2023年7月27日(木)
根室市議会の文教厚生常任委員会は、社会福祉法人根室明郷会が運営する「障がい者支援施設 根室すずらん学園」(以下、根室すずらん学園と記載します)を視察しました
根室市議会の文教厚生常任委員会は、社会福祉法人根室明郷会が運営する「障がい者支援施設 根室すずらん学園」(以下、根室すずらん学園と記載します)を視察しました
昭和59年に開設した根室すずらん学園では建物の老朽化だけでなく、約40名の入所者の居室は4人部屋のためプライバシー保護や感染対策の面から課題があり、施設の建て替えは長年の課題でした。
昨年、すずらん学園は新園舎建設の実施設計を行いました。
現在のグラウンド側に4階建て、全室個室の新園舎を建設する計画です。
また大規模災害に備えて非常用の給排水・電力機能を確保し、福祉避難所としても稼働する構想です。
根室市は、すずらん学園に対して今年度6億5000万円の補助金を予算計上していましたが、近年の建築資材等の高騰により総工事費が実施設計では約14億円となっています(一昨年の基本設計の時点から約2億6300万円増額)
問題は国の施設整備に対する補助金が内示で不採択とされたことです。
厚労省が公表した「令和5年度社会福祉施設等施設整備費補助金」は北海道内で札幌市内含めて三か所しか採択されていません。
全国各地からの補助金の申請に対して、国の予算規模があまりにも少な過ぎます。その拡充を強く国へ求めていく必要があります。
また根室市としても今後すずらん学園の建設に向けての支援をどうしていくのか十分に検討する必要があります。
障害者の「地域移行」は単純に施設や病院から移行するのではなく、障害者自身の意思や選択が尊重されるよう、地域としての受け皿をしっかりと準備する必要があります。
根室すずらん学園は市内唯一の入所施設です。
ご本人もご両親等も高齢化する中で市民ニーズは高く、こうした地域の施設はしっかりと守っていかなければならないと思いました。
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