2025年4月26日
根室市議会の会派紬の須崎議員と日本共産党市議団(鈴木議員・橋本)は、市総合文化会館で「行政視察報告会」を開催し、二つの市議会常任委員会で学んだ先進地の施策を、根室市政にどのように活かしていくべきか、市民の皆さんに報告し、意見交換を行いました。
根室市議会の文教厚生常任委員会は昨年10月に秋田県大館市や山形県酒田市などを視察。
また総務経済常任委員会は今年1月に兵庫県西宮市や県の災害対策センター、豊岡市に行政視察を行っています。
各自治体で取り組まれている先進事例を学ぶための公的な行政視察ですが、今回の「報告会」は須崎議員と鈴木議員、橋本がそれぞれ「議員個人としてどのように受け止め、これからどうして行きたいのか」を参加された市民の方に話し、また参加者からのご意見も伺いました。
はじめに須崎議員から大館市のふるさとキャリア教育の取り組みについて報告を行いました。
これらの取り組みで大館市の子ども達は「自己肯定感」が向上し、地元への就職率も高まっているそうです。
根室の小中、高校でも新しい取り組みを模索しています。
しかし大館市はこれまで15年以上の経験があり、根室でも結果が表れるまで一定の時間がかかることから、地域に「自分が必要とされている」ことが実感できる取り組みを時間をかけて継続していくことが大切だと述べました。
鈴木議員は酒田市の「駅前交流拠点ミライニ」について報告しました。
駅前の空き地を活用して、公の中央図書館と民間のホテルやマンション、レストランなどを複合施設として建設運営されています。
根室市でも様々な公共施設の老朽化が深刻で、建て替えが大きな課題となっています。
そうした中で複合化や民間との連携をどうするのか、鈴木議員は酒田市で行われいたように、市民とこうした問題について繰り返し何度も議論を重ねていくプロセスが重要であることを説明しました。
橋本からは豊岡市のジェンダーギャップ解消の取り組みについて報告しました。
豊岡市の優れている点は、若者が地元に定着しない要因を市が詳細に調査を行い、大学などと協力して分析してきたこと。
またその取り組みを市役所はだけでなく多くの民間事業所や地域の方々を巻き込んで地域全体で取り組みを進めて来た点にあります。
根室市でもこうした手法を積極的に検討する必要があります。
参加者からは「地域のコミュニティづくりが重要で、そのためには市も色々な職場でも人と人とのコミュニケーションが大切にされていかなければならない」との意見が述べられました。