も含めて、新たに市営住宅3戸分を修繕するそうです。
  • 道路橋りょう災害復旧事業経費 2,288千円 → 西浜町のハッタリ橋付近や穂香の国道と道道の合流地点付近、温根元の道路など通行に支障があり、緊急を要する修繕対応。
  • 公立学校施設災害復旧事業経費 2,000千円 → 冬休み中に緊急的に行う小中学校の修繕と現在入居している教員住宅の修繕。
など、となっています

今後の課題として、今回の災害が「災害救助法」の適応になるかどうかという点があるそうです
災害救助法の適用基準は例えば、
害救助法による救助は、災害により市町村の人口に応じた一定数以上の住家の滅失がある場合等(例 人口5,000人未満 住家全壊30世帯以上)に行う」 などとなっています
今回の根室市の場合は局所的な災害で被災地域が限定されていることもあり、
災害救助法の適用となるかどうかは、現時点では不明です
適用にならなければ今後の国等の支援内容にも影響が出てくることが懸念されるため、
市側はこれらのハードルをクリアできるよう対応を進めていきたいとしています

2014年12月24日水曜日

2014年 根室市議会 12月定例月議会 閉会

2014年12月19日(金)

本会議が開催され、平成26年根室市議会12月定例月議会が終了しました

12月18日に開催された各常任委員会と12月19日に開催された予算審査特別委員会の報告がされ、全会一致もしくは採決により賛成多数で議決されました

各常任委員会で審議された条例などの議件は以下の通りです
  • 根室市平和記念碑建立基金条例 → 来年2015年は戦後70周年にあたり根室市平和記念碑」が建立される予定となっています。その建立資金に充て市民等からの寄付金を預かるための基金が設置されます。
  • 根室市市民交通傷害共済条例の一部を改正する条例 → 市民交通傷害共済基金の残額を有効に活用するため、共済見舞金額の基準を引き上げられます(1等級100万円→120万円に増額。その他の等級は1.5倍に増額)。また基金は子どもや高齢者などに対する交通安全対策事業(交通安全教室の充実など)にも活用されるようになります。
  • 根室市立学校条例の一部を改正する条例 → 2015年4月から昆布森小学校が閉校され、児童が落石小学校に通う形になります。また老朽化が進む厚床小学校は厚床中学校の敷地内に移転改築され新たに開校します。現在、そのための工事が行われており厚床小学校は来年3月完成予定だそうです。また落石小学校についてもトイレやグラウンドの整備工事が実施されています。
  • 根室市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例 → 国の子ども子育て新制度に関する法制度改正により、放課後児童クラブ(根室市では留守家庭児童会・登録児童会という名称)が新規に事業を実施する時の認可が市町村の仕事になりました。認可するための施設基準・運営基準などを定める条例です。ほぼ国が示す基準通りの内容となっており、例えば占用区画の面積が児童一人につき1.65㎡というは、現在市で実施している留守家庭児童会の施設基準よりも低い水準です。こうした点について問題を指摘して日本共産党根室市議団は条例案に反対しました(議案は賛成多数で可決しています)
  • 根室市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例 → 子ども子育て新制度に関する法制度改正で、特定教育・保育施設(これまでの保育所や幼稚園、認定こども園のこと)が認可施設・事業所(認可自体は都道府県が実施)から申請された時の「確認」が新たに市町村の仕事になります。その利用定員や運営基準を定めるための条例です。とても複雑でわかりにくい制度です。ちなみに2014年12月定例月議会の時点で、この「確認制度」に該当する施設は市内にはないそうです。市内3か所の私立幼稚園はすべて新制度に移行せず、私学助成による運営を継続する意向ということでした。またその他の認可外事業者についても新制度に適用する予定は、今のところ特に無いそうです。
  • 根室市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 → 子ども子育て新制度に関する法制度改正で、家庭的保育などの地域型保育事業の申請に対する「認可」事業は新たに市町村の業務になります。現時点で根室市で該当する予定の施設・事業はありません。国が示す基準通りの内容となっていますが、例えば小規模保育事業A型およびB型とC型では、定員が違うだけで、職員体制の基準は、A型は保育士、B型は半数以上が保育士、C型は家庭的保育者とバラバラの基準になっています。子ども達にとってよりよい保育環境の充実、安全性の観点から有資格者による事業実施が必要と考えます。こうした問題点を指摘して日本共産党根室市議団は条例案に反対しました(議案は賛成多数で可決しています)
