2018年9月21日
根室市議会臨時会が開催されました
根室市議会は8月31日に閉会し、10月初旬に開会の予定です(今回は市長改選があったので例年より遅くなった)
この1か月の閉会中に議会がおこなわれる「臨時議会」を開催することは、根室市議会が「ほぼ通年議会」となってから、おそらくはじめてのことではないかと思います
主な内容は補正予算です
ふるさと応援寄付金について
歳入で寄付金を24億円追加し、今後活用していくために各種基金に積む。
歳出で返礼品など諸経費として約13億8,000万円追加。
市は今年度(来年3月末)までの見込みを20万件、30億円と見積もっています。
(2017年度は24万2022件、約39億73百万円)
花咲線へのCF型ふるさと応援寄付金制度の活用の影響によって、前年同期で比較すると約1.3倍にのぼっているそうです
「主体的・対話的で深い学びの推進事業」について
文科省の制度で「学力定着に課題を抱える学校・地域」に対して行われる事業とのことです
根室市北斗小学校がモデル校として選定をうけました
今後、道教育委員会の指導主幹による訪問指導や、教職員が先進地への視察を行い、そこで得られた成果を、これから設置する「根室市学力向上推進協議会」で検証し、市内の各学校に成果を還元・波及させていこう、というイメージのようです。
ところでこの「主体的・対話的で深い学びの実現」(アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善)というものですが、
国の資料を見ると、「その視点にたった授業改善を行うことで、学校教育における質の高い学びを実現し、学習内容を深く理解し、資質・能力を身につけ、生涯にわたって能動的(アクティブ)に学び続けるようにすること」とあります
なんか良さそうなことが書かれているな、と思います
全国学力・学習状況調査では、根室の児童生徒は、特にいわゆる応用力を問う分野の問題が、全国的平均を下回っているそうです
この「B問題」と言われるテストは、教科書の知識を覚えただけでは中々解けないような、大人から見ても「難しいな」と思える問題です
確かにこの分野の点数を上げようとするなら、それに特化したトレーニングが必要なのかもしれません
2019年度からは学力状況調査のA問題・B問題が統合されるとか、2020年度からはじまる新しい指導要領にアクティブ・ラーニングの視点が必要だとか、いろいろ背景があるそうですが、いずれにしても、ただ点数で量って「他の地域と比べて根室が低い、ダメだ!」とかいうことだけじゃなくて、
新しいことを知ること覚えること、物事を多角的に深く考えていくこと、自ら学ぶこと…そういった学びが子どもたちにとって本質的に「楽しい」「うれしい」と思えるような授業により発展していくきっかけになっていくと良いと思います
また学校教育のICT化の問題について、アクティブ・ラーニングを進めていくにあたって、タブレット端末やモニター等を有効に活用していく必要性も考えられます
根室市では今年2月「情報化推進計画」を策定したところですが、市教委として大きな方向性を示したものであり、今後具体的な整備(と予算化)を図っていくにあたって、こういった新たな取り組みともしっかりと整合性を取り、学校現場と十分な意思疎通を図りながら進めていただきたいと思います
図書館ブロック塀整備工事
今年6月18日に発生した大阪北部地震では、小学校のブロック塀が倒壊し児童が犠牲になるいたましい事故が発生しました。
根室市でも公共施設の調査を行い、市内で唯一古いブロック塀を使用している市立図書館で、塀の改修工事が予算化されました。傾斜地のため駐車場など敷地への浸水を防ぐため基礎から上のブロック2-3段を残して、その上にアルミフェンスを設置する予定とのことです。
なお学校施設以外の通学路については、民間の物件で古いブロック塀がある箇所があり、そのうち教職員などが目視点検して「危険」と判断される建物の近くを通らないように学校側では指導しているそうです
鈴木一彦議員は質疑で、子どもたちの通学路の安全確保の観点から、1回限りの点検ではなく経過をみるための継続的な取り組みが必要ではないか、と求めました。
市教委は今後、通学路の安全会議を設置して検討していくこととしており、その会議の中で経過をどのような形で把握していくか検討したいという趣旨を答えています
改修されることになった根室市立図書館のブロック塀 |