2025年4月10日
根室市議会は4月7日から供用開始した根室市消防本部の新しい花咲港消防分遣所やエアーテントなど新たな消防資機材を視察しました
花咲港消防分遣所は港傍の標高6メートルの津波浸水区域内にあったため、高台(標高45メートル)の位置に移転されたものです
建設費は約2億6510万円。
延べ床面積も678.47㎡と従来の約2倍に拡大され、巨大地震、津波災害が発生した際には一時避難所として活用されます
三日分の電力が賄える発電機 |
避難者用に男女それぞれのトイレが設置 |
避難者33名が収容できる 奥の災害用テントなら四張設置できるスペースとのこと |
ダンボールベッドや食料などの備蓄倉庫 |
また新たな資機材として大型エアーテント(大小×各1機)、資機材を搬送する専用のトラック、またトラックや資機材を補完する新しい倉庫も視察しました
エアーテントは大規模災害時に根室市消防本部の緊急消防援助隊が他地域の災害に支援に行くときや、また逆に根室市が被災して他地域から入った応援部隊が野営等で活用することを想定しています。エアコンや暖房を設置することができ、オールシーズンに対応しているそうです。
またゴーグルをつけて地震や火災現場の状況を体験できるVR防災訓練装置も新規に導入され、市内の女性防火クラブの研修が完了したので、今後は町会など市民に利用して欲しいと呼びかけていました
12人程度が利用可能で、設営も5分程度で完了するらしいです |
奥に見えるのはテントに設置された家庭用エアコン |
テントや資機材を搬送するトラック。LED照明や赤色灯、サイレンも完備 |
火災現場から避難する体験をするVR避難訓練の装置 |
2025年4月12日
「花咲港消防分遣所落成記念式典」が同施設内で関係者や地域の方々が参列する中で執り行われました
石垣市長は式辞で「地域の皆様に分遣所をご利用いただき、市民が安心して心豊かに過ごし、来るべき災害に備え安全を追求するまちづくりを体現する施設になることを願っている」と述べました
また来賓の祝辞で花咲港連絡協議会の大塚会長は「地域の防災拠点として平時からの防災・減災活動を支える場としても大いに活用される。地域の子ども達が参加する少年消防クラブの活動拠点しても期待。防火、防災、学びの場を通じて、子ども達が地域の安全を自分事としてとらえ将来にわたって地域を支える力となってくれることを願っている」と述べました。
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