2015年5月23日
医療法人道東勤労者医療協会は第49回通常社員総会を、釧路市生涯学習センターまなぼっと幣舞で開催しました
法人の経営状況は、2013年度では医師体制の困難から釧路協立病院の病棟を4つから3病棟に削減し、そのためさらに収支が悪化しました
2014年度は入院・外来収益で改善を図ったものの、前年度に引き続き赤字決算となりました
国により診療報酬と介護報酬がどんどん削減されてくることにより、法人としての収益が落ち込み、その一方で人件費の総額も人件費率も伸びていく状況にあります
その上、1億円近い控除対象外の消費税負担が経営悪化に拍車をかけています
総会の報告の中で、
「私たちの医療・介護活動は、格差と貧困の拡大し、高齢化が進む地域の中において、入院から在宅まで医療・介護・健康づくり・支え合いなどの様々な要求に総合的に応えることが大きな特徴。
無差別平等の医療の実現をめざし、無料定額診療や社会保障闘争に取り組む民医連の医療機関であることが、医療や介護が切り捨てられていく今の社会・政治情勢の中で、地域の安心にとってかけがえのない存在だと考える」
と述べ、経営管理をすすめる一方で、憲法の立場で「いのちと健康を守る」権利としての社会保障確立に取り組むこと、友の会や医療介護の拡充を求める人々との共同を広げ、安心して住み続けられるまちづくりを進める、という方針を説明しました
総会議案を深める観点から参加した道東勤医協の「社員」が十数名発言しました
根室からは、根室市議の神忠志さんがロシア200カイリにおけるサケマス流し網の禁止法案がロシア議会で審議されている問題について、法案が成立した場合に根室だけでなく釧根管内の地域経済に大きな影響を与えかねない状況にあることを報告しました
また道東勤医協ねむろ医院からは看護長が、看護スタッフが診療の中で「気になる」患者さん宅に訪問する活動実践を報告しました。訪問活動は、患者さんとの信頼関係を築き、また患者さんの思いや感謝の言葉、期待の声を直接聞くことができる職員の成長の場、と述べていました
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