  • 根室市保育の実施に関する条例の一部を改正する条例 → 子ども子育て支援新制度によって、保育の実施対象の基準が求職活動や進学、虐待、育児休業などにも拡大されました。
  • 子ども子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律による児童福祉法の改正に伴う関係条例の整理に関する条例 → 法改正に伴う条例の文言修正です。
  • 根室市健康保険条例の一部を改正する条例 → 国の健康保険制度の改正によるものです。重度脳性麻痺の補償を目的とした産科医療補償制度の余剰金が大きくなったため、掛金(最終的に保険者が負担)が30,000円→16,000円に減額になりました。ただし出産費用が平均的に増加していることから、出産一時金の支給額が390,000円→404,000円に増額になっています。したがって最終的にトータルで本人が受け取る出産一時金は420,000円のまま変わりありません。
  • 根室市中小企業振興基本条例 → 中小企業振興基本条例は、地域において産業と雇用の中心的な役割を担う中小企業に関する施策を推進していくための重要な条例として各地で制定されてきています。根室市では2年以上の期間をかけて条例制定にむけた検討会の中で協議をすすめてきました。市議会としても担当の産業経済常任委員会で十分な時間をかけて条例を審議していくために、今回の12月定例月議会では議決せず、来年2015年2月27日までの期限付き審査継続となりました。
  • 根室市漁港整備事業分担金条例の一部を改正する条例 → 落石漁港と昆布盛漁港が合併になったため、条例改正がおこなわれました
  • 根室市道路占用料徴収条例の一部を改正する条例 → 道路法第39条2項の規定にもとづく「道路法施行令別表」が改正されました。地価下落などより実勢にあわせた形の単価改定とするため国ではこれまで3段階(甲乙丙)の分類を5段階に改定し、根室はこれまでの乙地から最低の第5級地に分類されました。根室市では道路占用料の収入が約688万円ほどありましたが、今回の改定で337万円と半減するそうです。利用事業者の大部分はNTTと北電の関連です。こうした一部の企業のみが大きな恩恵をうけるような制度改正について問題を指摘し、日本共産党根室市議団は条例案に反対しました(議案は賛成多数で可決しています)
補正予算は、全会一致で可決しています。一般会計の主なものは以下の通りです。
  • デジタルテレビ中継局整備推進経費 33,623千円 + 難視聴対策として花咲中継局整備18,722千円 → 2015年12月開局予定のテレビ北海道(TVh)のサテライト局の整備工事の地元(根室)負担分です。
  • ぬくもり灯油給付事業経費 10,263千円 → 灯油高騰に対する緊急の助成制度です。昨年に引き続き実施です。非課税世帯が対象ですが、今年度はそのうち高齢者夫婦世帯のうち、どちらか一方が75歳以上の場合も街頭になるよう対象が拡充されています。来年1月30日までの受付期間です。
  • 多面的機能支払交付金交付事業経費 4,749千円
  • 幼稚園就園奨励経費 9,048千円 → 国の制度改正による単価増と対象者の増
市立根室病院事業会計の補正予算については、
  • 病院事業収益 +97,581千円
  • 病院事業費用 +96,725千円 → 内科・整形外科・眼科をはじめとして患者数と収益は伸びています。先生方をはじめとした病院スタッフ皆さんの努力の結果と思います。一方で材料費はともかくとして、人件費や旅費交通費などが当初予算より大きく膨らんできている状況があります。決算見込みに立った補正予算ですが、残りの1/4期で予定通りの患者数・収益を確保できるか注目されます。
また12月定例月議会で採択された意見書は以下のとおりです(表題のみ)
  • 40人学級再開検討に反対する意見書
  • 必要な介護サービスを受けられるよう求める意見書
  • 安全・安心の医療・介護の実現、医療・介護従事者の大幅増員と処遇改善を求める意見書
  • 原発再稼働の中止を求める意見書

2014年12月21日日曜日

2014年 根室市議会 12月定例月議会 一般質問

2014年12月16日に根室市議会12月定例月議会で行われた
橋本の一般質問の内容を一部抜粋・要約してご報告いたします

1.2015年度以降の介護保険について

(1)新しい総合事業に対する今後の市の取り組みについて 
 
(橋本 質問)
 今回の制度改正では、要支援1・2の方への予防給付のうち訪問介護と通所介護について、
 現在の保険給付から市町村が実施する地域支援事業の移行し、多様化するとされている。
 市として事業の実施にあたって現在どのような課題があると想定しているのか?
 また、配食や見守りといった生活支援サービス事業についても、
 地域ニーズを踏まえた中で既存の事業以外にもさらに拡充させていくことが必要であり、
 新しい総合支援への対応について、今後のスケジュール等どのように実施していくのか?

