2016年7月21日
根室市議会は7月緊急議会を開催し、一般会計に4億5,182万5,000円を増額する補正予算を全会一致で可決しました
補正予算のうち、「さけ・ます流し網漁業対策支援事業」として3億9,583万1,000円の施設整備などが、国と北海道の全額補助で実施されます
根室漁業が栽培漁業センターを新設 事業費167,873千円
- 以前、高潮被害を受けた弥生町付近の栽培漁業センターを新設
- ウニの種苗生産を開始。年間1,996㎏、24,956千円の事業生産効果が試算されています
- また、現在、種苗生産技術の研究が進められているナマコ・ホヤについても、ウニの空いた時期に試験的な生産をおこなうそうです
歯舞漁協の荷さばき施設の整備 事業費102,538千円
- 高潮対策として歯舞漁港の荷捌き所が床上げ、シャッターの取り替え
- ミズダコを生きたまま飼育する水槽6基が新設されます。より単価の高い「活ミズダコ」として出荷することにより、年間171,513千円の収入増を見込んでいるそうです
落石漁協の荷さばき施設の整備
- 荷捌き施設の屋根葺き替え、外壁塗装、トイレの簡易水洗化などの工事を実施
- 施設整備により衛生管理の推進を図り、サケの船上活〆やホッキの蓄養を行い、付加価値向上をめざすそうです。7,781千円の事業精算効果が見込まれています
湾中漁協の荷捌き施設の整備
- FRP6トン型蓄養水槽4基、ろ過装置等の海水取水設備の工事
- 荷捌き施設のの改築工事
- 漁業者が直接市場に出荷しているアサリやホッキなど貝類を湾中漁協の直売所(かおっと)が買い取り、活魚水槽に蓄養して、市場価格の高いところで出荷することで単価UPを図るそうです。6,958千円の事業生産効果が見込まれています。
取り壊された根室漁協の栽培漁業センターの跡地(弥生町)。周囲には高潮対策の大型土のうが積まれている。
種苗生産施設の新設工事と同じくらいの時期に、防潮堤の工事も開始される予定とのことです。
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長期債元金・利子償還経費 55,994千円(一般財源19,442千円)
- 地域総合整備財団の「ふるさと融資」のうち平成19年に貸付された1件が、借り手(事業者)から繰り上げ償還されたために生じた経費の補正です
- 今回のように一般財源が発生するのは、返済までの据え置き期間が事業者側が2年なのに対して自治体は3年のため、すでに事業者側から返還を受けているがまだ自治体が返還をしていない金額との差が生じているためだそうです
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