2016年2月24日水曜日

さけます・内水面水産試験場の視察、見学をしました

2016年2月24日
共産党根室市議団の神忠志議員、鈴木一彦議員とともに
地方独立行政法人北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場に行政視察させていただきました
先に同じく根室市議会の市政クラブさん(千葉議員、遠藤議員、小沼副議長)が視察に行くことが決まっていましたので、同席させていただきました

昨年10月に根室市議会の水産経済特別委員会はサケマス流し網料禁止への対策に向けて学習会を開催しています
このときに同試験場の永田場長より、サケマスのふ化放流事業の重要性について、講演していただいています
今回はその関連で、根室市においてふ化放流事業に対して、どのように取り組んでいくべきか、改めて話をうかがって来ました
試験場の永田場長様、鈴木総務課長様が対応していただきました

根室半島には大きな河川がなく、現行の河川放流をベースにした資源作りには限界があること、
アイデアのひとつとして、アラスカで行われている沿岸近くのふ化場と海中生け簀で、稚魚の海中飼育放流による再生産を進めていく方式を説明されました
ただし日本の場合、河川放流を基本とした計画となっているなかで、試験的にでも進めていくためには、
計画的戦略的な取り組みとして放流事業を位置付けて
稚魚をつくる側と漁業者が十分に連携し、根室から積極的に動いていく必要性があることを強調されていました

2016年2月1日月曜日

第35回市町村議会 議員研修会 in 静岡 1日目

2016年2月1日

 「第35回市町村議会議員研修会in静岡」が静岡市で開催され、参加しました

 『鍛えよう「政策力」~どうする地方創生総合戦略』と副題された研修会で、1日目の今日は記念講演として立命館大学政策科学部の森裕之教授が、「地方財政の変貌と自治体政策の焦点」というテーマで講演されました

 国は財政健全化の目標にむけて、社会保障改革や地方財政改革は重点課題としています
 地方財政改革のポイントとして森教授は、
地方歳出を「合理化」するために、国はとにかく自治体に対して民間委託等のアウトソーシングをはじめとしたさまざまな改革を予定していること、
 また、「まち・ひと・しごと創生」の名のもとに地方行政のコストを削減しようとしていることなど、体系的に国が何を目的にこれらの政策を進めようとしているのかについて詳しくお話しされました
 行政コストを削減するために、コンパクトシティ化をすすめる。そのために公共施設の統廃合を促進する総合管理計画の策定を地方に求める…
 こうした政策を進めるうえで、よく「選択と集中」という言葉を政府や自治体も使います
 しかしこれは地域と地域住民に対して、上の立場から「選別する」という発想であることが、大変よく理解できました
 
 ただし問題は、では地方自治体としてどのように対応していかなければならないのか、という点です
 森教授は「国の政策は問題だ!」と言っているだけでは、住民にとって不幸になると指摘します
 地方財政が「地方創生」に重点化されていくなかで、うまく国の政策を利用して対応していくこと、
 そして自治体と住民が信頼関係を築きながら、協働して取り組んでいくこと、住民自治をすすめることが必要だということを、いくつかの事例をふまえて報告されました
静岡県庁の最上21階から、静岡市内を一望できる
写真は、駿府城公園