(市長 答弁)
 全国的な課題としては、自治体間の財政力や介護資源の違い等によりサービス内容の地域間格差が危惧されている。
 当市においても、必要な財源確保とあわせ、サービスの提供体制の構築が課題。

 新しい総合事業の実施は、一定の猶予期間が設けられており、
 利用者のニーズを踏まえた介護予防・生活支援サービスの検討を行い、
 関係事業者や団体等と十分協議を重ねるとともに、必要な人材育成をはじめ、
 住民参加による取り組みなど、サービスの提供体制の整備に努め、事業の推進を図る。

 当市においても高齢化が急速に進行する中で介護予防・生活支援サービスの充実は喫緊の課題。
 その円滑な実施と地域間格差の解消に必要な財政支援等の充実について、
 全国市長会を通じ国に対し要請していく。

(橋本 再質問)
 新しい総合事業の移行にあたって、事業運営委員会による議論は当然重要だが、
 それにとどまらず広く関係団体・介護事業者や現行の要支援者・家族の意見をくみ取り、
 また市としての検討状況も十分に情報提供しながら進めていくことが必要と考える。
 市長の答弁でも「関係事業者や団体等と十分に協議を重ねる」としているが、ではそれをどのように進めていくのか、という点。
 たとえば苫小牧東包括支援センターの取り組み。新総合事業とは直接関係ないが、孤独死など地域課題に対して介護関係団体以外にも、町内会、民生委員や新聞販売店や郵便局など広範な関係者があつまり懇談会という形でネットワークを形成している。
 「お互いに距離を密接な関係をつくっていくなかで、自分たちの地域は自分たちで作っていかなければならない。」
 「住民は何を望んでいるのか、何ができて、何が不足しているのか考え支援していく必要がある」、というそこの担当の方の言葉。
 こうした観点に習って、今後の取り組みを進めていく必要があるのではないか。

(市民福祉部長 答弁)
 高齢化が急速に進行する中で、介護予防・生活支援サービスの充実は喫緊の課題。
 利用者のニーズ把握に努め、地域包括ケアシステムの構築もあわせ、関係事業者や団体、地域の方々と十分に協議を進め、サービスの内容や提供体制について構築する必要がある。

 地域の課題について的確に把握するとともに、
 介護保険の枠組みのみならず、高齢者福祉や健康増進の観点などもあわせた様々な視点に立った幅広い取り組みで検討を進めていきたい。

(橋本 再質問)
 根室市として「新しい総合事業」に取り組むにための基本的な考え方をどのようにするのか、ということを大きな目標としてまず定める必要があるのではないか。
 つまり、まず「介護予防の訪問・通所ともに現行のサービス内容・体制・基準・単価(と利用料)で実施することを基本とする」という点。
 これは厚労省が否定的に見ているような、地域が何も考えずにただ単に現行のサービスを継続するという意味ではなく、
 制度改正上の課題から見ても、そうすることが住民生活を支える上での必要な前提になると考えている。
 その上で、前段述べたような枠組みから拾い上げた、
 「(現行の訪問・通所サービスの枠組みだけではシステム上実施できない)地域のニーズに応えるための柔軟なサービス、新たな事業をつくり、そのネットワークを広げていく」、
 ということを大きな目標として立てる。
 これからの施行猶予期間の2年間の中で、どのようにこれらを計画的にすすめていくことが出来るのか問われているのではないか。

(市民福祉部長 答弁)
 新しい総合事業を進めるにあたって、予防事業の訪問介護と通所介護も含めて、
 高齢者が日常生活を送る上で必要なサービスの内容について整理し、柔軟な提供体制を構築する必要がある。
 そのためには関係事業者や団体や地域住民など様々な方々との連携が不可欠。

 関係事業者等とも十分な協議を重ねながら、当市の新しい総合事業を構築していく。
 また移行に伴い、従来できなかったことも組み込むなど高齢者の日常生活に溶け込んでいける事業について検討する。

(橋本 質問)
 新しい総合事業の中で、
 一般介護予防事業における「地域リハビリテーション活動事業」というのが新たに導入され、
 地域においてリハビリテーション専門職等を活かした自立支援に資する取組の充実が求められている。
 リハビリの専門職の関わりによって高齢者の「心身機能」「活動機能」「参加機能」の向上を図り介護予防を強化する、とされている。
 重要な事業ではあるが、専門職をどのように確保していくのかという点で地域として課題がある。
 この点についてどのように対応していくのか?

