2018年9月8日土曜日

北海道胆振東部地震と全道規模の停電


9月6日の深夜3時ころに発生した北海道胆振東部地震では、北海道全域の停電のため、十分な情報を得ることができてきませんでしたが、電気が回復したのちに入ってきたテレビや新聞報道から厚真町をはじめとした被害の大きさを知り愕然としました
亡くなられた方のご冥福を心からお祈り申し上げます。いまもなお自衛隊をはじめたくさんの方が懸命な救助活動をづつけておられます。
また現地の共産党としても対策にあたっていると伺っています。

根室市では7日夜9時すぎに、市内全域の停電が回復されました
今回は根室では停電のみの影響でした
それでも、産業、経済はおろか暮らしの隅々までに電気に大きく依存した我々の社会のもろさが露呈したものと思います
冷蔵、冷凍庫が使えないことによる水産加工業への影響、搾乳・出荷できなかったことによる酪農業への影響、流通、小売業、交通、医療、福祉などさまざまな業種への影響…その経済的な損失や場合によっては市民の健康への被害などは今後の調査の中で明らかになってくるものと思いますが、相当なものであることは想像できます
この停電がさらに長引いていた場合、どういった影響となってくるのか、恐ろしいことですが、今後はそうした観点も含めて検証が必要と思います

それでも市職員や警察など公的機関のみなさん、コンビニ・スーパーやガソリンスタンドや各民間団体の方々がさまざまに創意工夫されて、対応に懸命に取り組まれている姿が印象的でした
住民の皆さんは多くは、とてつもない被害が生じている地域があるなかで、水道やプロパンガスが使えただけでも良かった。今度のことを教訓にして備えをしっかりとしていきたいという決意をお話しされていました
もっとも中には「原発を再稼働しないからダメなんだ」などという主張を繰り返し述べている方もいましたが。

今後の部分も含めて今回の経験をしっかりと教訓化して行く必要があります。
  • 市民一人一人の日常的な備え。電池。ライト。ラジオ。水。モバイルバッテリー。保存の利く食糧(料)。
  • 冬季間の対応。ストーブ、灯油の確保。防寒。
  • ガソリン等の供給体制。
  • 公共施設における発電機、自家発電など非常電源の確保。燃料の確保。
  • 加工場や酪農家や各事業所、また町会単位での独自の発電機などの確保。またそのための行政的な支援のあり方。
  • 公共施設における再生可能エネルギー設備の検討。
  • 民間施設や家庭での再生可能エネルギー導入への促進や支援。市としてアンケート段階でストップしているが今後どうしていくか。
  • 携帯の充電スポットの確保。市役所や民間でも各所で開設したが。
  • 中継基地の電源の問題なのかどうかはわからないが、昨夜の段階で数時間、携帯電話の通信が途絶えた。
  • 情報伝達。FMねむろのラジオが頼り。SNSでの情報発信がさかんに交流されていた。一方で口頭のうわさなどで途中「根室市も断水する」という誤情報が広く流れた。
  • 高齢者、障がい者など地域の安否確認のあり方。一部の地域で民生委員や町会が安否確認で回っている。また社会福祉協議会や各介護福祉の事業所なども安否確認でまわっている。行政、医療介護福祉の機関、地域との連携のあり方
  • 特に在宅酸素、吸引、在宅レスピ、等の在宅における医療管理度の高い方については、当然ながら市立をはじめとした医療機関が中心的に取り組むが、それらの情報共有と連携のあり方
  • 今回は避難所を解説しなかったが、長期化した場合にコミュニティや情報伝達などさまざまな観点からなんらかの「集いの場」を各地位に拠点的に設ける必要があったのではないか。
  • 長引いた場合の影響についての想定。産業、商工業、物流、エネルギーへの影響、医療福祉、市民生活、あるいは心のケアまで含めて。
  • 大型の公営住宅などにおける停電時の水確保のありかた。大型になるため困難とされている発電機対応の再検討。高齢者など4階~5階まで水をもって上がれない。手助けする市職員の人員も不足する場合もある。助け合いの範囲を広げて取り組めないのか。
  • 最後に災害時に議会としての役割はどうだったのか?
これらは、今の時点の私の個人的なメモ程度の話ですが、
これからも様々な立場の人々が様々な角度から意見をだしあって、同時に科学的な根拠をもって十分な議論をおこない、短期的・長期的な視点で計画的に、そして出来るものから順に速やかに、しっかりと進めていく必要があるのではないでしょうか

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