「第35回市町村議会議員研修会in静岡」が静岡市で開催され、参加しました
『鍛えよう「政策力」~どうする地方創生総合戦略』と副題された研修会で、1日目の今日は記念講演として立命館大学政策科学部の森裕之教授が、「地方財政の変貌と自治体政策の焦点」というテーマで講演されました
国は財政健全化の目標にむけて、社会保障改革や地方財政改革は重点課題としています
地方財政改革のポイントとして森教授は、
地方歳出を「合理化」するために、国はとにかく自治体に対して民間委託等のアウトソーシングをはじめとしたさまざまな改革を予定していること、
また、「まち・ひと・しごと創生」の名のもとに地方行政のコストを削減しようとしていることなど、体系的に国が何を目的にこれらの政策を進めようとしているのかについて詳しくお話しされました
行政コストを削減するために、コンパクトシティ化をすすめる。そのために公共施設の統廃合を促進する総合管理計画の策定を地方に求める…
こうした政策を進めるうえで、よく「選択と集中」という言葉を政府や自治体も使います
しかしこれは地域と地域住民に対して、上の立場から「選別する」という発想であることが、大変よく理解できました
ただし問題は、では地方自治体としてどのように対応していかなければならないのか、という点です
森教授は「国の政策は問題だ!」と言っているだけでは、住民にとって不幸になると指摘します
地方財政が「地方創生」に重点化されていくなかで、うまく国の政策を利用して対応していくこと、
そして自治体と住民が信頼関係を築きながら、協働して取り組んでいくこと、住民自治をすすめることが必要だということを、いくつかの事例をふまえて報告されました
静岡県庁の最上21階から、静岡市内を一望できる 写真は、駿府城公園 |
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