(市長 答弁)
 地域における介護予防の取り組みを強化するため、リハビリテーション専門職等による、
 住民主体の介護予防活動や介護職員等への技術的支援、
 地域ケア会議やサービス担当者会議におけるケアマネジメント支援など、
 専門職の介護予防事業への関与を促進することを目的として、
 地域リハビリテーション活動支援事業が新しい総合事業に位置付けられた

 介護予防事業の推進にあたって専門職による支援は大変重要だが、当市は人材が十分ではなくその確保が大きな課題。

 サービス事業者や医療機関等との連携をはじめ、広域的な人的資源の活用も含めた検討を行い、
 高齢者の自立支援に資する取り組みの構築を図っていきたい。

(橋本 意見のみ)
 たとえば本庁でリハ職を雇用したり外部機関に委託実施する、というのでなければ、
 この地域リハビリテーション活動事業は、最終的に地域包括ケアの中で市立根室病院がどのような役割を果たすのか、という課題にもつながる。
 つまり、地域包括ケアの中心はやはり市立根室病院であるという位置づけを明確化させ、
 その中で介護施設・在宅との連携を構築していくことになる。
 その地域包括ケアの中で役割機能の一つとしての地域リハを、
 今後の市立根室病院の運営上どのように位置づけるのか、という課題でもあり、
 またその構想に見合った将来的な人員配置が必要。
 「地域リハビリテーション活動事業」は、そうした大きな枠組みがあって、はじめてこの根室市で実施可能になる事業ではないか、と考えている。

(2)介護保険料の上昇を抑える市としての対策について

(橋本 質問)
 介護報酬の改定率が判明していない段階だが、第6期において道内の市町村はおおむね平均20%~30%アップになるという話もあり、
 また例えば実際に先般公表された札幌市の試算では、
 準備基金約14億円を全額つぎ込んでなお、第1号保険料基準月額は13.8%アップの5300円程度になると報じられた。
 根室市はまだ今後の保険料がどうなるのか公表されておらず、現在も試算中であるが、
 この間の高齢者人口の増加や市内のサービス整備状況を考えると、おそらく厳しいものになると推測される。
 また厚生労働省の資料では、2025年時点の将来見通しで全国の基準月額が8200円程度にまで引きあがることが予測されている。
 市町村の取り組みとしてどのような対策をとることが出来るのか、大いに議論をする必要がある。
 来期以降の介護保険料をどのように想定しているか、そして保険料の引き上げを抑制するための対策をどのように考えているのか?

(市長 答弁)
 当市の介護保険料は、平成12年度の制度開始以来、全道平均を大きく下回り、道内の都市の中でも下位。
 しかし高齢化の急速な進行に伴い、要介護認定者が増加していること、
 またこれまで入所施設の増床など介護サービスの充実を図ってきたことなどから、
 今後、介護給付費は増加するものと想定している。

 平成27年度から平成29年度の次期の介護保険料は、基礎となる3年間の必要な介護サービス量について、
 現在策定作業中の第六期介護保険事業計画で推計を進めている。
 今後その結果を踏まえ介護保険事業運営基金」の活用などの検討を行い、根室市介護保険事業運営委員会の諮問を経て決定していきたい。

 介護保険料の負担の抑制は、介護予防や重度化防止などの取り組みが何よりも重要であり、更なる健康増進や介護予防事業の推進に努める。
 また介護保険財政の健全な運営も含め、介護給付に対する国費の負担割合を引き上げるよう全国市長会を通じて国に対し要請していきたい。

(橋本 再質問)
 2013年度末の介護保険事業運営基金の残高が220百万円。4期計画末の2011年度末残が232百万円なので、
 道の財政安定化基金の取り崩し返還や、入所施設増床分の開始が遅れたという要因があるにせよ、
 給付費自体は計画策定の当初見込みより伸びていないのではないか。
 給付見込みを過大に算定しやすいシステムなのかもしれないが、そうした点も配慮し第6期の保険料は慎重に検討していただきたい。

 しかし、サービス給付増は今後も増加し続け、
 あわせて第6期計画時点より第1号保険料の負担割合が22%に引き上げられること等を考えると大変に厳しい状況にある。
 全道平均から見て(根室の介護保険料が)低廉だと言うが、根本的に私も含めて、みな感覚がマヒしてきているのではないか。
 第5期の全国平均が4,972円、全道平均が4,631円は、第1期保険料との比較で国が1.7倍、道は1.5倍になっている。
 厚労省の推計では2025年には現在よりさらに1.6倍にまで引きあがる。
 年金が制度上引き下がり続ける中、高齢者の負担できない高額な保険料となっていないのか、十分な対応をしていく必要がある。

