2025年12月10日
12月16日から開催される根室市議会12月定例月議会に規制強化を図るための「根室市再生可能エネルギー発電施設の設置に関する条例」が提案される予定です。
それに先立ち市が条例の素案段階で市民の意見を聞くパブリックコメントを行ったところ、過去最高となる95件(12名)もの意見が寄せられました。
市内に大規模メガソーラーの計画が立て続けに発表される中で異例の市民の関心の高さが伺えます。
どんな条例案なのか?
根室市はこれまで風力発電と太陽光発電施設の建設に対して事業者側に自主的に遵守を求める「指導要領」を運用してきました。
市側の説明によると地方自治体が制定する条例は法的拘束力があり、これまでの指導要領と大きく異なるとしています。
条例は市の意思表示として「抑制区域」と「禁止区域」を明示。
また10kW以上の発電所を建設する事業者に対して全て市へ事業計画を届け出することを義務付けています。
合わせてこれまでの指導要領には無かった保守点検や維持管理の計画、災害時の対応計画、撤去・処分の計画を求めています。
このほか事業者に対して必要あるときは指導・助言、さらに勧告する措置が示され、罰則はありませんが、勧告に従わない場合は「公表」するとしています。
重要施策に市民意見を反映させるパブリックコメントが活きた
市民から寄せられた意見の中には、「全ての太陽光発電に反対する」、「全ての国民の意見を聞け」等の過激な内容や専門技術的な難しい意見もありましたが、95件もの意見が出されたことは異例の市民の関心の高さと私たちも真摯に受け止めています。
さらに意見を受けて市が事前協議や届け出などの時点でその内容が公表されることように条例案を修正したことは重要と思います。
これまで市が実施してきたパブリックコメントには意見が寄せられることは少なかったのですが、今回は市民の声を聞く制度として有効に活用されたと思います。
これを機に他の施策もどんどんと意見が上がるようになることを期待します。
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