2025年2月25日
2025年度の根室市一般会計の当初予算案は258億4000万円となり7年連続で過去最大を更新しました。
市財政課の取りまとめによると、約5.6億円の財源不足となる見込みです。
細かな説明は省きますが、市の収支状況は実態として前年度より悪化しています。
そのため新総合体育会館の実施設計や消防デジタル無線更新など、本来なら新年度予算で計上されるべき大型事業が見送られてしまったものと推測されます。
市立根室病院への支出金は23億5959万8000円と今年度の補正後予算額より約1億円も増額。
休止中の病床を早期に再開させるか、病床の新たな利活用の方策を立てねば、病院の経営困難が続き市財政への影響がより深刻になりかねません。
一般会計から市立根室病院への支出金の推移(単位:百万円) 2024・25年度は予算額。それ以前の年度は決算額を表示 |
新年度より開始 市の新制度の一部を紹介します
〇 こども誰でも通園制度 (国の制度を試行的に実施)
6か月~3歳未満児が月10時間まで保育園などを利用。
〇 妊婦支援給付金
国の制度。妊娠時5万円、出生後(こどもの数)×5万円を支給。
〇 医療用補正具購入費用助成金
がん治療を受けた方のウィッグ等の購入費用額の1/3を助成。
〇 介護人材の人材育成制度など
ケアマネージャーの研修費用や初任者研修の自己負担を助成。
〇 公共交通事業者運転手確保対策助成金
運転手確保の各種対策や夜間タクシー運行維持の経費を助成。
〇 文化施設・スポーツ施設など使用料の減免率の改正
社会教育団体等の施設使用料の減免を40%から70%に戻す。
〇 漁業・農業・林業、市内企業への新規就業者へ奨励交付金
一時産業の新規就業者へ10万円(5年間で最大100万円交付)
新規学卒者も同額を交付。UIターン者へは30万円を交付。
〇 市内企業や非正規雇用者の雇用促進へ経費の一部を補助
〇 奨学金返済支援補助金
市内事業所に就業した方の奨学金の返済支援を「市の単独で」実施し、利用者の拡大を図る(5年間。年最大で24万円を支援)
〇 共創のまちづくり元気ファンド事業
NPO法人や企業等と官民連携の取り組みとして民間主体の施設整備等に対する補助金。補助対象の事業経費の半額をふるさと納税の新しい基金から拠出し、残り半額分はクラウドファンディング型ふるさと納税の仕組みで資金調達を可能にする。
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