 公費:保険料=5:5の財政的な枠組みが限界にきているもので、根本的には答弁にあったように国費の負担割合を引き上げていかなければならないし、自治体としてしっかりと厳しい声を届けていかなければいけないと考える。
 今回の法改定で低所得者への保険料軽減対策として、一部だが別枠の公費負担がなされたことはその証左といえる。
 また今後の保険料試算と決定の過程において、市独自の単独減免制度の拡充や、市の一般財源投入の是非についてもあわせて議論と検討を求める。

(市長 答弁)
 次期の介護保険料につきましては、その基礎となる、必要な介護サービス量について推計中であり、その結果を踏まえ決定したい。

 また、介護保険料の負担の抑制に対する、市の一般財源の投入は、
 介護保険制度は、国の社会保障制度として実施しているものと認識しており、
 介護保険料の負担抑制には、国として、介護給付に対する国費の負担割合を引き上げることが基本であると考えている。全国市長会を通じて国に対し要請していきたい。


2014年12月20日土曜日

12月16日からの低気圧被害

 2014年12月20日
 
16日から18日にかけて北海道、特に道東を襲った急速に発達した低気圧
瞬間最大風速39.9㍍という暴風も大変なものですが、
さらに海岸付近では、高潮が岸壁を乗り越え酷いところでは、
大人の胸ぐらいまで浸水したようです
 
その被害の全体像は、まだ判明していませんが
日本共産党の畠山和也さん(党同政策委員長)、森つねとさん(党道国政相談室長)らが、
本日の朝10時過ぎに根室を訪れ、
特に高潮被害の大きい緑町商店街の店舗を視察し、お店の方々から状況や意見を伺いました
商店街の各店舗の方々は高齢化が進む中で、今回の被害をうけ、
このまま元気が無くなって、商売を辞める店が出てくるのが心配とお話しされておられました
 
特に年末を乗り切っていくため、当面の災害からの復帰を図り、生活の糧を得るための
緊急融資の必要性を訴えておられました
また、これまでは管理者である根室市に莫大な財政負担が発生することから進展してこなかった
根室港区の南地区の整備促進についても意見が出されていました
 
午後からは根室市役所に伺って、
長谷川市長さん、石垣副市長さんをはじめ市職員の皆さんから
詳細な被害状況の報告と国への支援を求める意見をいただきました
 
お忙しい中ご協力いただいたみなさん、まことにありがとうございました
 
 

2014年12月17日水曜日

台風並みの大荒れです

昨日からの大嵐で、
雪はそうでもないのですが
根室市内の海岸付近では
暴風や高潮のため避難勧告がだされています
写真は市内の道路ですが数十センチは冠水しています
大きな被害なく嵐が過ぎていただければ良いのですが

今日は根室市議会12月定例月議会の
本会議一般質問2日目が行われる予定でしたが、
この嵐のため避難所等も開設されており
行政も災害対応に集中する必要があるために、本日は中止になりました
明日に日程を詰め、
一般質問と各常任委員会審議が行われる予定です

2014年12月10日水曜日

2014年 根室市議会 12月定例月議会 一般質問の項目

2014年12月定例月議会で通告した
日本共産党根室市議団の一般質問の項目は次の通りです

2014年12月16日(火) 

鈴木 一彦 (発言順位-4番目)

1. 2015年度予算について

2. 防災・減災対策について

3. 旧校舎の利活用について

4. 教育にかかわる諸問題

(1) 「子どもの権利条例」について

(2) 学力問題について

(3) 少人数学級について

橋本 竜一 (発言順位-5番目)

1. 2015年度以降の介護保険について

(1) 新しい総合事業に対する今後の市の取り組みについて

(2) 介護保険料の上昇を抑える市としての対策について

2014年12月17日(水)

神 忠志 (発言順位-6番目 17日の一番はじめになります)

1. 地域経済の諸課題について

(1) 漁業振興対策と沿岸漁業振興の方向性について

(2) 中小企業振興基本条例における「小規模企業振興基本法」上の位置づけについて

2. 「総合計画案」における地域コミュニティの位置づけとそのあり方について

2014年 根室市議会 12月定例月議会 議会日程

根室市議会の2014年10月定例月議会の日程は、以下の予定になっています(敬称略)
 
12月16日(火) 
 本会議 午前10時~
  一般質問 5人 (五十嵐、久保田、本田、鈴木、橋本)
 
12月17日(水) 
 本会議 午前10時~
  一般質問 4人 (神、佐藤、永洞、工藤)
  提出議案説明など
 
12月18日(木) 
 常任委員会
  総務常任委員会 午前10時~
  文教厚生常任委員会 午前10時~
 
  産業経済常任委員会 午後1時~
 
12月19日(金) 
 予算審査特別委員会 午前10時~
 本会議 午後4時30分~
  各議案の採決、意見書