5回目となる根室市の総合教育会議が開催されましたので、傍聴してきました
大きな議題は、小中学校の適正配置計画の「見直し」です
平成28年に市教委は市街地の小学校を4校→3校に、中学校を3校→1校にする案を示していました
しかしPTA、地域、また市議会の意見では、通学距離などの問題から「反対」という意見が多く示され、
9月に新たに当選した石垣雅敏市長は、教職員の市の独自加配もふくめて、中学校2校体制にすることを、教育委員会と協議していくことを施政方針に掲げていました
今回示された適正配置計画の「素案」では、
小学校は4校→3校にという案はそのままに(花咲港小学校と成央小学校の統合、花咲小学校を啓雲中学校の後校舎に移転)
中学校は3校→2校(啓雲中と光洋中の統合、柏陵中は校舎が老朽化のため、根室西高校の後を利用)という方針になっています
小学校はこの方針で地域住民・学校関係者との協議を継続していくとしています
また中学校では2021年(平成33年)4月のスタートをめざし、2年間かけてそのための準備をすすめていくとしています
総合教育会議の中でも、教育委員から意見や質問がだされていましたが、特に近年の教職員の不足状況から、市が独自に加配しようとしても、人員をしっかりと確保できるのかどうかが課題です
また、小学校では統合される地域の意見を十分に踏まえた対応としていくことが出来るのかどうか、
中学校でも統合によって通学距離が遠くなる学区の地域の子どもたちの通学の安全性の確保など
市教委として学校・地域など、丁寧な対応により目指していくとしています
いずれにしても児童・生徒が安心して学ぶための環境整備のため、まだまだ課題はあると思いますので、私たちも今後ともしっかりと議論・検討をすすめていきたいと考えます
11/21に示された根室市立小中学校適正配置計画(改訂版)の「素案」から抜粋 |
また、総合教育会議では、教育行政におけるその他の課題として
教職員住宅の環境整備の問題(古い教員住宅を壊し、教員専用アパートとして民間が建築するアパートのために土地を無償貸与する)
青少年を対象とした事業について、現在市教委では「若ものの学園」として各種講座の開催や「青年サークル連絡協議会」の活動支援を行っているが、若者の参加者や活動サークルが減少している課題がある
歴史と自然の資料館について、昨年に北構氏から13万点にもおよぶ貴重な北方資料の寄贈をうけたところだが、今後はその展示や公開のために、新たな展示・収蔵スペースの確保など課題がある
総合体育館の建設。現在約3億円の積立基金を造成し、また市民委員会で基本方針の策定の議論を進めている。今年度末までに「基本方針」を策定する
などが議論されていました