2014年9月17日水曜日

北海道電力の電気料金の再値上げについて

2014年9月17日
根室市議会の議会運営委員会(佐藤委員長)が開催されました

9月19日に「開会議会」が開催されますが、それにむけ、
7月末に北海道電力が政府に申請した電気料金の再値上げに対して、
「電気料金再値上げの撤回を求める意見書(案)」を上程する方向で確認されています
意見書案は、根室市議会の最大会派「創新」さんからの提案です
新聞報道などによると、同様の意見書が道内の他自治体でもいくつも取り上げられているようです

今回の改定は国の認可が必要な家庭向けが平均17.03%、
国の認可が必要ない企業向けが22.61%の値上げとなっており、
昨年9月に行われた値上げ率の2倍以上を超える大幅なものです
年金暮らしの高齢者や低所得層の方々の暮らしを直撃するばかりでなく、
漁業・水産・農業を基幹産業とする当市にとって、地域経済への影響は大変に大きなものです

北海道電力さんは、まるで北海道民に対して
「電気料金を下げたければ、停止中の泊原発を再稼働させろ」と迫っているかのように思えます

私たち住民は、ただ単純に電力会社側の言い分に従うのだけでなく、あらためて、
原発に依存した電力会社の経営のあり方、
火力発電所の燃料購入費用が他国に比べて高すぎるのではないかと指摘されている問題なども
ふくめて今一度、
地域の電力の問題について、声を上げていく必要があるのではないでしょうか

ちなみに新聞報道では、自治体の行政コストへの影響を懸念する声も記事になっていました
根室市では大口の顧客として、施設ごとに電気料金の契約をいくつも結んでいるそうです
北電側から提示されているものとして、
例えば市庁舎など36施設について、契約満了後の更新にあたって、
トータルで平均19.8%、3,420万円程度の値上げ(1億7386万円→2億828万円)が提案されているそうです
新しくなってさらに光熱水費が高くなった市立根室病院では(いまの契約期間が2015年8月まであるそうなので影響はそれ以降ですが)、
1,200万円程度のコスト増(約5,150万円→約6,300万円)、
市が管理する街路灯では、下半期の影響として(1本あたり年間いくらという契約だそうですが)445万円程度のコスト増
(H26年当初予算2,318万円→決算見込み2,763万円)、
このほかの市が管理する他の施設などの影響も考えると大変な負担増となります

2011年の大震災以降節電が求められていますが、
根室市では財政難の状況もあってそれ以前から経費削減の節電に取り組んできました
(それが良いか悪いかは別にして)特に市庁舎の2階では夕方まで電気をつけず
職員の皆さんは薄暗い中で仕事をされています
「もう節電対策も限界だ」と職員の方は言っておられました

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